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話題沸騰中!NFTの歴史を学ぶ

こんにちは。事業計画研究所です。

本日も「NFTの教科書」天羽健介/増田雅史(朝日新聞出版)の所感をレポートしていきます。

前回は、NFTについてのイントロダクションでした。

今回は、「NFTのはじまりといま」というテーマで話をしていきます。

”NFT”のはじまり

NFTが注目されるようになったのは、2017年ごろからです。

カナダのゲーム会社「Dapper Labs」が開発した世界初のブロックチェーンゲーム「CryptoKitties(クリプトキティズ)」がリリース直後から大人気になりました。

CryptoKittiesは、たまごっちのような育成系のゲームです。
その最大の特徴はNFTの特徴を生かし、ユーザー同士がお互いに育てた猫のキャラクターを交配したり売買したりと、ネット上でトレードができることにあります。

初期には1匹のキャラクターが約1200万円で取引され、話題になりました。

ところが一気にユーザーによる取引が活発になったことで、ブロックチェーンネットワークが混雑してしまい、取引が滞るなどの問題が発生してしまいました。

”NFT”と”ブロックチェーン”

ブロックチェーンのシステムの話が少し出たところで、ブロックチェーン技術について軽く触れようと思います。

ブロックチェーンとは、ごく簡単にいうと「管理者が存在していない台帳」のことです。暗号資産もNFTもこのブロックチェーン技術の上に成り立っています。

ブロックチェーンのイメージ図

ブロックチェーンの特徴は大きく分けて3つあり、

  1. データの改ざん・コピーができないこと

  2. 価値そのものを移転できること

  3. 誰でもデータの追跡が可能で閲覧ができること

これらの特徴から暗号資産(FT)やNFTが生み出されました。

”NFT”の市場

ブロックチェーン技術によって、だれでも参加できる相互承認の仕組みなっているという点では暗号資産と同じですが、NFTの最大の特徴である唯一無二性の証明のために、NFTのデータには固有のIDが付けられています。

こうした技術的な背景を知ると、自然とNFTと親和性の高いビジネスがイメージできます。

代表的なのはキャラクターや版権などのIP(Intellectual Property、知的財産)ビジネスです。

前回の記事で取り上げたデジタルアートなどのほか、著作権が発生するありとあらゆるコンテンツとの相性はとても良いと考えられます。

近い将来、オリジナルデータの売買はもちろんのこと、再販や権利取引などがNFTを用いたものに置き換わっていくことが予想されており、NFTビジネスの潜在的可能性は莫大なものになるでしょう。

まとめ

今回は「NFTのはじまりといま」というテーマで話をしてきました。

数年前から少しずつ聞くようになってきた”NFT”というワード。
今回はそんなNFTのはじまりにフォーカスした話でした。

Cryptokittiesのネット上で育成した猫のキャラクターを他人と交換したり売買したりするさまは、まるで現実世界のペットの話を聞いているかのようではありませんか?

あらゆるもののデジタル化が進んだことで、デジタルのデータにも価値がつくということは我々の身の回りでもすでに起きています。

例えば、スマホゲームで定番のガチャシステムによってゲットできる限定キャラを持ったデータを売る、という行為は数年前からすでに盛んに起きています。

これらの行為に、ブロックチェーン技術というものを導入したものがNFTと考えることもできるかもしれませんね。

次回は、「NFT市場を深堀る」というテーマで話していきます。

次回作をお待ちください!


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