「#わたしの食のレガーレ」

黒ワインさんの企画に参加です。

飲食店での素晴らしい体験談との事ですが、まず私にとって飲食店はとても大切な存在です。未だに1人だし、自炊は滅多にしないので食事は飲食店が頼りです。

そして何より、お店の人との会話も私は大好きです。何度も通って仲良くなったお店では、忙しくなさそうなタイミングがあれば、少しでも会話をする感じになっています。私にとっては飲食店は食事をする場所であると同時に、人とやりとりする場所でもあるのです。

色々な思い出がありますが、やっぱり私の外食の原点は、稲田屋さんでしょうか。稲田屋さんは広島県福山市の老舗の大衆食堂です。私が生まれるよりずっと前から存在してたのです。調べたら創業大正8年だそうで、もう創業100年なんですね。凄く歴史のあるお店です。

小さな子どもの頃、夏休みには福山の本通り商店街などで「夜店」が行われていて、その夜店に連れて行って貰えた時に時々、食べに入れる・・まだ子どもだった私には贅沢な外食でした。

稲田屋さんに入ると、いつも大勢のお客さんで賑わっていました。肉丼か肉玉丼のどちらかを頼んで、そして関東煮をいただきます。

この関東煮、今から思えばホルモンが使われてて酒の肴な感じの強いメニューですが、柔らかいお肉の串が、本当に美味しかったんです。

この店に来ると、普段は不機嫌な事の多い父親が、機嫌が良くなるのも良い点でした。店の店主さんと仲良さげに話している姿は、いつもの恐ろしい感じの父親とは違っていて、そういう部分でも有難いお店でした。肉丼か肉玉丼、そして関東煮を食べて店を出ると、家族が普段よりも仲良くなれたような感じなのは嬉しかった。そんな、安心のできる、ステキな飲食店さんです。

もう福山に何年も帰ってないので長らく行けていませんが、私にとっての飲食店の原点なので機会あればまた必ず行きたいですし、今のこのコロナの自粛等で本当に大変な状況ですが絶対に残って欲しいお店です。

色んな物が変わりつつある現在ですが、変わらず残るべき物があると、私は信じていますし、応援してます。









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