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新しい流行の発信地に?”NFT×ファッション”の世界②
こんにちは。事業計画研究所です。
本日も「NFTの教科書」天羽健介/増田雅史(朝日新聞出版)の所感をレポートしていきます。
前回は「新しい流行の発信地に?”NFT×ファッション”の世界①」というタイトルで話してきました。
今回も前回に引き続き、ファッション×NFTについて話していきます。
着せ替え×ファッションNFT
今回、新たに話す内容は、デジタル上にのみ存在するファッションをNFTとして発行し、所有者がそのファッションを実際に着ているように、写真上で表現するということです。
ユーザーはデジタルファッションのNFTを購入し、NFT発行会社に自身が映っている写真をアップロードします。
数日後には、デジタルファッションが合成された写真が、ユーザーのもとに送られてきます。
ユーザーはこの写真をソーシャルメディアで共有したりなどして楽しむことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1656936204817-flZnKx1xzl.jpg?width=1200)
このモデルの火付け役となったのが、オランダでデジタルファッションの制作・販売を行うThe Fabricantという会社です。
同社は、CryptoKittiesなどを開発・運営するDapper Labsと提携して、2019年にデジタル上で着用可能なドレス「Iridescence Dress」をNFTとして販売した結果、当時としては高額の9500ドルで落札されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1656936564149-Crbb3RxxZE.jpg?width=1200)
リアル×ファッションNFT
メタバース上のアバターや、写真上での着せ替えなど、データ上でのファッションももちろんですが、やはりリアルにフィジカルなモノを欲しいということも当然ありますよね。
米国のスタートアップ企業であるRTFKT(アーティファクト)は、NFTアートとしてデジタルスニーカーを発行・販売するとともに、所有者は必要に応じてリアルのスニーカーを入手することができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1656951866088-soAjdb0QX7.png?width=1200)
既存のスニーカー市場では、転売を目的に購入するような人々も増えてきており、もはやスニーカーは一つのコレクティブルになりつつあります。
そんな中、転売が目的であれば、実際にモノとして存在する必要はなく、デジタル上のモノでもいいのではないか、という視点からRTFKTはスタートしたと言います。
したがって、仕組みとしては、メタバース上でコレクティブルを発表し、アバターを着飾るなどして楽しんでもらい、リアルワールドではARフィルターで試着したり、実際に身に着けたい人がフィジカルな商品を購入する、という形をとっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1656952687291-G0xY4bQZdF.jpg?width=1200)
このRTFKTは2020年に設立され、翌年にはNIKEによって買収され、上のようなNIKEブランドのスニーカーなども発売されています。
また、このほかにもドルチェ&ガッバーナは、同ブランド初のNFTコレクション「Collezione Genesi」を発表し、9点の出品で約565万ドルもの額で取引されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1656953050629-yAFRnjbpAk.png?width=1200)
9枚発行されるNFTのうち、5枚はリアルとデジタルの両方に対応したものになるとされています。
ファッション×NFTの直面する課題
ファッションとNFTのコラボレーションにおいて、最もよくあげられるのが環境問題です。
前回の記事の冒頭で話したように、環境意識の高まりによって、デジタル上でのファッション表現に多くの注目が集まる一方で、NFTの発行や流通には多くの電力が必要とされます。
この問題を解決するには、既存のイーサリアムのアップグレードや、FlowやPolkadotのような、電力の消費を抑えた新興ブロックチェーンの普及が必須とされています。
まとめ
いかがでしたか?
ファッション×NFTには、実はさまざまな未来が想定されており、ますます私たちの将来の生活の仕方がどのように変わっていくのかが、楽しみになりますね。
SFなどで書かれるような、服装が自由に変わるようなデバイスのようなものが登場するのも、そう遠い未来ではないのかもしれません。
次回以降は、テーマを音楽×NFTとして、話していきます。
次回作をお待ちください!