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AirTagの共有でハマった話(解決済み)

こんにちは、アップルユーザーのエアタグオーナーさん。
今回は、AirTagの共有機能が利用できない以下のような人向けの記事です。

  • iOS 17 以上なのに「このAirTagを共有」が表示されない。

  • AirTagを共有する相手を選んでもエラーメッセージが出る。

  • そもそも AirTagが「探す」アプリに表示されない。


そもそも AirTagって何かと言うと、Appleの公式サイトにこうあります。

AirTagは、あなたの持ち物をあっという間に見つけます。
鍵に付ける。バッグに入れる。それだけで「探す」アプリが
あなたの持ち物を探し出します。

AirTag - Apple(日本)

応用として、お子様の通学鞄にエアタグを付けたら、子どもの居場所を遠隔から把握することができるため、家族で活用している家庭もあるでしょう。

私もその一人なのですが、なぜか AirTagの共有機能がうまく働かずに困ったことがあったので、調査・検証してみることにしました。

AirTagの共有機能とは

iOS 17では、AirTagを最大5人と共有できます。だから、傘、自転車、車のキーなど、
友だちや家族と共有しているアイテムをみんなで追跡して探せます。

AirTag - Apple(日本)

iOS 17の正式版がリリースされる 2023 年 9 月 19 日以降に使えるようになったのが、AirTagの共有機能です。

AirTagの共有機能を利用するには下記の条件が満たす必要があります。

AirTagを共有するための条件

  • あなたのApple Accountの2ファクタ認証をオンにしていること。

  • 共有する相手がApple Accountを持っていて、それにサインインしていること。また、iCloudを使用している必要もあります。お子様用アカウントには共有できません。

  • 所有者および借りる人がiCloudキーチェーンをオンにしていること。

  • 所有者と借りる人がiOS 17以降、iPadOS 17以降、またはmacOS 14以降を使用している必要があります。

X(旧Twitter)の投稿を見ると、上記の条件以外の理由により、AirTagの共有機能が使えない人が散見されました。

共有できない原因は、さまざまですが、私がハマった状況をご紹介しますので、エラーメッセージと共にその原因を一つずつ確認していきましょう。

まず、私の周辺のスマホ環境を説明します。

使用しているデバイス環境

  • 私は、AndroidのスマホとMacBook(Mac OS Ventura)を使っています。

  • 子どもは、iPhone 12 pro(iOS 17.4.1)を使っています。

  • 相方は、iPhone 7 Plus(iOS 15.8.3)を使っています。

私は、iPhoneを持っていないため、本来であれば、エアタグの設定ができません。しかし、子どもか相方の iPhone を借りれば、エアタグ設定できます。

相方の iPhoneは、パスワードロックされているので、子供の iPhoneを使ってエアタグを設定しました。

設定したエアタグは、子どもの Apple IDに紐づいています。

ちなみに、子どもの iPhoneは、ファミリー共有のメンバーであり、位置情報の共有をしているため、私の MacBookから子どもの iPhoneの位置が確認できます。

当初、私は、子どもの iPhoneでエアタグをペアリングすれば、MacBookから子どもの iPhoneでペアリングしたエアタグの位置が確認できると思っていました。

しかし、私のMacBook(「探す」アプリ)から確認できるのは、子どもの iPhoneの位置だけでした。

ちなみに、子どもの iPhoneの「探す」アプリの[人を探す]タブから[位置情報の共有を開始]を選択した相手からでも、確認できるのは、子どもの iPhoneの位置だけで、エアタグの位置は確認できませんでした。

他方、エアタグをペアリングした子どもの iPhoneからは、エアタグの位置が確認できます。(「探す」アプリの[持ち物を探す]タブをタップすると、ペアリングした AirTagが表示されます。)

子どもは、学校に行くとき、iPhoneを家に置いていくので、私が子どもの居場所(エアタグの位置)を確認したい場合は、子どもの iPhoneの「探す」アプリを使えばいいだけです。

