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スマホで完結!マネするだけでOK!映像素人でもできる縦型動画の作り方

「スマホ1台で誰でも動画クリエイターになれる時代」が到来して数年経った、今

スマートフォンの代名詞とも言えるiPhoneが登場してから十数年経ちます。
最新機種が発売されるたびに、カメラ性能もどんどん向上しています。
個人的な肌感ですが、動画撮影についてはナイトモードが実装されたiPhone 11以降から急激に性能が上がった印象があります。
シネマティックモードが新登場した13も記憶に新しいです。新モードの搭載だけではありません、オートフォーカス機能、手ブレ補正機能も進化を続けています。

スマートフォンのカメラ機能の向上により、動画撮影がグッと身近になりました。
これまで動画を撮影する際に必要であった、高額なカメラボディやレンズが不要なのです。タップひとつで準備完了です。
さらに従来必要な細かい設定も不要。スマホが場面を把握して、おおよそいい感じに数値を設定してくれます。

YouTubeに挙げる動画の撮影であったり、InstagramやTikTokなどのSNSに挙げる動画の撮影であれば、スマートフォン十分ですし、実際にスマートフォンを撮影機材として利用されている方も多いです。

お客様から映像制作のご相談の際にも、「スマホを機材として使えませんか?」というフレーズをいただくことも増えています。

(とはいえ当然、一眼やハイエンドカメラにはまだ及ばないです。センサーサイズが・・・色域が・・・と言及するとややこしくなりますので、本記事では割愛します。)

動画編集もいまやスマホアプリで完結

スマートフォンで動画制作をする上で革命的とも言える要素は、動画編集アプリの機能の充実具合です。
「Capcut」をはじめとする動画編集アプリの台頭により、動画編集の手間がグッと減りました。
これまで一定以上のスペックを搭載したPCでPremiere Proでないとできなかった事柄が、アプリの豊富な機能やエフェクト、テンプレートによりワンタップで完了できてしまうのです。
「動画の編集はPCでないと出来ない」という概念はもはや破壊されたと言ってよいでしょう。

"いい感じの撮り方"や"素敵に編集する方法"がわからないんです!

上述した通り、スマホさえ持っていれば今すぐにでも動画を撮って編集してどんどんSNSにアップロードしたり、仕事や趣味で活用できる環境が整っています。
とはいえ、「これまで動画なんて撮ったことないし、ましてや編集アプリも触ったことないし、どうやったらいい感じに仕上げられるかわからないよ!」
「試しに撮影して編集してみたけど、なんか思ってたような仕上がりにならない・・・」
という方も少なくないかと思います。

安心してください。
何にでもコツがあるように、勘所さえおさえてしまえば、
だれでもグッと動画の仕上がりが良くなります。

こちらの動画をご覧ください。


こちらは、お客様にご依頼いただいて作成した、フルーツタルトとショコラテリーヌの商品紹介動画です。(掲載の許諾をいただいております。)
私が自分のスマートフォンで撮影し編集をしました。

お世辞にもTVCMばりのハイクオリティな作品とは言えませんが、SNSでご活用いただく分には許容されるな仕上がりかと思います。



私はカメラマンではありませんし、学生時代にカメラや映像を趣味にしていた人間でもありません。
一方で、普段は企業からの映像制作のご依頼や動画マーケティングのご相談をお受けしており、年間100本超の映像制作の企画・監修に携わっています。
その経験から、映像制作素人でも「ここを気をつければ一定のクオリティまでは上げることができる」ポイントを言語化・整理することができました。

そこで、
「会社で動画活用を進めていきたい!けど作り方がわからない!」
「趣味や好きなものを映像としていい感じに残したい!」
「派手なものでなくていいんだけど、ある程度ちゃんとしたものを作りたい」
「動画の撮り方や編集の仕方のコツを知りたい!」
という方に向けて、専門的だったり取っ付きづらい内容を極力削ぎ落とした、マネをすればOKなチュートリアル的な記事をまとめました。

上記のフルーツタルトやショコラテリーヌの動画の作成手順をベースに執筆していますが、食べ物以外の商材でも参考にしていただけると思います。

動画制作の事始めとしてご購読いただけると、お役立ちになるかもしれませんのでぜひご興味が出てきたらご一読&実践してみてください。

はじめに:映像の"クオリティ"は何が要因で決まるのだろう?

「この動画クオリティ高い!」「これはなんか素人感があるな・・・」
現在あまたの映像が存在しますが、動画クオリティの高い低いはなにが要因で差が出るのでしょうか?

僕の意見としては、
1.企画・構成力
2.撮影機材・撮影技術
3.編集力
の大きく3つの要素だと考えています。
動画制作は原則上記の工程で進んでいきます。

無理やり料理で喩えると
1.企画・構成力:レシピ作り
2.撮影機材・撮影手法:食材調達
3.編集力:調理・味付け

といったイメージです。

映像制作の現場では、各要素について専業にしている方がいるぐらいですから、非常に奥が深い世界です。

どれもハードルが高そう・・・と感じるかもしれませんが、
「この工程で進むんだ」ということを覚えておいていただくとベターです。

STEP1:動画のストーリーを考えよう

 料理でもまずは、「何を作るか?」メニューを考えることからはじまりますよね。
動画を作る際も同じです。

「そんなこと言われても動画作ったことないし・・・。」と思われるかもしれませんが、最初は小難しく考えずにシンプルなストーリーで問題ありません。

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