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チームの機能を高める!ベルビンモデルと9つの役割について
チームとグループの違いって明確に区別して考えていますか?
一言でいえば、
チーム=掛け算の関係
グループ=足し算の関係
グループとは人が集まった集団と定義されていますが、
チームとはある特定の目的をもって集まった集団とされています。
互いの強みと弱みを補完しあって、ある目的を遂行するために集まった集団というわけですね。
チームが最大限の生産性や協調性を発揮するためには個々の強みに合った役割付けが必要不可欠となります。
今日紹介する「ベルビンモデル」はメレディス・ベルビン博士によって提唱されたチームワーク理論の一つです。
チームワーク理論のなかでは最も有名な理論と言えるかもしれません。
ベルビンモデルとは
一般的な行動特性に基づいたチームの役割理論の一つであり、行動特性を3つのカテゴリに分けて考えています。
※日本語訳により多少の言い方の違いはあります。
「行動志向」・・「実行者」「補完的完成者」「進路形成者(形作る人)」
「思考志向」・・「監視者」「専門家」「計略家」
「人間志向」・・「資源探索者」「調整者」「協同作業者」
さらにそれぞれのカテゴリをさらに細分化して3つにわけた計9つのタイプによって定義されています。
チームとは上記でも述べたように強みを高め、弱みを補い合いって互いを補完しあう関係のことです。
ビジネスにおいても、個々によって様々な特性があることは既知の事実です。
・行動力のあるひと
・新しいアイデアを思いつくのが上手い人
・協調性が高く、他者とコミュニケーションをとるのが上手い人
このような特性を9つのタイプに分類してチームとしての役割を明確にして生産性を上げようということです。
一つずつ詳しくみていきます。
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冒険ゲームなどで考えても、必ず戦士・魔法使い・回復・弓師等の役割分担でゲームを攻略していきますよね。
それに近い考え方ではないでしょうか?
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ー行動志向ー
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1.実行者
アイデアやプロジェクトを実行に移す能力がある人です。
チームが前進するために、時には矢面に立ったりしながらもチーム全体のプロセスやタスクマネジメント面でのサポートも可能な人が適任だといわれています。
2.補完的完成者
プロジェクトの隙間を埋めてくれる存在です。
勤勉であり目標達成までの道のりで手抜きをしない性格の人が多いといわれています。
表立って活躍することは多くはないため内向的でまじめな性格の方が多いといわれています。
いわゆる「縁の下の力持ち」ですね。
3.進路形成者(形作る人)
プロジェクトの目標地点までの道のりを作っていく人です。
目標地点に到達するまでのロードマップづくりから、危機に対する解決まで幅広く行い、チーム全体を前進させることができる人といわれています。
ー思考志向ー
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4.監視者
優れた戦略的判断を持つ人であり、チーム全体のプロセス管理等を行える人です。また、アイデアを実行できるだけのリソースの有無など、現実味のある判断ができる人です。
冷静であり、客観的な視点や思考が強い人といわれています。
5.専門家
特定の分野における専門的な知識やノウハウを持つエキスパートです。
チームの役割としては自立していますが、チームに多くの価値を生み出すことができます。
6.計略家
チームとしてのアイデアの源泉と言ってもよいのではないでしょうか。
革新的でクリエイティブな発想や思考をもち、それらを駆使した高い課題解決能力を有する人です。
ー人間志向ー
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7.資源探索者
チーム外部に目を向けて、マーケティング市場の拡大や新しい市場機会の模索をできる人です。
外交的であり、常に新しい発見はないかどうか嗅覚を最大にして働ける人です。
8.調整者
優れたコミュニケーションスキルで他者と他者とをつなぐ人です。
また、議事進行係の役割もあります。仕事を役割によって他者へ委任する事できる人です。多くはリーダーがこれにあたるかとおもいます。
9.協同作業者
いわゆる緩衝材的な役割の人です。
コミュニケーションスキルが高く、チーム内でのタスク配分や心身の変化に気を配れる調和的な存在の人です。
まとめ
チームとして機能するには、どのタイプもバランスよく選定されている必要があります。
同タイプは意見の食い違いや衝突する事が多いといわれており、チームマネジメントが困難になる傾向にあります。
また、これらは自分でこのタイプ!と思っていても他者の印象は違ってたりするところが面白い点です。
自己理解のズレに気づくことができるツールの一つです。
ぜひ、参考URLからのぞいてみてください。
最近は互いに足を引っ張り合うかのような文化が根付きつつある?ような気がしますが、
人の悪いところを数えるよりも、良い面を数えて日々を過ごしたいですね。
本日は以上です。
次回、お楽しみに。