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賢く選ぶモバイルバッテリーの豆知識

好評だった「時短にも役立つスマホ充電の豆知識」の第二段として、「賢く選ぶモバイルバッテリーの豆知識」を執筆したいと思います。

ちなみに、本記事は、私の被災経験から得た非常時に強いモバイルバッテリーを意識して書いています。災害に備える意味でも、できる限り多くの人に読んでいただれば嬉しく思います。


さて、前置きはこの辺にして、まずモバイルバッテリーを選ぶ際、何を基準に選ぶべきか、基本的な要素を挙げてみます。

【価格】:バッテリー容量に見合った価格であるか
【重さ】:持ち運びに苦労しない重量か
【バッテリー容量】:スマホなど必要な機器をフル充電できるか
【使い勝手】:充電/給電のポート数、大きさや形状は適当か
【充電の速さ】:高い電力出力の仕様であるか
【給電の速さ】:高い電力入力の仕様であるか
【安全性】:爆発・発火の恐れがないか
【信頼性】:安定的に動作するか

上記の要素は、バランスが大事です。モバイルバッテリー生活で何を重視し、どの程度の性能を必要かを知ることが良い選択をする方法です。

とはいえ、何を選んでいいか全く分からない人向けに結論から言います。

Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable) を手に入れましょう。以下のURLより購入できます。

オススメする理由は、万人受けする優等生的なモバイルバッテリーでありながら、南海トラフ地震などの災害対策にも役に立つからです。

Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable) が具体的にどのような点で優れており、非常に多くの人に納得してもらえるかを述べる前に「賢く選ぶモバイルバッテリーの豆知識」を紹介します。

  • 大容量にこだわるな

  • 多ポートは、万能ではない

  • 給電速度(供給する速さ)より充電速度(蓄える速さ)で選べ

  • パススルー機能は、意外と重要

  • 国外旅行(海外)に持ち出し可能なものを選べ

  • 太陽光発電(ソーラー)機能付きは使うな

  • ノーブランドは、実は怖い

  • 消耗品として扱い、定期的に買い替える

  • テスター(USB電圧電流チェッカー)で測定しよう

一つずつ説明します。


大容量にこだわるな

モバイルバッテリーは、基本的に、バッテリー容量が大きくなるにつれて、重量も体積も価格も大きくなっていきます。大は小を兼ねると考え、大容量のモバイルバッテリーを選ぶことは、お勧めしません。

バッテリー容量の目安としては、外出中にスマホがバッテリー切れにならない程度のものを選びましょう。また、外出中にモバイルバッテリーを充電できる環境があるのであれば、バッテリー容量はさらに小さいものを選ぶことができることになります。

カシオの「電池、小型バッテリ[mAh]持ち時間計算 - 高精度計算サイト」で必要なバッテリー容量を計算してみてもいいでしょう。

高精度計算サイト(CASIO)


多ポートは、万能ではない

モバイルバッテリーにはスマホなどを充電するための口(ポート)が1つ以上ありますが、外出時に持ち出すガジェット多い場合は、充電ポートの数が多いと便利です。

しかし、実際には同時に充電する機器が多い場合、モバイルバッテリーの各ポートからの電力出力が制限される場合があります。

多ポート同時利用の制限は、メーカーのウェブサイトの製品仕様で確認してみましょう。

たとえば、Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000)は、3ポート搭載のモバイルバッテリーで、単ポート利用時に最大140Wの超高出力が可能な製品です。なお、後述するパススルーにも対応しています。

このモバイルバッテリーは、3台の機器を同時に充電した場合でも、急速充電は可能ですが、合計出力は、140Wに制限されます。

そのため、USB-Cのポートを使い、140W(28V⎓5A)の超高出力にて USB Power Delivery 3.1 対応のノートパソコンを充電したい場合は、単ポート利用する必要があります。

Anker 737 Power Bank (PowerCore 24000) の製品仕様


給電速度(供給する速さ)より充電速度(蓄える速さ)で選べ

モバイルバッテリーは、スマホなどに電力を供給することためのものですが、同時に電気エネルギーを蓄えるものでもあります。

モバイルバッテリーのメーカーも USB Power Delivery(USB PD)や Quick Charge(QC)といった急速充電(スマホなどへの高速給電)を宣伝文句として謳うため、消費者は、モバイルバッテリーの給電速度(電力を供給する速さ)ばかりに目が行きがちです。

