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後悔しないスマホ選び

割引あり

「どのスマホがいいのか分からない」と相談を受けることがよくあるのですが、正直、正解はないと思いっています。ただし、選び方によっては失敗はある。

そこで、スマホ初心者から上級者向けに、スマホ選びで失敗しないために確認しておきたいことについてに、「後悔しないスマホ選び」というタイトルの記事にしました。


スマートフォンを買うなら、新品と中古、どっちがいい?

まず、価格面は、高価なものほど性能がいいという大前提があります。それは、同一メーカーの同一シーズンに発売されたものに限ります。

中古市場には、この基準は適用されません。

以前の記事「時短にも役立つスマホ充電の豆知識」にも書いていますが、スマホの最大寿命は、バッテリの寿命と同じで5年程度と考えて良いでしょう。街のスマホ修理店でバッテリ交換交換ができた場合は、OSのサポート期限が実質的な寿命になります。

基本的には、中古のスマホは、お勧めできません。

日本の中古市場では、偽物(模倣品・不正改造品)のスマホが多いという訳ではありませんが、やがて動かなくなる可能性が高い水没品といった地雷スマホがあるからです。

また、発売から5年以上が経過しているスマホは、バッテリが劣化していることがほとんどであり、Andoroid OSや iPhone OS (iOS)のサポート期限も長くはないでしょう。

つまり、スマホを買うなら、新品に限ります。ここ1年間くらいに発売されたものでも構いませんが、店頭で新品として販売されているものの中から選びましょう。

スマートフォンは性能で選びたい

つぎは、性能についてです。性能が良いものを選びたい場合は、同一メーカーの同一シーズンに発売されたものの中から価格の高いものを選びましょう。

しかし、オーバースペック(過剰に高性能)なものを選んでしまっては、お金がもったいないですし、これまで使っていたスマホよりも性能が劣ると、できないことも増えるかもしれません。

そこで、新しいスマホを選ぶ際は、過去から現在に使っていたスマホの性能を基準に選んでみることをお勧めします。

では、具体的にどのようにして比較するかを紹介します。スマートフォンの性能を測る一つの基準として、AnTuTu(あんつつ)というものがあります。

AnTuTuは、中国のソフトウェア開発企業名であり、同社のブランド名ですが、日本には、AnTuTu Benchmark(あんつつベンチマーク)にことを言い、パソコン・スマートフォン向けの処理に係る実行速度を数値化したもの(ベンチマークソフトウェアのスコア)を指すことが多いかと思います。

スマホを比較する場合、お手持ちのスマホの型番(モデル名)と、購入を検討しているスマホの型番(モデル名)を AnTuTuで比較し、スコアが高いほど、性能がいいと判断できる訳です。

スマートフォンは、いくらくらいのものがいいの?

スマホを持ったことのない初心者であれば、2万円前後のエントリーモデルでも十分と言えますが、一円スマホ(実質一円)のようなものは、十分に機能を発揮できないものもあるため、避けた方が無難といえます。

すでにスマホを持っている方は、AnTuTuのスコアで従来機以上のスコアのものを選択すると、失敗することはないでしょう。

スマホの性能の向上は日進月歩なので、3年毎の買い替えであっても、AnTuTuのスコアが従来機の2倍上になっている新製品がほとんどです。

前回、オーバースペック(過剰に高性能)なスマホを買った場合でも、エントリーモデルの一円スマホを選択しない限り、実質的に失敗の可能性は低いと言えますが、時代と共にスマホに求められるスペック(性能)は増えていくので、従来機と全く同じAnTuTuスコアの新製品は、お勧めしません。

できれば、スマホ初心者であれば、新製品の中から、エントリーモデルからミドルレンジモデルを選びましょう。

スマホ中級者や上級者であれば、従来機のAnTuTuスコアを念頭に置き、今後どのような性能を必要とするかを見積もり、購入を検討している機種(複数)のAnTuTuスコアを調べて、必要十分なスコアのものを選ぶと良いでしょう。

現在販売中の新品のスマホの性能の分類は、価格で判断してよいでしょう。

<参考>
エントリーモデル・ローエンドクラス(2万円〜3万円)
ミドルレンジモデル・ミドルクラス(5万円前後)
ハイエンドモデル・ハイスペッククラス(8万円以上)

