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ありたい姿の木
組織行動はこれが大事!
ありたい姿を起点に木にしてみた
会社でやろう!とすることはなぜ長続きしないのか
会社で何かをやろう!となった時、だいたい「これをやろう!」「これやったらええやん」みたいに、あることのアイデアばかり話したりしちゃいますよね。
例えば、会社がサステナビリティに取り組もうとなった場合、「太陽光パネルを設置しよう!」「節電活動をしよう!」みたいな話にすぐなってしまう。で、結局頓挫したり、長続きしなかったり
なぜそうなるのでしょう?
考える順番は、Why? → What? → How
私は、
①なぜそれをやる必要があるのか? = Why?
②そのために何をやるのか? = What?
これが抜けていて、
③どうやるのか? = How ばかり話しているからだと思っています。
Why? → What? → How の順番で考えることで、施策が効果的になります。
Why?を考えるとは
何かに取り組もうとなった場合、一度 Why?なぜそれをやる必要があるの?に立ち返ったり、再確認する必要があります。
先ほどのサステナビリティの例では、
「サステナビリティ経営に取り組むことが、企業理念を達成する上で欠かせない」
「サステナビリティ経営に取り組んでない企業は今後生き残れない」
「サステナビリティ経営こそが、わが社の存在意義だ」
みたいに、最終的なゴールを描きます。
で、ゴールを描く役割は、トップリーダーがいいでしょう。
経営責任にフルコミットしていて、組織メンバーの目線を合わせる必要があるので、できるだけ、トップリーダーが描く方が推進力が高まると思います。少なくとも、描かなくても、最終ゴールをコミットしている状態、トップリーダーが自らの言葉で熱意を持って語れる状態である必要があります。
What?を考えるとは
最終ゴールが共有されたら、それを実現するために何をするか?を考えます。
これを考えるのには、枠組み思考が必要だと思います。最終ゴール達成のための必要な要素に分解して枠組みを作ることで、複数の施策が打てたり、施策のダブりをなくしたりして、効率よくゴールに向かっていきます。
サステナビリティの例では、
「環境側面の脱炭素をテーマにしよう」
「社会側面の地域貢献をテーマにしよう」
「経済側面の課題解決型ビジネスモデルの構築に挑戦しよう」
などしっかりと枠組みを作って、その中で何をしようか、と決めていくわけです。その決めるにも、自社が持っているリソースや強み、ゴール達成への効果などその会社によって答えは変わってくるでしょう。
もちろん、複数あってもいいと思います。
このWhat?を決めるのはミドルマネジャークラスがいいのではないでしょうか。自社が持っているリソースの解像度が高く、予算や人員配置などの権限も持っているのでやることへの優先順位付けや評価に納得感を出せると思います。
ようやくHowを考える
何をやるか、が決まれば、ようやくHow「どのようにやるか」を考える番がやってきます。
サステナビリティの例では、
「テーマが脱炭素だから、グリーン電力を活用していこう」
「テーマが地域貢献だから、地域ボランティアに積極的に参加しよう」
「テーマがビジネスモデル構築だから、社会課題分析をしよう」
など、行動ベースにに落ちてきます。
ここで大事なのが、Why?なぜやるの? を押さえ続けること
これを怠ると、やるべき施策ではなく、目的から外れた"やりやすい施策"に陥りやすくなり、終わった頃にはなんの成果もない、、、みたいな状態になってしまいます。
定期的にWhy?からそれていないかのチェックが必要になると思います。
ここを担うのは、メンバークラスがいいでしょう。実行部隊となりやすいメンバー自らが考えることで、自分事化され、実行力が高まります。
また、マネジャー陣が見えていない、現場の細かいところまで理解していたり、大勢の目線・アイデアを集めることで、視野が広がり、打てる施策の選択肢も多くなります。
ありたい姿を実現するプロセスを木にしてみた
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ここまで説明してきたプロセスを木にしてみました。
ありたい姿=なぜするのか?:Why? これが 木の幹になります
何をするのか?What? これが 木の枝
どうやるのか How これが 木の葉 になります。
よく「枝葉の話ばかりしてるよね~」みたいな会話を聞いたりしますが、まさにゴールが分かっていなくて、やることばかり話している状態って言うこと。
ここでとても大事なのが、木の幹の太さ
これは、トップリーダーがどこまでコミットしていて、熱い情熱を持っているかだと思います。
幹が太ければ、ちょっとやそっとの雨風で木が倒れることはありません。
想いが強ければ強いほど、ちょっとやそっとの困難があっても頓挫せずに困難を乗り越えようという力が働きます。
逆に、トップリーダーが「うん、いいんじゃない、お好きにどうぞ」くらいであると、困難にぶつかってもそれを乗り越えるためのリソースが提供されません。
リソースとは、資金であったり、人であったり、木でいうと栄養ですね。
十分な栄養が行き届かなければ枯れてしまいます。
幹の太い木を増やして、森を作ろう
このような幹の太い木が増えて、林になり、やがて森になる。そのようにして、どんどん会社を成長していくと、社会に多くの価値を生み出し、社会にとって必要な会社になっていくでしょう。
皆さんからのご意見もお聞かせください。