しかし、モバイルバッテリーの給電速度は、あまり重要ではありません。

想像してみてください。

モバイルバッテリーを使う場面というのは、外出先など電源コンセントがない場所でスマホなどのバッテリーが切れそうな時が多いと思います。

モバイルバッテリーは、持ち運べるので、場所の移動によって、電力供給を中断されることがありません。スマホのバッテリーが切れそうなら、モバイルバッテリーとスマホを繋いだままにしておけば問題ありません。

つまり、モバイルバッテリーには、充電しているデバイスを使用していても、電源が落ちない程度の電力が供給できればいい訳です。

では、なぜモバイルバッテリー自身の充電速度(蓄える速さ)は重要か。

それは、電源コンセントがある場所でしかモバイルバッテリーを充電できないからです。

モバイルバッテリー自身が充電されていないと、スマホなどに電力を供給することができません。これができなければ、全く意味がないのです。

故に、モバイルバッテリーがいつでも使える状態にしておくことが必要となり、モバイルバッテリーの充電速度(蓄える速さ)が重要になります。

これが「給電速度(供給する速さ)より充電速度(蓄える速さ)で選べ」と言っている理由です。

市販のモバイルバッテリーでは、案外、充電速度(蓄える速さ)が速くないモバイルバッテリーも潜んでいることがあるので注意が必要です。

では、充電速度は、どのように確認するかを見ていきましょう。

モバイルバッテリーの仕様表記

モバイルバッテリーの本体には、入力と出力に関する仕様表記があります。
上記写真の例では「Input: DC5V/2A」は入力仕様の表記となります。

意味は、電圧5V、電流2Aの入力を受けつけるということです。
つまり、「5V × 2A = 10W」で最大10Wの電力でモバイルバッテリーを充電することができるということです。

この値(10W)自体は、安価なモバイルバッテリーや1世代前の標準的な仕様であり、特に速いという訳ではありませんが、悪くはありません。

5000mAhのモバイルバッテリーをフル充電するためには、電圧変換ロスを考慮すると、計算上でも2.6時間以上の時間を要することになります。

5000mAh × 3.7V = 18.5Wh *リチウムイオン電池の電圧は3.7V
18.5Wh ÷ 10W = 1.85h *理論上、DC5V/2Aの入力での充電時間
1.85h ÷ 70 × 100 = 2.642857142857143 *30%の電圧変換ロス

実際の充電時間は、充電特性上、充電状態80%あたりから電流量が下がっていくため、フル充電までにはそれ以上の時間を要します。これは、電池電圧の変動に伴い、電流が変動するためです。

昨今(執筆時点の2024年)のアンドロイドスマホのバッテリー容量は、5000mAhが標準的になっています。このようなスマホ1台をフル充電するために必要なモバイルバッテリーへの充電時間が2.6時間以上になることを良しとするかは、人それぞれです。

たとえば、重いモバイルバッテリーを持ち歩きたくないために、バッテリー容量を小さいものを選ぶと、外出先でモバイルバッテリーを充電する必要が出てきます。しかし、出先での滞在時間が短い場合、モバイルバッテリーをフル充電できないこともあり得ます。

充電速度が速いモバイルバッテリーを選べば、その心配はないでしょう。

パススルー機能は、意外と重要

パススルー機能とは、モバイルバッテリーを充電しながら、スマートフォンなどに給電できる機能のことです。pass-throughは、「通過する」の意。

モバイルバッテリーには、「パススルー対応」のモデルとそうでないものがあります。

たとえば、パススルーに対応していないモバイルバッテリーでは、スマホを充電中にモバイルバッテリーを充電できません。外出先の喫茶店などでモバイルバッテリーを充電している最中は、スマホを充電できないということが起こります。

これを避けるためには、充電器をモバイルバッテリー用とガジェット用に別で持ち歩かないといけなくなります。これでは不便ですよね。

たとえば、Anker PowerCore III Elite 25600 60Wは、最大60Wの高出力が可能な製品で、バッテリー容量も十分にあり、3ポート搭載、約3時間でバッテリー本体を満充電にすることが可能なコスパに優れたモデルですが、「パススルー対応」の商品ではありません。

ただ、バッテリー容量としては、外出先で充電する不要かも知れません。

25600mAhの超大容量でiPhone 11 Pro Maxを約4回、iPad Proを約2回、 MacBook Pro 13インチを1回以上満充電にすることが可能です。

