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りゅうけん考#9 「前提を疑う」
今回テーマは、両立する事実についてでしたね。
さて、りゅうけんさんの話は出てくるのでしょうか?
おさらいですが、ギズモード・ジャパンの記事を紹介した以下のツイート画像をご覧ください。
![スクリーンショット 2020-06-03 18.37.00](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/27667621/picture_pc_d2fbfca53f738981051b3c462f2de0b7.png?width=1200)
記事では、「Apple Storeのガラスを割るのにてこずる様子」の動画を根拠に「Apple Storeのガラスは硬い」という事実を摘示し、「1枚、数千万円と言われるApple Storeのガラスは、文字通り直営店を支えているだけでなく、セキュリティ面でも大きな役割を果たしています。」と主張をしています。
注目してほしいのは、記事のタイトルが「暴動にも耐えたApple Storeのガラスはやっぱり硬い」となっていることです。
私は、このツイートに対し、以下の返信をしています。
関係ないけど、記事のタイトルは、分かりやすくガラスを”硬さ”で評価してるけど、硬さと脆さは両立する別の性質だよね。
「硬さと脆さは両立する別の性質」と指摘している理由ですが、記事に書かれている以下の部分に、「前提の誤り(誤った前提)」があるからです。
オレゴン州ポートランドに位置する「Apple Pioneer Place」付近で撮影されたと思われるこちらの映像を見る限り、Apple Storeのガラスは硬いことがよく分かります。略奪行為を試みる人物が何度も棒のようなもので叩いても、ガラスにはヒビが入る程度。つまり、Apple Storeのガラスはちょっとくらいのダメージじゃ割るのは難しいってことみたいです。(太字は筆者)
前提の誤りとは、「ガラスが硬いから、割れない。」という前提です。
ガラスを含め、物質は、力学的・熱的・電気的・磁気的・光学的などの物理的性質を持っています。
力学的性質である硬さと脆さは別の性質と言えます。
硬さ(hardness)とは、簡単に言えば「物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさ」です。バカっぽく言えば「カッチンカッチンですやん。」です。
脆さは、脆性(brittleness)といい、「物体が外力を受けたときに、あまり変形しないうちに破壊する性質」で、「破壊に要するエネルギーの小さいこと」をいいます。分かりやすく言えば、「はじめて気づいた恋心」です。
ガラスは、硬くて脆い性質(硬脆性)を持つ物質で、硬く、割れやすいものなのです。(はじめて気づいた恋心は、カッチンカッチンなんです。)
下記のように、前提の誤り(誤った前提)があると、論理的に導かれる主張にも誤りが生じます。
前提の誤り:硬い---だから(because)--→割れない
つまり、前提の誤りは、誤った推定事実を導くことになるのです。
ロジカルシンキング(論理的思考)においても、前提に誤りがないか確認することで、誤った答えを導くリスクを減らすことができます。
あれ?
今回は、両立する事実の話を終わらせる予定だったんですが、長くなってきたんで次回にします。
(このマガジン「りゅうけん考」なんですけどね。まだ出てきませんね。)
以上
著者 BUTACOは、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約に基づき、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得る者です。
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