【現代日本昔ばなし 13】インフルエンザー
むかしむかし、あるところに、ちゅうがくせいの おとこが いました。
おとこは、べんきょうが とても きらいでした。
しかし、ていきてすとで てんすうを とって、あるていど ないしんを とっていないと、いい こうこうには いけず、がくれきしゃかい から、おちこぼれて しまいます。
おとこは、どうにかして、てすとを やすむこと ばかり かんがえていました。
あるとき、おとこは しょうゆを のんでみました。
すると、どうでしょう。
うまいこと いに あなが あいて、にゅういん することが できました。
しかし、びょうけつでは、ていきてすとの てんすうは、いままでの へいきんの 8わりの てんすうとして、きろくされてしまうのです。
これでは、ないしんが とれません。
「なにか こうりつよく さぼる ほうほうは ないか。」
おとこは ひっしで かんがえました。
もう、ていきてすとまで 2しゅうかん しかないのに、やすむ ほうほうばかり かんがえていたのです。
「そうだ、こうけつ だ。」
おとこは おもいつきました。
ぶかつなどのぎょうじで やむなく やすむ ばあいは、いままでの へいきんと おなじ てんすうとして、かさん されるのです。
「しかし、ぶかつも とくに はいってないし、どうにか こうけつを もらえる ほうほうは ないものか。」
そのとき、おとこは ひらめきました。
「いんふるえんざだ。」
いんふるえんざの じたくたいき きかんは、こうけつと おなじ あつかいなのです。
そのひ いらい、おとこは まいにち れいすいを かぶり、からだも ふかず べらんだで ねむりました。
そして、どりょくの かいあって、なんと、おとこは いんふるえんざに かかることが できたのです。
ぶじ、ていきてすとも こうけつ あつかい。
べんきょうせずに てんすうを とることが できたのです。
そのひ いらい、おとこは てすとの たびに いんふるえんざに かかりました。
いつしか、おとこは「いんふるえんざー」と よばれるように なりました。
いんふるえんざーは じゅんちょうに こうけつを かさねました。
ときは ながれ、こうこう じゅけんの ときが やってきました。
こうこうじゅけんでは、いんふるえんざ さくせんは つかえません。
いんふるえんざーは なすすべもなく、こうこう じゅけんを しっぱしてしまいました。
いんふるえんざーは、ちゅうそつ となりました。
「ああ、よかった。これで ていきてすと から、かいほうされる。」
ちゅうそつは しあわせに くらしたとさ。
めでたしめでたし
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