外出先でモバイルバッテリーを充電しないのであれば、購入する価値は十分にあるでしょう。

国外旅行(海外)に持ち出し可能なものを選べ

外国に旅行に行かない人には無縁かもしれませんが、飛行機に乗る際には、機内持ち込み・お預け手荷物に条件があるものがあります。

モバイルバッテリーは、法令により、航空輸送が禁止されているもの(危険物)のひとつです。

モバイルバッテリーは、預け荷物(受託手荷物)として預けることができませんが、国内線の場合、以下の条件をクリアすると、機内持ち込み可能です。また、世界的に見ても、100Wh以下であれば持ち込み可としている航空会社が多いようです。

バッテリー容量が100Wh以下であれば個数の制限なく機内持ち込み可能
100Whを超え160Wh以下の場合は最大2個まで機内持ち込み可能

飛行機内に持ち込み可能なモバイルバッテリーとは?国内線・国際線条件まとめ – WiFiBOX

リチウムイオン電池の定格電圧は、3.7Vとされており、100Whのモバイルバッテリーとは、計算上では、バッテリー容量が27027mAhのモバイルバッテリーを指します。

100Wh ÷ 3.7V ≒ 27.027Ah (27027mAh)

しかし、海外のウェブサイトの見る限り、「100Whのモバイルバッテリーとは、バッテリー容量が27,000mAhのモバイルバッテリーとみなしている」ようです。

a 100Wh power bank has a capacity of 27,000mAh
100Whのモバイルバッテリーの容量は、27,000mAhです

Flying with a power bank - The ultimate guide by SunSaver

The powerbank must not exceed a maximum capacity of 100 Wh or 27,000 mAh.
(モバイルバッテリーの最大容量は、100Wh 又は 27,000 mAh を超えてはなりません。)

Powerbank on the plane: To take along or not? - Flightright

バッテリー容量が100Wh以下の機内持ち込みを許可している場合、27,000mAh以下のモバイルバッテリーであれば、個数制限なく持ち出し可能であると考えていいでしょう。ただし、短絡防止の措置をとること。

Ankerのモバイルバッテリーであれば、大半はこの基準をクリアしています。

たとえば、Anker製品には、27,000mAh以下の基準をクリアしていない以下のようなモバイルバッテリーもありますが、160Wh以下のモバイルバッテリーなので、国内線では、最大2個まで機内持ち込み可能です。

160Whは、計算上、160Wh ÷ 3.7V ≒ 43.243Ah (43243mAh) ですが、海外のウェブサイトでは、最大バッテリー容量を「Maximum capacity: 160 Wh or 40000 mAh」などと表現しているものもあるため、バッテリー容量が160Wh以下の機内持ち込みを許可している場合、40,000mAhを超える容量のモバイルバッテリーは、機内持ち込みできないと考えておく方が安全と言えるでしょう。

2024年執筆時点での状況では、機内持ち込みできない容量のモバイルバッテリーは、少ないと思いますが、国際線の空港で廃棄(没収)させられないために、機内持ち込み可能な条件は、利用する航空会社の規定を事前にご確認ください。


太陽光発電(ソーラー)機能付きは使うな

モバイルバッテリーは、現在、中国の企業が主に製造・販売していますが、様々なアイデア商品があり、ワイヤレス充電対応、各種充電ケーブル内蔵、懐中電灯(LEDライト)搭載、軽量小型など、魅力的な製品もあります。

たとえば、以下の3商品は、面白い興味深いアイデア商品です。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) (5000mAh 22.5W出力モバイルバッテリー搭載 30W出力USB充電器) / LEDディスプレイ搭載/USB-Cケーブル一体型/コンセント一体型/折りたたみ式プラグ 1台3役
サクラチェッカー 4.46 / 5

Philips (フィリップス) モバイルバッテリー 4800mA大容量 LightningコネクターUSB-Cケーブル内蔵軽量 小型 二台同時充電 モバイル充電器パススルー機能隠しスタンド PSE認証済 Lightning&USB-Cデバイス対応 DLP2550VW
サクラチェッカー 3.99 / 5

エレコム モバイルバッテリー 6700mAh 小型 LED機能付 Type-A×1ポート 【防災・アウトドア向け】 PSE認証 ブラック DE-M21L-6700BK
サクラチェッカー 3.99 / 5

上記の3商品は、ステマ/サクラ評価を見抜くウェブサービス「サクラチェッカー」にて高評価だったので紹介しましたが、正直なところ、まともなモバイルバッテリーを選び出すことは、難易度が高いものです。

