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2023年のバストリオのこと(7月ー9月)

七月
○小岩BUSHBASHというライブハウスでパフォーマンスをしました。何やるか深く考えない構えを持って動いてみたらラップやってました。ヒップホップの音楽を聴いてる人が割と多いバストリオが、というか全世界的にヒップホップはメインストリームになっています。ラップが好きというよりヒップホップという文化が好きで、そういった共鳴からラップやりましたし、転けるようなことをしました。楽しい時間を音楽家たちやパフォーマーと過ごして、よく歩き、よく歌い、よく学ぶ、そしてチャレンジする場を持つことが何よりです。そういう七月でした。前のめりに転けたいしやりたいようにやるのは近くにいる人たちとです。周りを見渡してこの目に映る他の人たちはとても遠いからよく知らないしわからないし好きにやって欲しいしそういうお互い様がいいです。

小岩ブッシュバッシュにて

八月
○3年目となった北海道・知床での滞在制作と芸術祭運営に、半年前から邁進してきてついにようやく開催日を迎えたという趣きでした。準備というのが大事で、そこに注力をしてきたからこそ一ヶ月近くの滞在で目標とした景色を見れたし、人生の中でも大きな難しい仕事を一つやり切った、しかも楽しく!という、特別な八月となりました。橋本さん、黒木さん、坂藤さん、中條くん、本藤さん、松本さん、ときどき岩村さんとの斜里温泉通いの暮らしも美味しいものばかり食べてよく寝て楽しかったです。一箇所に短期滞在するというのは旅とはまた違って、中途半端な身体でいるという特殊環境でもあり、そうなったとき目標を達成しなければいけない負荷はあって、その中でもダラダラと過ごせないかと模索しましたが、やはり力を尽くす以外のやり方は見つかりませんでした。だからこそできたことがある。「無理しないでね」、という言葉を使うことやもらうことも多かったけど、やるということに本気にならないのにどうしてここにいるんだろうといつでも感じてしまいます。だからやる。そうやって出来たことを今回は達成と呼べるものとして自分自身受け取ることができたので、これはいい仕事を知床でやったのだ!という喜びで東京へと帰りました。知床で出会った皆さんに協力してくれた人たちに感謝という日々が八月には詰まってます。
個人的には飛行機に前年から乗れなくなってしまったことで辛いのですが、不幸中の幸いか、電車で16時間くらいかけて知床へいけたことで遠さを体感できたのはよかったです。ちなみにここで飛行機に乗れなくなったことがより厄介な状況へと自分を追い詰めていくことになるけど、これはまた別の話。

斜里ねぷた祭りに参加
黒と白と幽霊たちの本番
セザンヌの斜里岳の人たち

九月
○こまばアゴラ劇場での『一匹のモンタージュ』本番に向けての日々。やれることは全部やろうという気持ちでいて、ひたすら集中してました。バストリオのみんなと話す時間をつくって、共有を増やしていくことが多かったこの公演。ここから変わっていかないとということが多かったです。
アップデートというのは簡単ではないけど、それぞれが尊重されるということがどういうことなのかを考えるためには一人一人という考えを消すわけにはいかず、それでも集団に社会に入らなければ生きてなどいけないという力と、争うのでもなく、それは並走するような思考を見つけるために自分は考え、そして実践し続けていた気がします。ただただ大変で夢中で、それでもやり遂げようという仲間がいて、やることをやる人たちなので、俺もやることをやって、前へと進んでいました。十月には本番があります。そこがまずはこの年のバストリオの集大成として、終わってしまえば通過点として、結果よりも成果を見据えてました。

橋本さんと佐藤さんと宣伝活動
クリエーション
集中して発表を生み出す日々

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