パスポートを取り上げられて帰国できません
・・というような話をよく聞きますが、違和感を感じませんか?
普通、海外旅行中、パスポートを取り上げられることはほとんどないと思いますが、紛失、盗難ならあり得ますよね。
そんなとき、誰しも頼るところは同じ、滞在国の大使や領事です。
日本人が観光に行くような国には、日本大使館や総領事館といった在外公館があるものです。
外務省のウェブサイトには、日本国の在外公館(大使館・総領事館)未設置の国・地域について掲載されていますので、下記に紹介しますが、逆にいえば、これらの国以外には、日本国の在外公館(大使館・総領事館等)がある訳です。
海外でパスポートを紛失された場合、最寄りの在外公館(大使館・総領事館)に連絡し、必要書類を持参することで、新たなパスポートを申請することができます。
なお、パスポートの再発行には、戸籍謄本が必要になります。
しかし、単に帰国することが目的であれば、「帰国のための渡航書」を発給してもらうことで、帰国することができます。
「帰国のための渡航書」は、パスポートを紛失したり、盗難に遭った場合に発行されるものです。
ここで、「帰国のための渡航書」に関する国会での議事録を見ていきます。
第123回国会 参議院 外務委員会 第4号 平成4年4月14日
要するに、闇バイトと知らずに違法な業者の海外就労に応募し、現地でパスポートを取り上げられ、犯罪に加担させられるようなことがあっても、隙をみて逃げ出すことができれば、在外公館に保護を求め、「帰国のための渡航書」の発給を求めることで、日本に帰国することができる訳です。
にもかかわらず、そうしたことをするルフィ一味はいなかった。
なぜか。
日本に帰っても居場所がない。
生きていく術がない。
生活保護を受けられない。
犯罪に手を染めてしまい、逮捕されるのが怖い。
そういうふうに考えるからではないかと推測します。
結局のところ、「パスポートを取り上げられて帰国できません」は、単なる方便だと思います。
パスポートを取り上げられたからという理由だけで、日本に帰国できないと考える人は、自分の名前や生年月日も言えないような子どもや、境界知能でもない限り、いないと考えるの合理的だと言えるのではないでしょうか。
でなければ、年間数千件も発生する旅券紛失をした日本人は、一生日本に帰国できないことになり、社会問題、否、国際問題に発展していることでしょう。
もう、いい加減、「パスポートを取り上げられて帰国できません」という人の言葉を真に受けるのは止めましょう。
以上
さいごに
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