過大なバッテリー容量を謳うもの、まともに機能しないもの、安全性に問題があるものも紛れ込んでいるのがこの市場の怖さです。

一見、便利そうな仕様を製品でも、実質使えないようなものも多く、特にその代表的なものに「太陽光発電(ソーラー)機能付き」があります。

災害グッズとして、手回り式の防災ラジオなどがありますが、その類でソーラーパネルがついたソーラーパネルはあるのです。

太陽光発電(ソーラー)機能付きモバイルバッテリーは、はっきり言って使えません。買ってもお金の無駄になることでしょう。

いくつか理由を挙げます。

  • 充電するには、ソーラーパネルの面積があまりにも小さすぎる。

  • 充電に直射日光を当てる必要があるが、熱で電池が劣化する。

  • バッテリーからソーラーパネルから電気が逆流し、放電する。

  • 電池のスペースをパネルが犠牲にするので、体積の割に容量が小さい。

  • 防塵・防水とは限らず、故障・発火の原因となる得る。

これ以上は、説明不要ですよね。全く買う理由がありません。

ワイヤレス充電器は、便利だが遅い

最近、「Qi(チー)」という電磁誘導方式のワイヤレス充電の規格のスマホの充電器をよく見るようになりました。ワイヤレス充電は、ケーブルがない分、ケーブルを挿抜する手間も要らす、経年劣化による断線の心配もありません。他方、バッテリーの電力を直接ケーブルで繋いでない分、ロスが多く、エネルギー効率が悪いと言えます。この結果、充電速度が有線よりも遅くなるというデメリットが生じます。新しい充電規格「Qi2」では、余計なロスを減らすために Apple社の MagSafeの技術を使い、ワイヤレス充電に最適な位置に固定するよう工夫されていますが、それでも有線と比べると、3割ほど充電時間が長くなる傾向にあります。日常で使う分には問題ありませんが、災害時に使うのは避けた方がいいでしょう。

ノーブランドは、実は怖い

前項と内容が被る部分があるのですが、日本のメーカーのモバイルバッテリーの種類は多くありません。ほとんどが中国製や中国のOEM製品です。

日本で販売されているモバイルバッテリーは、電気用品安全法上「特定電気用品以外の電気用品」として扱われ、丸形PSEマークがついています。

丸形PSEマーク

これは、電気用品を製造・輸入する届出事業者が自ら技術基準適合確認を行い、PSEマークを付すことになっているからです。

参考:よくあるお問い合わせ - 中部経済産業局

つまり、PSEマークのついていないモバイルバッテリーは、安全性が担保されていないということです(平成31年2月1日以降は、PSEマークの無いモバイルバッテリーは販売禁止となった)。

現在、電気用品安全法に定められる義務を果たした後、PSE マーク及びその近傍に輸入事業者名が表示されるようになっています。

丸形PSEマークと輸入事業者名(アンカー・ジャパン株式会社)

海外の製造事業者が PSEマークを付すことはできないため、輸入段階で PSEマークがついている商品は、偽造されているものと考えましょう。

消耗品として扱い、定期的に買い替える

モバイルバッテリーは、電池であるので、やはり消耗品です。
ある程度使用したら、買い替える必要があります。

モバイルバッテリーの主な劣化の原因は、高温、過充電、過放電です。

まともなメーカーの製品であれば、過充電と過放電に対して保護回路が働くので、それほど心配することはありません。

モバイルバッテリー(リチウムイオン電池)の自己放電(自然放電)は、1か月で5%程度と言われていますが、長期間の満充電状態での放置したり、放電状態での長期放置は、過放電となり、劣化を招きます。

長期間使用していない場合は、1年に1度の間隔で、電池容量が50%程度になるまで再充電補充電(追加充電)しておく必要があります。
なお、保管温度は、25°C前後が好ましい。

もし、モバイルバッテリーが目視で膨張している場合は、たとえ使用できたとしても、すでに寿命であるため、買い替えることをお勧めします。また、異常な発熱、煙が出る、異臭が発生した場合は、直ちに使用を中止してください。

なお、①充電速度が以前より遅くなった、②充電時かなり高温になる、③電池の減りが早い、④急に電源が落ちるといった症状がある場合は、劣化しているため、買い替えを検討してみるのがいいでしょう。

なお、Ankerの保証期間は、以下のようになっています。

会員特典 – Anker Japan 公式オンラインストア

Anker Japan 公式サイト会員に対し、25〜26ヶ月に20%OFFのクーポンを提供することから、2年毎の買い替えを期待しているように感じますね。

なお、Anker Storeでは、過去に購入されたAnkerのモバイルバッテリーの回収を行う「モバイルバッテリー下取り&買い替えサポート」を行うなど、アフターサポートも充実していると言えるでしょう。

なお、他社のモバイルバッテリーの廃棄に関しては、「不要になったモバイルバッテリーはどう処分する? - エレコム株式会社」をご参照ください。

くれぐれも一般ゴミと一緒に出すことがないように気をつけましょう!


