《日米の投資比率の違いと終身雇用制度》
欧米が、リスク資産に対して積極的であるのに対して日本人は、そうでないというデータがある。
なぜこの差が生まれるのかを紐解くと面白い。
出典 mattoco life
【日本の視点】
『する必要がなかったから』
というのが、理由になる。
日本は、戦後経済を急速に回復させ、90年初頭の銀行金利は7%もあった。つまり、銀行に預けてればお金は約10年で2倍にもなったのだ。
だから、年配者は皆銀行に預けなさいと未だにいう。
また、終身雇用制度も理由としてある。
つまり、安定的にお金が貰えるので、リスクをとる必要性がなかったわけである。
【アメリカの視点】
アメリカは、元々日本のような終身雇用制度をひいていた国であることは意外と知られていない。
しかし、その制度を
『維持することができなくなった』
のである。なぜか?
日本の経済が成長してきたからである。
製造業を中心として、アメリカは価格の安い日本に売り上げを取られた。雇用も。給料の高いアメリカ人ではなく、安い日本に外注する方がメリットが大きくなった。
そうなると、大企業を中心に大量の社員を終身で保つことができなくなった。
そして所謂ジョブ型の今の雇用形態に落ち着いたわけである。
そうなると雇用が不安なため皆、お金を作り出さなければならない。従ってリスクを取ってでも投資を始める人が増えた。
また、国としてもマネーリテラシー教育に力をいれている。
アメリカの視点から見ていると実はあることに気づく。
『日本も同じだ』と。
中国や東南アジアの国々が発展し、日本での売り上げや雇用が減っている→終身雇用が難しくなる→サイドビジネスや投資をしないとお金がない。
マネー教育も義務教育として入るらしいし、ジョブ型雇用に移行。まさに同じ。
自分の市場価値を確かめること、そして何らかのリスク資産運用が必要だと改めて感じます。
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