省エネ基準で共同住宅の温度差係数が変更されました
住宅の省エネルギー基準(省エネ基準)の共同住宅の温度差係数が変更になりました。
変更点は以下の通りです。
・共同住宅で隣接空間が住戸の場合、熱貫流率(U値)の基準を満たしていると界壁・界天井・界壁の温度差係数をゼロで計算できる
温度差係数は外皮平均熱貫流率(UA値)を計算するときに使用します。
温度差係数をゼロにできるということは、住戸に接している部分の熱損失がゼロになるということです。
熱貫流率の基準は「平成28年国土交通省告示第266号」に示されている熱貫流率の基準値です。
この基準を満たしている場合、共同住宅の界壁・界天井・界床の温度差係数をゼロにすることができます。
そのため、共同住宅を計算する場合は、各部位の熱貫流率を計算後、基準を満たしているか確認しなければなりません。
これはけっこう見落としそうなので注意が必要です。
見落としても安全側の計算なので、おそらく問題はないと思いますが、計算としてはそれなりに不利な計算になりますので、見落とさないようにしましょう。
また、評価機関によっては計算が間違っているという指摘があるかもしれません。
ついこないだも日よけ計算の変更があったばかりですが、相変わらず五月雨式に省エネ計算に変更があり、計算する側の設計士や評価する側の評価員などは大変だと思います。
本当にお疲れさまです。