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【服】GUIDIについて
どうも。
前回は自己紹介であった為、実質1本目となる本note。
仰っけから随筆でぶっ飛ばそうかとも考えたが、流石に最初くらいは取っ付き易い話題で。
てなわけで、まず初めは所持品紹介と銘打ったワードローブ自慢。とはいえ、先に結論を述べてしまうと紹介するのは靴である為、正確にはワードローブと呼べるのかどうかは不明。
語彙力の拙さが早速露呈しかけた所で(手遅れ)、早速本文へ。
簡約
僕の足元をいつも支えてくれている相棒はコチラ。
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レザーシューズやアルチザン好きの間では有名な〈GUIDI〉にBEAMSのレーベル内でも最高価格帯に位置し、インポートを中心にコレクションブランドの仕入れも行う〈International Gallery BEAMS〉が別注した1品。2020年くらいの商品だったかな。洒落抜きに、一目惚れで購入してから毎年200日以上は履いている気がする。
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GUIDIと言えばバックジップブーツのイメージを持つ人も多いであろうが、フロントジップのPL1こそが同ブランドの真骨頂だと僕は思う。
フロントデザインのインパクト、ドレススタイルにも合わせる事の出来るワイズの細さ、高いヒール、全てが完璧だ。着脱の容易さも高ポイントである。
別注ポイントは見ての通りペイントデザインの部分だ。何足製造されたのかは定かでないが、各足ハンドペイントで施されていると言うのだから驚きである。Hypebeast曰く、ジャクソンポロック風のドリップ技術で落とし込まれているらしい。なるほど、分からん
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ラバーソールが付属しているのも嬉しいポイント。使用するか否かは個人の好みであるが、僕は貼って大満足している。
製法/特徴
GUIDIの沿革は詳細にまとめられているサイトが幾つか見られるので、ココでは製法や皮革の特徴をまとめてみる。
ブランドの開始自体は2005年であるが、ルーツとなる会社「コンチェリア グイディ ロゼリーニ」は1896年創業。実に100年以上の歴史がある。
イタリアのトスカーナにて創業した同ブランドは、ベジタブルタンニンレザー(天然植物(草や木の汁など)から抽出したタンニン(渋)を使って皮をなめす方法)のスペシャリストとして今も名を馳せている。
一般のベジタブルタンニンなめしは堅牢度が高い反面、硬い質感に仕上がることが多いが、GUIDIのレザーは独特の雰囲気を醸し出しつつも
柔らかく吸い付くような感触。馴染みの良さに加えて、経年変化も期待できるレザーである。
(因みに、トスカーナの革鞣しの技術は中世まで遡り、タンナーと靴職人は14世紀から存在しているようだ。)
製法としては、設立当初はハンドダイという人力で染め上げる技法を取っていたが、現在はタンブラーダイと言われるドラム式の浴槽に入れじっくりと染めていく技法に変化している。タンブラーダイをする事により革全体や糸まで染めることができ、靴同士が擦れ合うため独特な風合いを出す事が出来る利点がある。
使用しているレザーはフルグレインレザー。これは革の一番外側の体毛を取り除いただけの皮革を指し、生前にできた自然の傷などを隠さず、そのままの性質を保持している。原皮の状態に大きく左右される為生産できる数が非常に限られており、希少性が非常に高い。
文面越しにドヤ顔が見える程に滔々と説明が捗ってしまったが、要はメッチャ良い素材でメッチャ吐き易くてメッチャカッコ良いよって事だ。
実際手に取るとかなりの重量を感じるが、履くとスニーカーくらい軽く感じる。そして一生歩ける。吸い付きは正義。
使用例
この手の所謂「派手」に分類されるデザインの靴は、そのデザインだけで服に合わせ辛いと思われ嫌厭されがちだが(当社比)、しかし逆に、靴が派手であるからこそ楽なのである。
だって靴が主役になってくれるんだから。他はシンプルで良いのよ。
且つ、コイツに関してはベースはブラックである。大別すれば黒靴である。ね、余裕でしょ。
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この汎用性の高さである。助かりまくっている。
使用感
着用サイズは41。
スニーカーサイズはNIKEが28cm(JORDANは28.5cm)、Converseが27.5cm(表記はUS9)、Adidasが27.5cmといった具合である。
僕の足はヘンテコ扁平足で、日本男児よろしく極端に幅広な形である。ワイズの広さだけで反復横跳びが出来るくらい。
なので参照しにくいだろうが、ご参考までに。
履き心地は全レザーシューズで最高峰と言える。お金賭けてでも言える。賭けるお金が無いけれど。
初め4,5回くらいは少し慣らしが必要だが、その後は革が馴染んで素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれるであろう。
まとめ
随分クドクドと書いてしまったが、GUIDIへの愛が伝われば幸いである。
本気で、30代半ばまでには後3足ほど型違いのGUIDIを購入して、約5足のGUIDIの履き回しで一生を生きても良いと考えている程である。
レザーシューズの中でも最高価格帯に位置し、なかなか勢いだけでは変えない代物ではあるが、一生物という意味では確実に無駄な買い物にはならないので、ぜひ検討されたい。
以上。
ロン毛