物書庵初心週記帖(1号)「2020年大胆小心(?)予測 」

寒さが厳しくなる「寒の入り」とされる二十四節気でいう小寒を過ぎましたが、相変わらずの暖冬が続いております。寒いのが苦手な愚庵にとっては歓迎したい反面、地球温暖化の余波?自然サイクルが崩れてきている兆候か?などと考えると手放しで喜んでもいられません。

さて、年末年始にかけて国内外で衝撃的なニュースが飛び交いました。
米中貿易協定、イラン将校の殺害と報復、北朝鮮の核・ICBM実験の再開。国内に目を向ければIR汚職などあいも変わらず政治とカネの問題に、カルロスゴーン氏の国外逃亡…新春の箱根路を爽やかに駆け抜けた大学生ランナーとはまさに正反対。
憂いてばかりいても仕方ありませんので、2020年の展望を考えてみようと思います。

まずは国外から。11月に控えているアメリカの大統領選挙がグローバル経済における最注目事項となるのは言わずもがな。民主党の候補者が乱立している中、対抗馬を絞れるかが焦点となりそうですが、アメリカファーストを貫き、市民生活に直結する国内経済の立て直しに猪突猛進するトランプ大統領の再選をアメリカ国民が選択すると読みます。まあ、そうなった場合「どうせ長くもたない」とタカを括っていた各国の動揺がどうなるかは想像もつきません。北朝鮮は核とミサイルを使った「いつでも打てる」外交(交渉?)を続けるでしょう。中東情勢も大統領選が11月という事を考えると年内は大きな動きはないのではないかと思いますが、反米組織の出方と国民世論次第ではアメリカファーストでの開戦という選択肢も余談を許さない状況です。

国内に目を向けてみると、悲願の憲法改正に向けて進みたい安倍さんは、早くうやむやにしたい桜を見る会、止むことのない内閣首脳の不祥事を果たして乗り越えられるのか、はたまた四選という禁じ手?に出るのか。兎にも角にも、議論なき憲法改正だけは止めなければならない。年を跨いで、合流だ基本理念が違うだと騒いでも一向に相手にもされない野党には期待出来ないので、市民一人ひとりの賢明な判断が試されていると切に思います。
経済面では自国開催のオリンピック・パラリンピックを今後の経済発展にどう繋げていくのかに着目していきたいと思います。好調なインバウンドを更に伸ばしていくのか?その受け皿となるリソースはあるのか?テロやウイルス等のリスク対策、開催期間中の通勤環境などなど、外需の取込みは大いにけっこうですが、経済活動の足もとを担う市民への配慮が置き去りにならないような舵取りを。テレワークなどの働き方の多様化と真の働き方改革元年と後世呼ばれる事を期待しています。

ブレグジット、米中関係、中東情勢、北朝鮮、アメリカ大統領選と落ち着くことのない国外事情に対して、オリンピック・パラリンピックで世界の注目を集める2020年の日本。内輪揉め、内弁慶、内向き志向にならず、内なる魅力に目を向け、世界に対してその魅力を伝えていく年になっていく事を願っています。

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