住宅の換気システムの種類
住宅の換気システムにはいくつかの種類があります。
換気システムの種類
換気システムの種類には、第1種換気、第2種換気、第3種換気があります。
外の新鮮空気を入れることを給気、住宅内の汚れた空気を排出することを排気と言います。
第1種換気は給気と排気の両方をファンを使用するシステムです。
第2種換気は給気のみファンを使用するシステムです。
第3種換気は排気のみファンを使用するシステムです。
通常住宅では第2種換気は使われません。
第1種換気は給気と排気の二つのファンを使用するため、第3種換気よりも電気代がかかります。
第3種換気で効率的に換気を行うためには、住宅を高気密化する必要があります。
ファンの種類
ファンには、プロペラファンとシロッコファンがあります。
プロペラファンは換気システムを薄く小さくできるメリットがありますが、風には弱くなります。
逆にシロッコファンは換気システムが大きくなりますが、パワーがあり風には強くなります。
ダクト・ノンダクト
換気システムはダクトをつないで給排気を行うダクト式と、換気システムを部屋ごとに設置するノンダクト(ダクトレス)式があります。
ノンダクト式はダクトを設置する必要がないため、設置が簡単でダクト用のスペースが不要です。
ただ、プロペラファンを使うことが多く、ファンも小さいので風に弱く換気量が安定しません。
汚れた空気を効率的に排出するためには空気の流れを作る必要がありますが、ノンダクトは個別の換気になりますので、空気のよどみができやすくなり換気の効率が悪くなります。
ダクト式は通常シロッコファン1台に複数のダクトを接続して換気を行います。
シロッコファンはパワーがあり風にも強いため、安定した換気量を確保できます。
また、通常シロッコファン1台で換気しますので電気代があまりかかりません。
デメリットとしてはダクトを設置するスペースが必要です。
また、ダクトが細かったり長ったり、曲がりが多かったりすると、空気の流れの抵抗が大きくなり換気量が少なくなりますので、換気システムの設計が必要です。