井の中の蛙、大海を知り後悔をする
最近、他社の人たちと選抜研修を受ける機会に恵まれた。
彼らは本当にとてもありえないくらい優秀だ。どんな話をしても綺麗に打ち返してくれて、引き出しの多さを見せつけられるし、発言の意図がわからないことが絶対にない。もちろん、彼らと会話をしていて不快に思うことは一切ないし、私は彼らを心から尊敬している。
今日、壁際で一人ポツンと立っている人がおり、その人の隣に行って話しかけてあげている優しい人を見かけた。漫画みたいにきれいな世界だと思った。
彼らともっと早くに出会っていれば、確実に私の人生はもっと違う方向に進んでいただろうと思う。
彼らは自己紹介で出身大学を言うことはないが、飲み会の席で大学の時の部活の話になったり、専攻の話になったりしたときに、「あれ…もしかして○○大学?同じ!」と盛り上がって、出身大学が明らかになることが多々ある。その結果わかったことは、彼らの多数は東大・京大・阪大を卒業しており、ときどきその他旧帝大(九大)や慶應出身がいるということだった。今のところ、私のような名もなき大学を出た人は一人も知らない。私は学歴社会を擁護しないが、学歴社会を信奉する人たちの気持ちがとてもよくわかった。彼らはやはり優秀だ。
会社にいると、人と会話が成り立たないことがよくある。人が何を言いたいのかわからないことがある。上司の意図がわからなくて毎日戸惑う。
飲み会でも、ちょっと失礼なことを言うのが面白いという風潮がある。飲み会は基本的につまらなくて眠くなるし、飲み会に来たことさえ後悔して泣きたくなることがままある。
世の中の多くのサラリーマンはこんな感じだろうし、私が特別不遇な立場にいるとは思わない。
思わないが、高校のときにもう少し勉強を頑張っていたらとか、せっかく内申点がよかったんだからもう少し優秀な高校に進学していたらとか、もう少し理解のある親の元に生まれていたらとか、もう少し裕福な家に生まれていたらとか、
いろんなことがもう少し違っていたら、私の人生はもっといい方向に進んでいたかもしれないと思ってしまう。
井の中の蛙、大海を知り後悔をする。