テスター(USB電圧電流チェッカー)で測定しよう

モバイルバッテリーの出力の状態を知りたい場合は、USB端子に接続するだけで簡単に電圧・電流を測定できるテスターがあります。

USB電圧電流チェッカーとも呼ばれるものですが、一つ持っているだけで、モバイルバッテリーの状態だけでなく、充電ケーブルの損傷を発見できたりと、大変便利です。

この機会に購入してみてはいかがでしょうか。モバイルバッテリーの充放電特性を体感し、理解を深めることができると思います。

さいごに、最初に紹介したモバイルバッテリーがオススメな理由について、少し触れたいと思います。

「Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)」がオススメな理由

製品型番 A1259 の本製品は、手に持っても片手で握れるほど小さく(約 104 x 52 x 26 mm)、重くない割に(約215g)、バッテリーの持ちがよく(10,000 mAh)、モバイルバッテリーへの充電が速く(最大30W)、スマホやタブレットへの給電も速いこと(最大30W)、MacBook Airを充電することもできて停電などの非常時にも安心なこと、USB-C内蔵ケーブル1本及びUSB-CポートとUSB-Aポートを各1つ搭載しており、旅先に持っていくのに丁度よく、2ポート同時利用時も合計24Wの高出力なので使い勝手が良いこと、ワイヤレスイヤホンの充電に最適な低電流モードがあること。あとは、Ankerというブランドへの信頼と保証の手厚さでしょうか。あえてデメリットあげるなら、パススルー機能が付いていないことくらいですね。

Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)

一体型ケーブルは、出力だけでなく、入力も最大30Wに対応し、約1.5時間でバッテリー本体に急速充電が可能とのこと。ケーブルを別途持ち歩かなくていいのは、嬉しいですね。

2024年8月現在、モバイルバッテリーを買うなら、上記のモデルか、折りたたみ式のプラグがついたコンセント一体型の以下のモデルをお勧めします。

Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) (10000mAh 30W出力モバイルバッテリー搭載 30W出力USB充電器) / LEDディスプレイ搭載/USB-Cケーブル一体型/コンセント一体型/折りたたみ式プラグ 1台3役

こちらは、基本仕様にはほぼ同じになりますが、コンセントに接続したまま機器へ充電する時、使用する機器への充電が優先され、充電が完了次第バッテリー本体への充電が開始するようです。つまり、スマホなどのデバイスとモバイルバッテリーを別々に充電する必要がないため、寝る前にこの Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) 経由でお手持ちのスマホを充電していれば、朝にはスマホもモバイルバッテリーもフル充電されているというようになるわけです。

なお、予算が合わない方は、バッテリー容量が半分の以下2つの製品も検討してみてもいいかもしれません。

Anker 533 Power Bank (PowerCore 30W)
※「Anker Power Bank(10000mAh, 30W)」は、製品、パッケージ、取扱説明書にて「Anker 533 Power Bank (PowerCore 30W)」と記述になっており、同じ製品です。

こちらは、ケーブル一体型ではありません。最大入力が18Wですが、最大出力が30Wあるので、モバイルバッテリーへの充電を出先でしないのであれば、選択肢の一つとしていいと思います。

Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル) (5000mAh 22.5W出力モバイルバッテリー搭載 30W出力USB充電器) / LEDディスプレイ搭載/USB-Cケーブル一体型/コンセント一体型/折りたたみ式プラグ 1台3役

こちらは、モバイルバッテリーとしても最大出力が22.5W(充電器としては最大30W)なので、MacBook Airの充電するにはコンセントから電源を取る必要がある点、注意しましょう。


なお、今回の記事が面白かったと思った方は、以前、好評だった「時短にも役立つスマホ充電の豆知識」をあわせてお読みいただくと、さらに理解が深まるかと思います。

また、その他 IT関係の記事も書いておりますので、ご興味のある方は、ぜひフォローしていただけますようお願いいたします。

以上

著者butakotobutaoは、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約に基づき、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得る者です。


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