夜は寝よう!土日は休もう!
前職-都内で暮らし、通勤する際door to door1時間の生活は当たり前で
押し殺されそうな満員電車に乗り、ターミナル駅でもみくちゃにされ疲弊する毎日は東京で働く社会人にとって仕方ない選択だと思っていました。
更には、上司の顔色を気にしながら
非効率な仕事のやり方を変化させてもらえないまま、残業し疲弊する。
製造業だから仕方ない-そんな諦めがあったのかもしれません。
製造業界より、転職して1年の筆者が驚いた-8.20体制について紹介します。
武州工業は、自社開発のAI・IT・IoT技術で生産性を20%アップさせ
製造業の中では珍しくシフト勤務のない1直体制
8.20体制(1日8時間20日稼働)という働き方を徹底しています。
コロナウイルスの影響で在宅やリモート勤務も普及し働き方が急速に変化していると思います。
しかし、モノづくり業界では工場で製造することが基本です。
製造業は、いわゆる働き方改革でひとまとめにできないところもあり
肉体的・精神的にも高い負荷がかかる現場業務というイメージも多いと思います。
『今知るべき、製造業の働き方改革』」参照 https://www.automation-news.jp/2020/06/49277/
ではどうやって、武州工業は8.20体制を実現したのか?
その理由-「技術革新による生産性の向上」を自社で取り組んでいる成果をお伝えします。
Ⅰ.「BIMMS」
武州工業が独自に開発したIT生産管理システムである「BIMMS」という最先端の取組み。
BIMMS:Busyu Intelligent Manufacturing Management Systemの略称
技術者全員がタブレット端末を1台所持し、
常に更新され続ける生産状況をウォッチしながら、
社内のデータ取得・問題発見・改善に努めており、社内の生産性を高めること徹底しています。
今では20卒で入社した新入社員でも、BIMMSを使用し納入指示や入出庫管理、生産実績管理、設備情報まで一人で把握しています。
Ⅱ. 「生産性見え太君」
工場内の機械には、「生産性見え太君」を付け生産の進捗具合を可視化しています。
スマートフォンに搭載されるペースメーカーの機能を使い
生産目標に対して「早い」「丁度いい」「遅い」のスピードが色の変化で一目瞭然なのです。
私たちは、そのデータを基準に「誰が」「いつ」「どの仕事」をするのか
自律的に考え動くことが大事だと考えています。
生産性見え太君の詳細はこちら
https://www.bimms-mieta.com/server
Ⅲ.「AI画像検査機」
最近では、製造業では必要不可欠な検査業務をAIの技術を使って新たな取り組みを行っています。
内製化した「AI画像検査機」では、
・傷を見つけないと仕事にならない
・問題が起きる度に見る目が厳しくなってしまう
という人間ならではの問題を解消する事ができる。
そして、判断基準や精度も一定という機械の特性を生かし、
人がやるべき仕事を人が行えるように、機械やロボットをうまく利用するようにしています。
武州工業では、AI画像検査を利用し検査人員の30%を製造人員にまわすことができました。
Ⅳ.「8.20体制と採用」
有難いことに、新卒採用の面でも8.20体制はアピール材料になり
接触する学生の90%が働き方に共感したと答えてくれています。(弊社実施のインターンシップアンケートより)
2021採用では若干名の採用人数に対して、250名以上の学生を母集団形成として集めることが出来ました。
1dayインターンシップ参加者は年間60名程。
東京の青梅地域にある中小企業で
製造職・技術職採用で枠のみでも、理念に共感してくれる学生が大勢いる。本当にありがたいことだと思っています。
Ⅴ. 武州工業の想い
155人全員に配布している名刺には、8.20体制「夜は寝よう!土日は休もう!」の標語が記載されています。
武州工業では8.20体制を経営層が率先して行動してくれる。
経営層がオープンだからこそ
社員同士も、頼りあえる・相談し合える関係が築ける-そう感じています。
最後に、外部講演で8.20体制の話をする際に会長の林 英夫は
こんな痛烈なコメントをもらうこともあると話してくれました。
「武州工業だから8.20体制など凄いことが出来たんだ」
「どうせうわべだけのきれい事だ」と。
「実際に本気でやってみたら出来るんです」
「誰一人取り残さないという志で、本気で300年企業を目指している。」
と笑う、林会長に私たち社員も刺激をもらっています。
私たち社員も”モノづくりで世の中の課題にチャレンジし続ける会社”を創っていきたいと思っています。
工場見学・講演会も実施しております。
(コロナウイルスの影響を考慮し、現在は要相談で実施中)
興味のある方は、ホームページよりご連絡ください。
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