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バストリオ日記 2022年6月30日

やることやったりボケっとしてたら時間は経っていくけど時間を贅沢に使って生きていこうとしてる日々はなんてことなく楽しいままです。

5月は『一匹のモンタージュ』というライブ、舞台をバストリオでやりました。
そこから時が経つと、最中に感じたことは薄れているけど濃くなったとこもちゃんとあったりして人間は勝手なもんです。考えや思考が深まってきてたなかでようやく最近開いた本に「当たり」を見つけて入手できた言葉と共にぼんやりしてたもんが現れてきました。暴力性や孤立したもの(性的マイノリティなど)に対しての共同体や普通性の胡散臭さ、はみ出たもん(一匹狼)を逸れたとネガティブな響きを持って発される偏見に対応するとしたら、結局人間から出んとようわからんというか、その辺りを考えねばとなってます。だれも傷つかない素敵な世の中という考えや、非当事者が当事者ではなく自らのために暴力性を批判するような風通しが悪い態度が、それっぽく使われてしまうことを批判的に考えていってます。そのとき、あなたは誰をみてる?みたいなところで、面倒なyou、適当なwe、頭でっかちなi、ポジティブな言葉で何かを隠すようなやり方は相変わらず強固だし、いよいよさらに潜って考えないとです。戦争が全然終わらないです。

ここ二年くらい、ずっといつも思考の一部に霧がかってたけど新作舞台で実践したおかげでアクセスできるようになってきてて、少しだけ言語化できるような気がしてきました。言葉は未熟なまま外に出すと間違いにとられて社会にとって正しい方に誘導されるけど、そこから発見したもんは頭からはちょっと離れたとこにあって、コントロールされてない塊みたいなもんが出たことで可視化されて自分の中に入ってきます。そのとき荷物下ろさずに背負って先に進めてやるためにじっくりと、出会って体感しながら手と足を動かしていくというか。
それは、worn pathでありつつ、wastelandでもある、そこを砂煙上げながら走る馬のような気持ちでシンプルにいきたいです。

6月は動きました。関西にもいったし知床にもいきました。
岬でみた野生のラッコは可愛かった、石で貝を叩いてました。いい音です。
知床滞在四日目に山を歩いてたときは熊が出ることを想像した去年よりも命を手放して大腕を振って歩いてました。俺は飛行機の方が怖いのです。
7月は二回に分けて知床に行きます、8月には葦の芸術原野祭に参加してバストリオとしては葦芸新作パフォーマンス、黒と白と幽霊たち、斜里町旧役場庁舎での展示など盛りだくさんで、現地の皆さんと色々体感できたらいいなと思ってます。まずは東京の暑さに耐えて生き延びねば。

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