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バリクバヤンボックスの真相を究明する4

これは、フィリピン在住者にお馴染みのフィリピン向け国際配送サービス「Balikbayan Box」の謎について、真相を究明する記事です。

前回、バリクバヤンボックスの紛失(盗難)に対するトランステックの反応に触れました。調査依頼書の提出後、トランステックは、LBCに調査を要請したのですが、結論的には、日本側でフィリピンの配送は、コントロールできないということです。

事実、フィリピンでは、バリクバヤンボックスに限らず、EMS(国際スピード郵便)でも盗難事件が起こっています。

バリクバヤンボックスは、比較的そういう事件が少ないために、多くのフィリピン在住者に利用されてきたわけですが、盗難が起こらないわけではないという気持ちで利用する方がいいのかも知れません。

たとえば、高価な物品・貴重なものは、ハンドキャリー(機内持ち込み手荷物)でフィリピンに持ち込み、盗られてもさほど金銭的な被害が少ない物をバリクバヤンボックスで送るという使い分けが必要だと思います。

トランステックでは、以下の通り、利用する箱の大きさ(サービス)毎に保証の上限が決まっています。

SUPERVALUE BOXにはUS$1000まで、PREMIUM BOXにはUS$500まで、COMPACT BOXにはUS300まで保障させていただきます。

FAQ| TRANSTECH Co., Ltd.

一番大きい箱のスーパーバリューボックスでは、執筆時点の為替レートで約15万円まで保証されます。保証の金額的に、新品のノートパソコンやIPhoneを送るべきではないことが分かると思います。

そもそも「以下のような場合に生じた配達遅延、不利益、破損に関しましては、保障の対象外となりますのでご注意ください。」の中に「精密機械」と記載があるので、保証されない可能性も高いと思われます。

その他の注意点として、破損・盗難に備え、適切に梱包されていることが分かる写真、内容物が分かるような写真を梱包時に撮影しておくと、破損や盗難の際に調査依頼書に添付できるので、撮影しておくと良いでしょう。

なお、私の場合は、提出した写真付きの調査依頼書の内容で、盗難であると確認ができたようなので、問題なく保証金額を支払われました。

このように日本側(トランステック)で金銭的に保証される点では、安心できるでしょう。

繰り返しになりますが、買い替えができない1点もの(アンティーク品)や、金銭的に評価しづらい思い出の品(写真等)は、バリクバヤンで送るべきではありません。

さて、今回、最初からまとめのような内容で始めてしまいましたが、ここからは、「Balikbayan Box」の謎について、もう少し具体的に分かったことを述べていこうと思います。

Balikbayan Boxが到着した際、時々、薄いフィルムのようなプラスチックテープは貼られていることがあります。

テープには「LBC」のロゴが付いており、その横には「SDDD」、「NMM」、「CEMM」、「EMM」、「NWMM」、「SMM」、「NEMM」、「MM」といったアルファベットが記載されています。

このアルファベットは、LBCと提携し、フィリピン国内での配送を請け負っている委託会社を指すものと思われます。

そして、委託会社が受け取った荷物を補強するためなどにテープが用いられているのだと考えられます。

ここからは、憶測ですが、箱が潰れていないにもかかわらず、不自然にテープが貼られている場合、開封された可能性があるため、届いたバリクバヤンボックスの内容物は、入念にチェックした方がいいでしょう。

なお、開封前の箱の状態の写真に加え、開封時の様子を動画で撮影しておくと良いかも知れません。

ちなみにですが、前述のアルファベットは、会社名の一部にもなっているようです。

たとえば、テープに「EMM」と書かれている場合、「LBC EXPRES - EMM INC.」という会社によって、配達されたものと思われます。

また、アルファベットがあるテープの色は、黄土色なのですが、赤色のテープに「INTERNATIONAL」と書かれたものがあります。

これは、補強などの理由で日本で貼られたものを意味します。

箱が潰れていないにもかかわらず、赤いテープが貼られたいた場合、日本でも開封された可能性があるものですが、トランステックに確認したところ、管理上、作業者が倉庫に単独で入り、バリクバヤンボックスを無許可で開けることはないようです。

日本でも、最近、銀行貸金庫の窃盗事件が世間を賑わしたこともあり、日本側だからといって、配送業者のスタッフによる窃盗がないとも言い切れません。

どうしても盗難が心配な人は、箱を開けられても、物理的に盗れない状態にしておくのも手かも知れません(笑)

私は、そこまでコストを掛けてバリクバヤンボックスを使う気力はありませんが、ボックス in ボックス方式は、簡単にできるのでおすすめです。

盗難する人は、ボックス in ボックス方式でも盗るとは思いますが、自転車も鍵を2個掛けていると盗られにくいので、効果は期待できます。

また、ボックス in ボックス方式は、荷物の破損リスクを減らしてくれます。

意外と知られていませんが、荷物は、外からの圧力で破損するだけではありません。箱の中に空間が多く、緩衝材がしっかり入っていない状態で荷物を送ると、移送中の揺れなどで中の荷物同士がぶつかり、破損します。

ボックス in ボックス方式は、破損、盗難のの現実的な対策になるでしょう。

以上

著者 BUTACOは、Amazonアソシエイト・プログラム運営規約に基づき、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得る者です。

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