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【経済効果○兆円の計算】経済波及効果ってご存知ですか?
こんにちは、事業計画研究所です。
本日は、経済効果ってどのように試算してるの?という疑問を解消できるような記事を書こうと思います。
現在W杯がカタールのドーハで開催されており、経済効果はなんと32兆円程度と試算している機関もあるほどです。
しかし、経済効果があてにならない。という記事なども見かけることもあるかと思います。
これにも、ちゃんとした理由があるのでぜひ最後までご覧ください。
経済効果ってそもそもどういう意味??
ある出来事に対して、特定の範囲・国にどのくらいの経済的な好影響があるか推定することをいいます。
ただいま開催されているカタールでのW杯では32兆円〜40兆円程度の好影響があるとの試算がなされています。
これは、カタールの2019年のGDPの9,4%に値する金額であると言われています。
小さい規模でショッピングモールを市街近郊に誘致する場合を考えてみます。
・ショッピングモール建設に際して、建設業に一次需要が発生する
・一次需要を満たすための生産活動が活発になる(原材料生産など)
・生産活動の活発化に伴って、周辺産業にも波紋状に経済活動が波及する
(・雇用者の所得が上昇)
(・経済活動が活発に)
このように、ある出来事から経済が波及状に広がっていくことを経済波及効果といいます。
そして、経済波及効果を計算する方法として産業連関表という統計が用いられています。
産業連関表とは
産業連関表とは、総務省や各政令指定都市などから5年に一度発表されている経済指標の一つです。
産業連関表をみることで、モノ・サービスの生産構造や販売構造を把握することできます。
上記のショッピングモール建設の一例のように、経済は一つの産業で成立していません。
各産業ごとやあるいは家庭などと密に結びつき、一次需要から波紋状に周辺産業に需要が広がって経済は営まれています。
そういった一次需要が生産活動を行うために、各産業からどのくらい供給をうけるかを表したのが産業連関表です。
![](https://assets.st-note.com/img/1669372924708-Ba7uLpdvyt.png?width=1200)
実際は実額が記載されるわけではなく、逆行列係数という値を用います。
逆行列係数とは、ある産業の需要が1増加した場合にその需要を満たすために必要な生産量を示した係数です。
また総務省から、産業連関表を計算できる簡易ツールも配布されておりますので
ぜひ触ってみてください。
経済効果があてにならないと言われる理由
産業連関表を用いて、一次需要から各産業にどの程度波及するかを計算・推定することで経済効果を推計できると説明したかと思います。
経済効果が発表される機関や団体で異なるのは、この一次需要をどこまでの範囲とするかの差などがあるからです。
例えば施設建設のみの場合なのか、グッズ販売や勝敗に関する結果の予測需要を盛り込むのかで数値が大きく変わってしまいます。
また、5年に一度しか発表されないためその間の技術革新や景気動向の変化は加味されていません。ですので、経済効果の試算にはさまざまな限界が存在します。
ですが、事業を進める際は試算なしでは是非をはかれないことも事実です。
本日はここまで!!
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