ハロプロの歌詞は、2番が一番な可能性。
常々思っているのだが、(こうやって言うと『ミステリと言う勿れ』の久能整みたい)ハロプロの歌詞は2番にいい歌詞が多く詰まっていると感じる。もちろん1番も名作揃いであるのは当たり前なのだが、2番の方が沁みることが多い気がする。
ハロプロの楽曲の特徴としてよく言われるのは、地球や宇宙、平和のような規模の大きい話をしたかと思えば急に人間や恋や原宿などピントがぎゅっとミクロになるということだと思う。
特に2番は1番で平和を歌った後に庶民的な話になったりするので身近に感じやすいという傾向があるのかもしれない。
ここからは個人的に好きな2番の歌詞を紹介していこうと思う。
ちなみに自分は自称:絶対歌詞感(絶対音感の歌詞ver.)あります。
What is LOVE?(2014) モーニング娘。'14
これは2番の歌詞の中でも有名な方じゃないだろうか。
個人的にはハロプロにハマるきっかけとなった曲なので思い入れも強い。
最近休日出勤をするようになり(ちゃんと平日に代休をもらえている)この歌詞を思い出すことも増えた。
文字の通り解釈すれば休日出勤のことになってしまうが、おそらくこの「働く」は「努力する」の意味だろうと思う。みんなが頑張っているときに頑張るのは当たり前で、加えて人が遊んでいる間に努力できないと何者かになることは難しいと言える。だが、言うのは簡単で行動に移すのはなかなか難しい。まさに勇気がいる行動だと思う。
ボクシングのスター、メイウェザーも似たようなことを言っていた気がする。メイウェザーもこの曲を聴いていたのかもしれない。(MVには英語字幕もあるから何ら不思議はない)
I WISH(2000) モーニング娘。
これも有名な2番の歌詞だと思う。歌詞としてよくあるのは「止まない雨はない」のほうのニュアンスだと思うが、この曲は逆で、幸せなことがあるから時にはアンラッキーなこともあるだろう。「そういうもんだ」と思えれば生きるのも楽になるのだろうということだと解釈をした。
直後の歌詞が
「人生ってすばらしい ほら いつもと同じ道だって
なんか見つけよう!」
なのでその雨の日すらも楽しむ方法があるぞということかもしれない。
この曲は最後の「でも笑顔は大切にしたい 愛する人の為に…」もいいけど今回は対象外とする。
THE FUTURE(2014) ℃-ute
この曲を久しぶりに聴いてこれを書こうと思い立った。
人間の記憶に限界があることを恨む言説はしばしば見られるが、そうじゃないんだぞとこの曲は言っていると思う。
忘れるという機能があることによって同じことを繰り返してしまうという欠点は増えるが、それ以上に生きやすくなる利点の方があるのだと教えてくれている。つんく♂さんは哲学者かなにかなのだろうか。いや、ただの乙女だと自分は思う。
プラトニック・プラネット(音源化は2022) Juice=Juice
22:57~
これはちょっと違う視点での選出。これは心に沁みたは沁みたでも、文学的な魅力に惚れました。さすがは芥川賞ノミネート作家の児玉雨子先生。
ニュートンの万有引力の発見をここまでオシャレに表現するには眠れない夜もあっただろう。(ボディビル感)
ニュートンもさぞ喜んでいるだろうと推量する。
後半のジェネシスも物事の始まりや創世記を意味するので、一度目が合ったが最後お互いに惹かれあう運命の恋愛を間接的な表現で表すのはやはりすごいとしか言いようがない。
さす雨(さすがは芥川賞ノミネート作家の児玉雨子先生)です。
こんな感じでサクッと4選を挙げたが、相場は3か5だろうが今パッと浮かんだのがこの4曲だったので次頑張ろうと思う。
普段から曲を聴くときもこれ良いなと思うことが多いのだがメモとかを特に取っていないので次そう感じたら書き残しておこう。
自分はハロプロの2番の歌詞オタクなのかもしれない。いや、どうせみんなも好きか。