しかし、必ずしも子どもの iPhoneが私の近くにある訳ではありません。

私が外出している場合もあれば、相方が子どもの iPhoneを持って外出していることもあるからです。

そこで、AirTagの共有機能を利用するための条件を再度確認しました。

2ファクタ認証をオンにしている
✅ 共有される相手(私)が Apple Accountを持っている
✅ 共有される相手(私)が Apple Accountにサインインしている
✅ 共有される相手(私)が iCloudを使用している
✅ 共有される相手(私)がお子様用アカウントではない
🔲 共有する者(子ども)と共有される相手(私)がiOS 17以降、iPadOS 17以降、またはmacOS 14以降を使用している。

条件は、共有される相手デバイスのOS以外、クリアしています。
ただ、iPhoneに共有設定について、何か特別な設定をした記憶がない。
そもそも共有に関する設定項目なんてあったかな・・?

AirTagの共有機能を利用できている方の設定方法をネットで確認したところ、子どもの iPhoneには「このAirTagを共有」が表示されないという問題が発生していることが分かりました。

念の為、エアタグのファームウェアも最新のもの(Firmware 2.0.73)にアップグレードし、ペアリングを解除し、再設定しましたが、不具合の事象は、変わらないままでした。

AirTag の共有が iOS 17 で機能しない不具合原因をネットで調査していると、Apple コミュニティに以下の投稿があるのを発見しました。

So, it turns out that the feature only works when the account you are trying to share an AirTag with/from turns 16 years old. I don’t know of any way to bypass that or share it anyway.

AirTag sharing not working iOS 17 - Apple Community

これは、「つまり、この機能は、AirTag を共有しようとしているアカウントが 16 歳になったときにのみ機能するということです。これを回避したり共有したりする方法はまったく知りません。」という内容です。

つまり、「共有される相手がお子様用アカウントではない」という条件を満たしていないことを言っています。(16歳がお子様に該当するかは別として)

これにヒントを得た私は、類推解釈からある仮説を立てました。

「共有する者が未成年であっても、AirTagの共有機能は使えない」説

これを検証するには、子どもの iPhoneに私のAppleアカウントを使えばいいだけです。私の Apple IDでエアタグをペアリングし直し、AirTagの共有機能が使えるかどうかを確認すればいいのです。

さっそく、私の Apple IDでログインしてみました。
(iPhoneにログイン中の子どもの Apple IDからログアウトが必要)

子どもの iPhoneの「探す」アプリの[持ち物を探す]タブをタップしても、子どもの Apple IDでペアリングした AirTagは表示されません。(想定済み)

エアタグは、Apple IDと紐づいているからです。

一旦、子どもの iPhoneにログイン中の私の Apple IDをログアウトします。
子どもの Apple IDでログインし直し、子どもの Apple IDでペアリングした AirTagのペアリングを解除します。

やり方は、「iPhoneの「探す」からAirTagやその他の持ち物を削除する」と通り、子どもの iPhoneの「探す」アプリでペアリングした AirTagを選択し、「持ち物を削除」をタップします。

これで、エアタグは、私の Apple IDとペアリングできるようになりました。

子どもの Apple IDからログアウトし、私の Apple IDでログインし直します。

今後は、iPhoneがエアタグに反応し、ペアリングするか尋ねてくるので、他の Appleユーザーに不正ペアリングされないうちに、エアタグをペアリングしましょう。

このAirTagを共有

すると、エアタグを共有するか尋ねてきました。
これで、検証が完了です。

仮説の立証

お子様用アカウントでペアリングした場合も、AirTagの共有機能が使えないと言っていいかと思います。

とりあえず、このまま「続ける」をタップし、共有したい人を追加していきます(最大5名まで)。

詳細のやり方は、「iPhoneの「探す」でAirTagやその他の持ち物を共有する」内の「AirTagを共有する」の項目をご確認ください。

共有される相手の追加し、右上隅にある「共有」をタップします。

共有先別の調査(エラーメッセージ)

以下、3つのAppleアカウントに対し、エアタグの共有を試みました。

  1. 知人

  2. 相方

  3. 子ども

まず、「知人」に対しては、特に問題なく共有することができました。
あとは、知人からの共有の参加依頼を承認または辞退を待つだけです。

共有の参加依頼した「知人」からの承認待ち

次に「相方」に対して、エアタグ共有の参加依頼をしましたが、以下のエラーメッセージが出力されました(相方の Apple IDは伏せ字にしてます)。

Unable to share AirTag
is not
eligible for sharing.
Sharing with this person requires the latest software on both of your devices. It can take up to a day after upgrading for sharing to become available.
「相方」にエアタグを共有できないエラーメッセージ