なお、お金に余裕がある人は、あれこれ考えずに高価なスマホを選択すればいいと思います。ただし、先にの述べたようにスマホの性能の向上は日進月歩なので、たとえば、「5年おきにハイスペックなスマホに買い替える」より「3年おきにミドルクラスのスマホに買い替える」方がコストパフォーマンスが良いと思っておいた方がいいでしょう。

AnTuTuのスコアについて (補足)

AnTuTuには、AnTuTu 3DBenchや AnTuTu Liteとった複数のベンチマークソフトが存在します。比較に使うのは、AnTuTu Benchmarkです。

AnTuTu Benchmarkには、バージョンが存在します。バージョン毎に測定基準が異なります。本記事のように新旧スマホの比較に使う場合は、近いバージョンのAnTuTu Benchmarkで比較しましょう。

購入を検討している新品スマホにAnTuTu Benchmarkがインストールされている訳ではありません。候補であるモデル名のAnTuTuスコアは、インターネットにある信頼できる記事で比較しましょう。

モバイルショップのセールストークは信用できる?

ちょっと視点を変えます。ヤマダデンキ、ビックカメラ、ケーズデンキ、エディオン、ヨドバシカメラ、上新電機などの家電量販電や街のモバイルショップでスマートフォンを買えますが、そこにいる販売サービススタッフの成績は、一般的に、docomo、au、softbank、楽天モバイルといった携帯キャリアの契約数で決まります。

つまり、必ずしも来店する人に合ったスマホを勧めてくる訳ではありません。ポジショントークといって、販売員の立場から自分に都合のよいこと、自分に有利になるようなことを言っている場合があることを前提に話を聴くことが肝心です。もちろん、嘘は言っていないでしょうが、不都合な真実を隠し、相手(客)が都合のいいよう勝手に勘違いするような話し方をする人もいると考えておきましょう。

実質1円みたいなスマホがもらえると思って油断していると、不要なオプション契約が盛大に盛り込まれた契約をさせられるかも知れません。

日本限定モデルのスマートフォンってどうなの?

あまり多くはありませんが(大変少ないですが)、スマートフォンのシェアが世界的に高い携帯メーカでは、日本向けに特化したモデルを販売していることがあります。そういったモデルは、必要的に仕様を変更しているものもあれば、マーケティング的に仕様を変更しているものもあります。

全世界で販売されている iPhoneは、販売エリアに合った周波数帯のモデルをリリースしていますし、SIMロックが廃止されていない頃は、特定の携帯キャリア向けでしか使えないスマートフォンが提供されていました。

こういった仕様変更がされた日本限定モデルのスマホは、いい面もありますが悪い面もあるため、私自身は、あまりお勧めできません。

世界で売れている韓国のサムスン電子のGalaxy、アメリカのアップル社のiPhone、中国勢としては、シャオミ(Xiami)・オッポ(OPPO)・ビボ(VIVO)が有名ですが、海外モデル(日本限定ではないという意味)でも、ほとんどが日本語に対応していますし、スマートフォンがサポートしている周波数も日本の帯域をカバーしているスマートフォンが多いのですから、あえて日本限定モデルを選ぶ理由がありません。

日本で販売されているスマートフォンは、日本で使うために必要な「技適マーク」がついているため、日本限定モデルのスマホでなくても日本で使えます。

あえて日本限定モデルを販売しているのは、海外モデルのままでは使えないものであるか、日本向けに性能を落として原価を抑えたり、特定のキャリアでしか使えないようなバグが内在されているモデルの可能性があるからです。

これが、日本限定モデルを選ばない方がいいと考える理由です。

5G対応のスマートフォンは必要ですか?

最近では、5G(第5世代移動通信システム)対応のスマホが多く発売しています。ただ、2024年現在、主流は4G(第4世代移動通信システム)です。

5G対応と明記されていないものは、4G対応のスマホであると考えていいでしょう。4Gは、特に終了予定は発表されていませんので、当面の間は5G未対応のスマホでも使い続けられません。

おそらく4Gスマホが使えなくなる頃には、先にバッテリやOSのサポートが切れているでしょう。

ただ、5Gを使いたいという人には、注意しておいてほしい点があります。

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