七面鳥 #240 辞書の生き物
七面鳥
日本ではあまりなじみがない七面鳥ですが、アメリカやカナダでは感謝祭の日にローストした七面鳥の料理が出されます。
これは、ヨーロッパからの移民が、当初食料に苦労していたのを見た先住民が、飼っていた七面鳥を提供したことが始まりとされています。
その後、その年の収穫に感謝する日(感謝祭)に七面鳥を食べることが習慣化されたそうです。広めたのはリンカーン大統領だと言われています。
感謝祭では、ホワイトハウスで料理に出される予定の七面鳥2羽が、大統領の恩赦によって命拾いするという習慣が継続されています。おもしろいですね。きっかけはケネディ大統領だったとか。
七面鳥は頭の周りに羽がなく肌が露出している部分があり、興奮するとこの部分の色が、赤、青、紫などに変化します。顔の色が変わることから七面鳥と名付けられました。
七面鳥は英語では「Turkey:ターキー」ですが、トルコ共和国の国名も通常は同じく「Turkey」と表記されます。
トルコ政府は正式名の「Türkiye」の綴りを使うことにしているようです。
昔、ホロホロ鳥がトルコ経由でヨーロッパに輸入されており、トルコから来た鳥と言うことで「Turkey」と呼ばれていましたが、同じくトルコから運ばれてきた七面鳥が、ホロホロ鳥と間違われて「Turkey」と呼ばれるようになってしまい、こちらの方がポピュラーだったため、七面鳥のTurkeyが残ったようです。
ホロホロ鳥については、私の記事(ホロホロ鳥#226)をご参照ください。