【自己紹介2.0】/横石 崇
新規性 :★★☆☆☆
有益性 :★★★★☆
おすすめ度:★★★☆☆
■この本で解決できること
個人が組織を超えて働くことが多くなってきた時代における「自己紹介」の意義を明確に示し、これまでの自己紹介1.0から2.0へアップデートするためのポイントが分かります。
■この本で伝えたいこと
●自己紹介をアップデートする理由
平たく言えば、「組織の時代」から「個の時代」へと変遷しているためです。これは「一人ひとりが確たる信念や目的意識を持たなければならない社会」という意味です。個人が中心になる世の中においても、人は組織やコミュニティなくしては生きていけません。そして、複数のコミュニティをまたがり個と個がつながることで新しい価値が生み出されます。この個と個がつながるために役立つツールが「自己紹介2.0」です。
以下では社会の変化を俯瞰して4つに分解して紹介します。
①組織構造が変わる
ピラミッド型の組織から、プロジェクト型の組織が増えています。
ピラミッド型とは、社長をトップとして部長(マネジメント)→平社員といった構造です。プロジェクト型とは、管理する人間を最小限に抑えてプロジェクト単位でメンバーがアサインされるような構造です。
プロジェクト型の組織では「新しい価値を生み出すこと」が重視されており、そのような組織が増える時代においては「役職」ではなく「役割」を語る必要が出てきます。
②企業価値が変わる
プロフィット(利益)→パーパス(目的)にシフトしています。
そういった時代においては、「社会においてどう動くのか」「社会にどのようなインパクトを与えるのか」という価値が問われるため、個の時代においては自分だけのパーパスが重要になります。
③働き方と学び方が変わる
人生100年時代においては「仕事」をする期間がこれまで以上に長くなり、終身雇用が崩壊しつつある現代では、様々な異なる領域へキャリアチェンジすることが求められます。
つまり、学び直しが必要な時代といえ、知識も人材も修道的になることで肩書が1つに固定化されることはなくなります。自己紹介でもいくつもの肩書やカードを使い分ける必要が出てきます。
④求められるスキルが変わる
様々なキャリアを渡り歩くことが求められる時代においては、求められるスキルも変わります。
・BTC人材…ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの有機的な連動のもと、越境する人材
・T型人材→H型人材…H型人材とは専門性をもつ人材同士をつなげたり、専門領域をまたぐことでハブ的な役割を担う人材
越境することにより依存先(選択肢)を増やすことができます。=本当の意味での自立
これらの理由から、個の時代に求められるのは個人のネットワークを広げることであり、そこで重要なのが「信頼の創造」であり、信頼を創造するのが「自己紹介2.0」なのです。
●自己紹介2.0のポイント
自己紹介のミッションは「良好な信頼関係を築き上げること」です。
また、自己紹介はあくまでコミュニケーションなので一方的になってはいけませんので、一緒につくりあげるというイメージを持って行うことが大切です。
なお、信用と信頼の違いを紹介します。
・信用…物理的な評価や判断ができる
→名刺交換で確認可能
・信頼…右脳的で感覚的な曖昧さを含んだ関わり合い
→自己紹介で創造する
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