アメリカ人じゃないからなあ。
15本目。『ペリカン文書』。WOWOWでやってて、なんか面白そうだなってのを録画してたんですが、調べてみたら、1993年の映画。25年以上前というね。こういうのに出会えるからWOWOWとか素敵ですよね。
ストーリーはというと、裁判官が二人殺される事件が発生してたんだけど、法学部の大学生の女の子が卒論で、「最高裁判官の殺人事件は政府の陰謀だ」みたいな仮説を書いて提出したところ、その教授からFBIとかの手に渡り、命を狙われて、逃げるっていう話。
なんというか、もし卒論の内容が本当だったして、たかが大学生のレポートごときで政府が動くかどうかってのは一旦置いといて。でも、現代だったら絶対PCに原稿残ってるし、ネット上に拡散しちゃえば、もう止めようがないよね。25年前だから、原稿さえ処分しちゃえば闇に葬れるっていう、これ今の子供とか観たら理解できないのかもしれませんね。
こういうちょっと前の映画観たとき、「今だったらこうなのに」って感想は絶対ついてくると思います。逆に言うと、当時の感覚がわからない以上は、本当の意味で楽しむことはできないのではないかと。さらに、広げて言えば、アメリカの文化をなんとなくしか知らない以上は、アメリカ人ほどハリウッド映画を楽しめてないんだろうなあ。逆に、ラストサムライみたいに、アメリカ人向けに他国の映画を作るときは、丁寧に説明してくれる。ハリウッド映画を見るときは、アメリカ以外が舞台の映画を観るほうがわかりやすいのかもなあって思います。コメディものなんて特に顕著ですよね。
さらには先日の『パラサイト』みたいに、「海外で賞をとるぞ」ってなると、自国の文化の背景を丁寧に描いた作品になるんだよね。だた、自国の人にとってはもしかすると説明的でちょっとくどいのかもしれませんね。
ドラえもんの映画の最初に毎回ドラえもんがどういうロボットでのび太がどういう性格でみたいな説明がはいっていたら、めんどくさくてしょうがないよね。
あっ、でもコナンの映画ってそんな感じの始まりだったような。ま、いいや。