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物書庵初心週記帖(46号)「高校球児から学んだ″次の世代に繋ぐ″大切さ」

春分の日を過ぎて冬将軍の軍勢はすっかりと引っ込んだようだ。ここ数年、この時期になると鼻がムズムズとしてくるものの慢性鼻炎と言い張っていたが、川沿いを散歩しているとくしゃみが止まらない。ついに花粉症だと認めざるを得ないかと頭を抱えていたが、連れ合いが「花粉症に効く」とカルディで購入してくれたべにふうきペパーミント甜茶なるものを飲んでみたところ、ビックリするほど症状が抑えられている。自然のアレルギーには自然の力が有効なのか、ただのプラセボ効果なのかは定かではないが、安心して外を歩けるのは何よりである。

この春は2年振りに甲子園に高校球児の姿が戻ってきた。開会式で選手宣誓をした仙台育英高校主将の言葉には胸を打たれた。「2年振りの甲子園」ではなく「2年分の甲子園」。春夏ともに甲子園が中止となった先輩の想いを背負った球児達のハツラツとしたプレーは、どんな政治家の言葉よりも元気をもらえる。

そんな球児から教わるのは「次の世代に繋ぐ」という事の大切さだと愚庵は感じている。親から子、先輩から後輩、上司から部下。このようなシチュエーションだと想像しやすい。では、50年後の未来を考えてみるとどうだろう?主な論点は環境問題だろう。大きなうねりを作るのが産業界なのは言うまでもない。半導体の不足や自然エネルギーの活用などオールジャパンで結束出来るか、官民が連携してこのクニの存在感を高めるための最後のチャンスなのかもしれない。

環境先進国のスウェーデンで産まれたフーディニが目指している循環型ビジネスモデルに学ぶべきことは多い。

エコバックやマイボトルの利用、脱ファストファッションによる服の廃棄削減など、自らの生活の中で実践出来ることに取り組みながら、次の世代に美しい地球を渡すために出来る事を考え続けていきたいと思う。

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