このエラーメッセージは、「この人と共有するには、両方のデバイスに最新のソフトウェアが必要です。」と言っています。

そうです。相方の Apple IDでログインしているアイフォーンは、iPhone 7 Plus(iOS 15.8.3)のため、AirTagの共有機能を利用するための条件の一つである「iOS 17以降、iPadOS 17以降、またはmacOS 14以降」をクリアしていません。

また、iPhone 7 Plusは、iOS 16以降に対応していないため、相方とはエアタグを共有できないのです。

次に「子ども」に対して、エアタグ共有の参加依頼をしました。しかし、以下のメッセージが出力されました(子どもの Apple IDは伏せ字)。

may not be using Find My.
This email address does not appear to be associated with an active iCloud account
「子ども」のApple IDが「探す」アプリ不使用のメッセージ

このメッセージは、「このメールアドレスは、アクティブな iCloud アカウントに関連付けられていないようです」と言っています。

そうです。子どもの Apple IDは、どの iPhoneにもログインしていないため、AirTagの共有機能を利用するための以下条件をクリアしていません。

🔲 共有される相手(子ども)が Apple Accountにサインインしている
🔲 共有される相手(子ども)が iCloudを使用している

つまり、私が子どもの iPhone 12 pro(iOS 17.4.1)に 自身の Apple IDでログインしている間は、子どもとエアタグを共有できないのです。

これを回避するためには、一旦、子どもの iPhoneにログイン中の私の Apple IDをログアウトし、子どもの Apple IDでログインし直して、iCloudもオンラインの状態にする必要があります。

そして、私の Apple IDでペアリングした AirTagの共有は、私のApple IDでログインした別の Appleデバイスで行う方法があります。

私には、私のApple IDでログインした MacBookがあります。

やり方は、Macで「探す」アプリを開き、[持ち物を探す]タブをクリックして、共有したい持ち物を選択してから、地図上のℹ️をクリックします。

※詳細は、「Macの「探す」でAirTagやその他の持ち物を共有する」を参照

しかし、私の MacBookでは「このAirTagを共有」(または「この持ち物を共有」)が表示されません。なお、ペアリングしたエアタグは、地図上で確認できます。

この原因は、何か分かりますか?

そうです。私の MacBookは、現在、Mac OS Venturaを使っているため、AirTagの共有機能を利用するための条件の一つである「iOS 17以降、iPadOS 17以降、またはmacOS 14以降」をクリアしていません。

つまり、私の Apple IDでログインしている MacBookを macOS 14以降にアップデートしない限り、エアタグを共有できないのです。

調査結果

結局のところ、私がエアタグを共有できるのは、「知人」だけです。

「知人」は、おそらく、前記仮説及びAirTagの共有機能を利用するための条件を全てクリアしていたのでしょう。

しかし、この結論は、私に全く問題にはなりません。

私は、自分の MacBook(「探す」アプリ)からエアタグを確認できるようになったので、子どもの通学鞄には、このエアタグを付ければいいからです。

なお、子どもの iPhoneは、元通り、子どもの Apple IDでログインします。
当該エアタグは、子どもの Apple IDにもう紐づいていないので、iPhoneの「探す」アプリを開いても、エアタグが表示されることはありません。

私が子どもの居場所(エアタグの位置)を確認したいとき、子どもの iPhoneの「探す」アプリを使う必要がなくなりました。

いかがでしたでしょうか。

これが AirTagの共有でハマった私の調査・検証内容です。
同じケースで苦労されている方にはお役に立てたのではないでしょうか。

著者 BUTACOは、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約に基づき、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得る者です。

(2024年11月17日追記)

私の MacBookを macOS 13(macOS Ventura)から macOS 15(macOS Sequoia)にアップグレードしたので、MacBookからでも AirTagの共有機能を有効にすることができるようになりました。

このAirTagを共有

ただし、共有される相手には、前述の制限をクリアする必要があります。

以上

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BUTACO
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