これは僕のものだ

アバターはいいよな、夢だけ詰め込めるもん。
現実がどれだけ腐っていようとお構いなし、だからこのアバターは紛れもなく僕だけの物。

いつかの時にもし自分のアバターを作るならという妄想設定をXにポストしたことがあった。
知的な僕にお似合いの青を基調とした東方キャラに大正ロマンを感じさせる黒のコートと出立ち、右目には元アイコンのオレンジのラインを模したお札の(お札モチーフのアバターは界隈内に他にも何人か居るが右目にずらしたお札は他にいないはずだ)

そんな妄想を呟いた、何日か後にAIで作ったという2枚のキャラの画像が送られてきた。

正直僕は面食らった、ただの妄想が形になるとは露ほどにも思わなかったからだ。
でもコートは着てないな、必須って言ったのに、まあいいか。

僕のアイディアが形になってそこに存在する、オートクチュールのようで嬉しくなる。
果たして自分のような存在にオリジナルのアバターを作ってもらう甲斐はあるのかわからないけどもうこれは僕のものだ。

youtubeの過去動画を貼るyoutubeアカウントのアイコンをアバターに変えてみた。
うん、やっぱり似合う。上出来の仕上がりだ。
Xのアイコンも変えてみた、違う自分になれたような気がして、でも何にも変わってない自分がそこにいて、このアバターに恥じることのない活動をしていきたいなと思った。思っただけ。

そう言えばXのアカウントのアイコンには作ってもらったってクレジット表記忘れたな、まあ前のyoutubeの時に書いたからいいか。AI製だと叩く人がいるかもしれないからその記述はしたけどクレジット記載をすっかり忘れていた。

まあいいや、もう画像はもらったしこいつは用済み、表記なんか適当でいいんだよ、どうせ画像だってAIでパパッと出したものなんだろ?
じゃあ好きにしてもいいじゃないか。

少し経って引用RPでアバターの製作者から「使ってもらえて嬉しいです」との言葉ともうちょっとしたら出すはずだった2人分の全身絵が貼られたポストが投稿された。

正直余計なことすんなよと思った、アバターだけよこして黙っておけばよかったのに。
でもいいねとRPはしてあげた、曲がりなりにも製作者だし? これで誰が作ったかわかるし?

これは僕のものだ、製作者に敬意? くだらない、この界隈で言うことか?

しかし僕のアバターはかわいいな!

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