『新しい野良犬/ニューストリートドッグ』出演者インタビュー|つちやりさ
つちや:つちやりさと言います。つちや温水プールという屋号で活動していて、みんなでお話をする会、自分のことについてお話をする『じぶんにぶくぶくもぐる会』っていうのをやったり、あとはフリーペーパーを作ったり、ポッドキャストを配信したり、ZINEを作ったりっていうことをしています。10月のアゴラで『一匹のモンタージュ』を見せていただいたんですけど。
今野:その時が初めてですか。
つちや:はい、初めてで。バストリオの名前は知っていて。『トレイル』をやってるっていうのを知っていて、見に行きたいなとは思ってたんですけどタイミング合わず行けなくて。
しずかちゃんってわかりますか、中学生の。
今野:はい、わかります。
つちや:彼女が友達で。私がさっき発表で「年下の友達がいる」って言ってたの、しずかちゃんなんですけど。
今野:そうなんだ!なんかえらい年下の友達だからどういう子なんだろうと思ってたから。
そこ繋がってるんだ。俺びっくりしたんだよね、あの子が『トレイル』に来たとき。
つちや:いや、すごいですよね。『もぐる会』に来てくれたんですよ、しずかちゃんが。で、その時中2で。 嘘でしょってなって。それからすごく仲良くなって、ZINEとかにも寄稿してもらってて、彼女から最初に『トレイル』のこと教えてもらったのかな。
今野:すごい、びっくりです、知らなかった。
つちや:『トレイル』良かったから、りささんも行ってみてって言ってて。それからバストリオのこと追っていて、アゴラでやるっていう時に見に行ったんです。
なんか、見る前は気分的に、自分の状態的に、そんなに良くなかったんですけど。舞台上の人たちがすごく生き生きしているように見えて、私もこんなふうに生きられたらいいなっていう風に思ったっていうのが、その時の印象です。
今野:バストリオの現場やクリエーションはどうですか。
つちや:まず感じてるのは、すごい、みんながいい人って感じていて。
私はもともと舞台の経験が少ない。ほとんど学生時代に2回ぐらいやったのと、去年自分でちょっと1回やったのくらいで。 だから、舞台の経験がほとんどないので、初めてでとか、変かもしれないけど、でも、なんかこういうやり方は初めてで。散歩をすることが多いじゃないですか。
今野:そうですね。
つちや:散歩をしていて、みんなで同じ道を歩いて、時々みんな違う方を向いたりもするけど、基本的には同じ道を歩いて同じものを見ているのに、みんなで、発表を作るために写真を見せ合う時に、みんなが全然違うものを見ていたっていうことがわかる瞬間が、結構面白いなって思っていて。で、そこから発想を膨らませて作っていく、その時に感じたものに、忠実になるというか、なんか、そこに、感じたことを取り出す、すくいだすというか、その作業がすごく難しいっていう風にも感じるけど、形を変えて取り出そうとする作業がすごく面白い。
で、そうですね、自分は結構、多分癖なんですけど、間違えたりすることが怖いっていう性格があって。でも、作るものって正解はないんだけど、なんかこれで合ってるかなっていう風にすごい考えちゃって。言えない、みたいな時があるんですけど、でも、みんなに言ってみると、みんなすごい優しくて誰も否定とかしないし。
今日は颯晃くんとグループだったんですけど、私が「あ、でもいいや」とか言うと「言ってください」みたいな反応をしてくれて。それで私も話せるとか、そういうことが颯晃くん以外の人とでも起きています。
今野:クリエーション中に面白いと思っていることは何かありますか。
つちや:感想を言い合う時間が私は面白くて。感想を言ってもらうことがすごい嬉しい。こんなに自分がやったことについて、誰かに感想を言われる経験ってあんまりないなって思っていて。その感想も自分が意図していないことを言われることもあって。そういう見方があったんだって、自分が作ったものに新しい見方を与えてくれたりすることが今回たくさんあったから、それがすごい面白いなと思っています。
今野:見に来てくれる方へメッセージをお願いします。
つちや:まだ私もどんな作品になるかっていうのがわからないんですけど、日々本当に個性豊かなメンバーの、すごくみずみずしい感性を持った人たちと一緒に感じたことを大切にしながら作っているので、きっと見てもらえる皆さんにも、そこで一緒に見てくれる皆さんと1つの空間というか時間を共有できたらいいなと考えています。ぜひ見に来てください。
インタビュー:今野裕一郎
編集:坂藤加菜
『新しい野良犬/ニューストリートドッグ』公演情報
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「街をウロウロして集まってきたら目が合った瞬間噛みついて止まることなく走って辿り着いたそこは最も人間がいないと期待されている場所」
「子孫たちが街で繁栄、すれ違うそれぞれのイメージが宇宙から落下してくる」
「どこまでも走る犬たち、人間たちは歩いてそこへ向かう」
「風景みたいにね」
演出:今野裕一郎
出演:坂藤加菜 髙橋慧丞 中條玲 槌谷颯晃 つちやりさ 中林舞 橋本和加子 吉田萌
会期:2024年7月11日(木)〜15日(月・祝)
7月11日(木)20:00〜
7月12日(金)14:00〜
7月12日(金)19:00〜
7月13日(土)13:00〜
7月13日(土)18:00〜
7月14日(日)13:00〜
7月14日(日)18:00〜
7月15日(月・祝)13:00〜
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