住宅の断熱性能を高めるためには
前回省エネルギー基準(省エネ基準)をクリアするためにはどうすればいいかを書きましたが、ここからはもう少し具体的に考えてみたいと思います。まず、住宅の断熱性能を高くするためにはどうすればいいか考えていきましょう。
断熱材を厚くする
基本的は断熱材を厚くすることです。
ただ、断熱材の断熱性能は厚さだけで決まるのではなく、断熱材の種類(熱伝導率)も影響します。
同じ厚さでも熱伝導率が小さい断熱材に変えれば断熱性能は高くなります。
北海道などの寒冷な地域では充填断熱だけ、外張断熱だけでは断熱材の厚さに限界があるため、充填断熱と外張断熱の両方を行う住宅も増えてきています。
ただ、この方法はコストがかかります。
窓の影響
断熱性能は断熱材だけで決まるわけではありません。
特に影響が大きいのが窓です。
窓の断熱性能はU値(熱貫流率)で表しますが、窓のU値はメーカーのホームページやカタログで確認することができます。
最近は非常に断熱性能が高い(U値が小さい)窓が販売されていますが、性能が高い窓は高価なためコストとのバランスを考えなければなりません。
コストをかけずに住宅の断熱性能を高くする
窓は断熱性能だけでなく、面積も大きく影響します。
窓は断熱材と比較すると断熱性能は低くなります。
そのため、窓の面積が大きくなると住宅全体の断熱性能も低くなります。
高価な高性能な窓を使用できればいいのですが、なかなかそういう訳にはいきません。
そこで、窓の面積が無駄に大きくないかをチェックすることは非常に重要です。
日本人は開放的な住宅を好む傾向があり、窓の面積が大きくなりがちです。
しかし、窓の面積は住宅の省エネ性能に大きく影響しますので、窓の大きさは十分吟味してください。