ECの歴史
こんにちは。
事業計画研究所です。
前回は【ECとは何か?】という記事をまとめました。
今回は【ECの歴史】について調べてみました。
◆ECの歴史における3つのポイント◆
① 1997年以降:インターネットバブル現象
・パソコンの普及とインターネットインフラの整備。
・「eコマース(電子商取引)」が現実化し、新たな
ビジネスモデルの登場。
・日本では『楽天市場』がサービス開始。
② 2000年頃:インターネットバブルの崩壊
・アメリカの金利上昇により、ベンチャー企業の失速。
・同時多発テロによるアメリカの深刻な不況。
・日本の光通信の不正発覚。
・日本では『Amazon』が書籍販売のECを開始。
・ECモール型への出店が盛り上がる。
・自社ECサイトを手軽に安価で構築できる
クラウド型サービスの台頭。
・実店舗と連携させてサービスを提供する、
「クリック&モルタル」が生まれる。
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【メモ】2001年:電子消費者契約法が施行
2005年:個人情報保護法が施行
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③ 2010年以降:スマートフォンの普及により急成長
・いつでもどこでも誰でもインターネットサービスを簡単に利用で
きるため、スマホ経由の市場が拡大
・当日・翌日配送などの手軽に利用できるサービスが始まる。
(Amazon・楽天など)
・顧客行動の多様化により、「オムニチャネル」が注目される。
・海外に商品を販売する「越境EC」の盛り上がり。
・無料ショッピングカートASPの発売(BASE・STORESなど)
◆日本におけるECサービス事例の歴史◆
▶1997年(平成9年)
『楽天市場』サービス開始
楽天株式会社が運営するテナント型ECモール
特徴:さまざまなジャンルでの出品ができる
お気に入り商品をコレクションして販売につなげる「ROOM」
クレジットカードをはじめとした金融サービスとの連携が強み。
ポイント還元率が高い。
NFTプラットフォーム「Rakuten NFT」がスタート。
URL:楽天出店案内
▶1999年(平成11年)
『Yahooショッピング』サービス開始
ソフトバンクグループのZホールディングス株式会社の子会社
ヤフー株式会社が運営するテナント型ECモール
特徴:初期費用・毎月の固定費・売上ロイヤルティが無料
メルマガ配信が無料
URL:Yahooショッピング出店案内
▶2000年(平成12年)
『Amazon』日本語サイトサービス開始
マーケットプレイス型
特徴:手軽に商品を出品できる
在庫管理・商品梱包・発送作業がAmazonが全てやってくれる(FBA)
URL:Amazon出品案内
▶2004年(平成16年)
『MakeShop』サービス開始
GMOメイクショップが運営する※ショッピングカートASP
特徴:業界最多の機能数で、作成・運営・集客まで
ひとつのサービスでできる。
全テンプレート0円。
カード決済手数料は業界最安値。
販売手数料0円。
どれだけ売れても月額固定制。
大手サービスと簡単連携
URL:公式サイト【MakeShop】
▶2005年(平成17年)
『カラーミーショップ』サービス開始
GMOパペポ株式会社が提供する※ショッピングカートASP。
特徴:フリープランなら初期費用・月額費用は0円。
運営規模やショップの成長に合わせてプランを選べる。
オリジナルのショップデザインを実現。
海外販売やInstagramショッピング連携など機能追加が可能。
URL:公式サイト【カラーミーショップ】
▶2006年(平成18年)
『shopserve』サービス開始
株式会社Eストアーが運営する※ショッピングカートASP
特徴:サポート体制が充実
ページ制作・プロモーションの代行など、運営をバックアップ
URL:公式サイト【shopserve】
▶2010年(平成22年)
『future shop』サービス開始
株式会社フューチャーショップ提供の※ショッピングカートASP
特徴:年に数回のバージョンアップがおこなわれており
常に最新の機能を実装。
URL:公式サイト【future shop】
▶2012年(平成24年)
『STORES(ストアーズ)』サービス開始
ヘイ株式会社が提供する※ショッピングカートASP
特徴:決済手段が多く決済手数料が安い
Instagram販売連携が簡単
48種類のテンプレートでカスタム無限大
URL:公式サイト【STORES】
▶2012年(平成24年)
『BASE(ベイス)』サービス開始
BASE株式会社が提供する※ショッピングカートASP
特徴:初心者をメインターゲット
デザインのカスタマイズが可能
Appsで機能を増やせる
プロが作成したデザインテンプレートが購入できる
オリジナルデザインTシャツやスマホケースが作れる
URL:公式サイト【BASE】
▶2017年(平成29年)
『shopify』サービス開始(2004年にカナダで創業)
ShopifyJapan株式会社が提供する※ショッピングカートASP。
特徴:全世界175か国、170万店舗以上のストアで利用されている
世界最大のECプラットフォームで越境ECに対応
初期費用無しで月額課金制を採用
クラウド型(SaaS型)のサービスで常に最新のサービスを受けられるURL:公式サイト【Shopify】
▶2019年(平成31年/令和元年)
『auPAYマーケット』サービス開始
(2020年5月25日 旧Wowmaから名称変更)
KDDIとauコマース&ライフが運営するショッピングモール
特徴:auユーザーと関連サービス利用者がターゲット。
初期費用0円・月額費用4800円と出店コストが低い。
三太郎の日・還元祭・BIG SELLなどのイベント時に売り上げが伸びる
LIVE配信による販売。
URL:auPAYマーケット出店案内
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※ショッピングカートASP
レンタルサーバーを用意する必要がなく、提供されたクラウド上でECサイトを構築できるサービス。
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◆まとめ◆
ECの歴史において、スマートフォンの登場は重要なポイントと言えます。以降、EC市場は現在まで年々比率が高まっており、加えてコロナ禍で更に関心が高まっています。今後も右肩上がりに成長していくことは明らかです。
また、ECのスマートフォン利用率はインターネット全体の8割を占めるとも言われています。このようなユーザーの動向の変化にあわせて、新しいECサイトが生まれたり、既存のECサイトでは新しいサービスがリリースされたりしているようです。
それぞれ販売方法やECサイトの運用方法は異なるので、自社ビジネスにあったECサイトの運営方法を戦略的に検討する必要があるかと思います。