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【電池交換の裏技】 SUUNTO CORE(スントコア)の開かない裏蓋
フィンランド(ヘルシンキ)の腕時計メーカーSUUNTO(スント)は、500円玉などのコインを使って裏蓋を外し、自分で簡単に電池交換ができるのが売りの一つです。
しかし、長い間、使用していない SUUNTO(スント)の腕時計では、裏蓋を開けようとしても、固くなって開かない場合があります。
そんなときために、t1シリーズ、t3シリーズ、COREなどのメタルのバッテリーカバーを使用する機種には専用の交換用工具を使って裏蓋を開ける方法があります。
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この専用工具は、以前、アメアスポーツジャパン株式会社から販売されていた「SUUNTOバッテリー交換キット」(当時 1,500円+税)に同梱されていましたが、同社のスント修理センター業務移管に伴い、入手することが困難になりました。
現在は、SUUNTOが認定する国内唯一の修理機関として、GD Outdoor株式会社が修理サービスを提供していますが、修理品送付先(リペアセンター)が大阪とあるため、修理を依頼する場合は、直送する必要がありそうです。
ウェブサイトよりアウトドアウォッチの修理価格表を確認したところ、バックカバー交換に12,100円(基本点検+防水検査込み)掛かるようです。
参考までに、当SUUNTOリペアセンターのツイートにてSUUNTOのダイコンの電池交換の費用を観てみると、一律6,800円(税別)となっていました。
SUUNTOのダイコンの電池交換は、機種問わず一律6,800円(税別)です。お急ぎ納期も一度ご相談ください。
— SUUNTOリペアセンター (@suunto_service) December 21, 2017
なお、自分で交換作業を行なった場合は、CR2032の電池とオーリングの交換だけで済みますので、部品代として1〜2千円しか掛かりません。
こうなると、なんとしてでも自力で裏蓋を外したいところです。
「ネジザウルスとラップを駆使してなんとか蓋を開けた」という猛者もいるようですが、無理やりこじ開けると、ねじ山を破損させてしまう可能性があります。
Suunto coreの電池交換に一苦労。まず、蓋が開かない!正規販売店に持っていっても固いから、開かないと。傷もつけれないからと。それは、そうだ。持ち帰り、ネジザウルスとラップを駆使してなんとか蓋を開けた。パッキンにグリスが塗布されていないから、固いのだと理解した。#suunto #パッキン
— ぐりとぐらとヒナ (@hirohina) May 10, 2021
正直、ネジザウルスのどの工具を使い、スントコアの裏蓋を開けることができたのか不明ですが、大型タイプの PZ-65を使っても、無傷で開けるのは、相当、難しいように感じます。
そこで、今回、紹介したい裏技は、ハサミを使う方法です。
スントコアの裏蓋の溝に、ハサミの柄の部分を押し込み、蓋を回して開ける方法です。基本的には、SUUNTOバッテリー交換キットの専用工具と同じ使い方になるのですが、ハサミの方が圧倒的に持ちやすく、力を入れて回すことができます。
問題は、裏蓋の溝(約2mm)に合うサイズと、力を入れても折れないような強度を兼ね備えたハサミでなければなりません。
そこでお勧めしたいのが、プラス株式会社の SC-165TR というツイストリング ステンレス鋏 〈エクストラ〉です。
上記、Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)でも SUUNTO COREの裏蓋を開けるのにとても有効である旨のコメントが2件ありました。
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X(旧Twitter)にも成功した方の投稿が見つかりました。
SUUNTO(腕時計)の電池交換用にam͜a͉zonで購入したPLUSさんのハサミが届き、無事に電池交換出来ました✨
— 夏さん(日向夏🍊) (@CRZ_sk8er_natu) May 26, 2021
ありがとうございます🙏ありがとうございます♪ pic.twitter.com/pTrfxZgocg
それでは、具体的に交換する方法をご紹介します。
(交換される場合は、最後まで読んだ上で、自己責任でご対応ください)
裏蓋の溝に差し込む部分は、以下、写真の⭕️の部分です。
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傾けないように垂直に差し込み、少し押し込みながら、反時計回りにゆっくり回します。
緩んだのを確認できたら、あとは指で裏蓋を回して外しましょう。
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オーリング(O-リング)は、ピンセットなどを使用し、本体から取り外してください。
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本体 O-リング部分の溝、バッテリーカバーが汚れている場合は、綿棒などで汚れを取り除きます。
電池を取り出す際は、格納部の出っ張りを破損させないよう注意しましょう。
【CORE】
— SUUNTOリペアセンター (@suunto_service) October 5, 2022
SUUNTO CORE シリーズは、お客様ご自身で電池交換が出来るタイプですが、その際に写真の赤マルの部分にご注意下さい!
真上から電池を入れてしまうと、この部分を押し潰してしまい接触不良を起こしてしまいます。
斜めから滑り込ませるように、電池をセットして下さい。 pic.twitter.com/8TUsdY6yzF
交換用のバッテリーは、市販の CR2032 で構いませんが、パナソニック(Panasonic)、SONY(ソニー) 、マクセル(maxell)、東芝(TOSHIBA)、三菱電機(MITSUBISHI)などの国産メーカーをお勧めします。
新しいバッテリーを格納する際は、古いバッテリーを取り出してから少なくとも30秒以上待ってから、+電極を上にして、開口部の出っ張りを破損させないように慎重に格納してください。
バッテリーのセットしたら、本体に新しいオーリング(O-リング)をピンセットなどを使用して、ゴミ・埃が付かないように取り付けます。
なお、交換するパッキンにシリコングリス(潤滑剤)を塗布すると防水性能も高まり、裏蓋もパッキンを余計な負荷を掛けることなく、しっかり締めることができます。また、次回のバッテリー交換の際、開けやすくなります。
上記セイコーのシリコングリスは、時計屋も愛用している定番のものです。使わなくても生活防水程度は、問題ないかと思いますが、海水浴に持っていく場合は、必ず使いましょう。
下記は、爪楊枝をピンセット代わりにし、新しいパッキンをシリコングリス(潤滑剤)に塗布したものです。
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ご覧の通り、シリコングリスをパッキンにまんべんなく綺麗に塗布することはできませんので、余分なシリコングリスは、綿棒やティッシュなどで取り除くなどする必要があります。シリコングリス塗布器を使えば、簡単です。
バッテリーカバーを元に戻します。溝に合わせるように親指で反時計回りに慎重に回し、溝の位置が合ったら時計回りにバッテリーカバーを回します。
最初は力を入れずに指で簡単に回せますが、はじめから力が必要な場合、溝が合っていないため、無理に回そうとすると溝が破損する恐れがあります。
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最後に先ほど使用したハサミなどでバッテリーカバーを締めたら、SUUNTO COREのバッテリー交換は、完了です。
無事、裏蓋を外し、バッテリーの交換はできましたか?
上記は、リペアセンターに依頼しないで行う自力交換の裏技のため、万が一、時計が壊れても保証はありません。
電池交換をする場合は、自己責任で行うか判断してください。
当方は、一切責任を負いかねますので、ご了承ください。
以上
著者 BUTACOは、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約に基づき、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得る者です。
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