暴落に備えるポートフォリオ
現在、日本も米国も株価が非常に増えています。
これだけ増えると逆に暴落が来るのではないかと疑いたくなります。
現在働いていて定期収入がある場合は、あまり暴落は恐くはありません。
なぜならば、暴落しても定期収入で生活し、株式を売らなければ良いからです。
ただ
○定年などで定期収入がない
○fireをしてしまい収入が安定しない
このような場合、暴落は命取りになります。
ただ、暴落をコントロールはできません。
そのために上記のような方はいかに資産を保全するかがポイントになります。
つまり、株式暴落がきた時に影響を最小限にすることが大切です。
これに対して暴落による影響を最小化するポートフォリオとして有名なのは、レイダリオのオールウェザーポートフォリオです。
これは以下の比率にて、資産を分散するポートフォリオになります。
米国株式30%
米国長期国債40%
米国中期国債15%
金7.5%
コモディティ7.5%
この比率にて、持つことで暴落に耐えうるというものです。
実際にそのポートフォリオでバックテストをしてみました。
米国株式はVTI、長期国債はTLT、中期国債はIEF、金はGLD、コモディティはGSGです。
赤がオールウェザーポートフォリオ、青がVTIのみ、オレンジがTLTのみです。
ポイントは2009年のリーマンショック時、2020年のコロナショック時にもほとんど影響がありません。
また利回りは
VTI9.49%
オールウェザー6.03%
TLT3.52%
と利回り自体もそこまで低くなく、長期国債よりも上です。
また、マックスドローダウンが
VTI50.84%
オールウェザー21.03%
TLT47.61%
とダウン幅が小さくなっています。
例えば、1億円を運用した場合、米国株や、米国国債で運用するならば、一時的に5000万円になる可能性があります。
(ただし、米国国債の場合生債券で買えば米国が破綻しなければ、償還時に100%額面は保証されます。)
資産保全フェーズに入ったら検討したいポートフォリオかなと思います。