【雑記】ホッピーの想い出
こんにちは、BUSHIです。
今日のテーマは【ホッピー】です。自由だな、内容!
初めてホッピーをきちんと認識したのは、今から4年ほど前です。
場所は東京は北区。せんべろの街、赤羽。
仕事終わりに居酒屋に数人の部下と行き、ビールで乾杯して、ワチャワチャ話して盛り上がります。
「BUSHIさん、次、何飲みますか?」
『ん、俺はまだビールがいいな』
「分かりました、自分、ホッピーにします!」
『うん、好きなの飲んで飲んで!』
大阪出身のツヨシが頼んだのがホッピーでした。
いや、存在は知ってました、東京来てから一人で行く居酒屋でもメニューでも見かけるし、壁にポスターも貼ってるとこもある。
でも、、、、、ホッピーって何もの?どうやって飲むの?美味いの?「ナカ」「ソト」とか二郎みたいな呪文も意味分かんないし、なんか怖い。
しかし、一緒のテーブルの人が頼んだとなれば話は別です。これはまだ見ぬ生命体のことを聞くチャンス!
「ねぇ、、、ホッピーって名前しか知らないんだけど、、、、何?」
『ビールみたいなもんです、でも、ビールより安いんですよ!』
「、、、ビールより美味いの?」
『んー、ビールの方が美味いと思います』
「は? ならビール飲むほうがよくね?」
『でも、2杯目はナカだけ頼むんでビールより安いんですよ』
「ナカって?」
『焼酎のことです、焼酎のお代わりを頼んで、残ってるホッピーで割って2杯目を作るんです』
「、、、残ってるホッピーってぬるくならないの?」
『なりますね、でもジョッキに氷入ってるんでイケますね!』
【ホッピーがどういうものか】は理解できました。
最初のホッピーセットは「甲類焼酎」と「瓶入りビール系飲料(ホッピー)」のセット。1杯目を作ると瓶のホッピーだけが残るので、飲み切ったら2杯目は焼酎のお代わり(ナカ)を頼んで作れるけど、ナカはたいてい安いので2杯トータルで考えるとビールより安い、と。
しかし、説明を聞く限り【ホッピーを頼む理由】は全く分かりませんでした。
ビールより安いとは言うものの、金額はたかが知れてます。ビールが高い時代ならともかく、ここはビールが390円×2杯=780円、ホッピーセット390円+ナカ200円=590円くらい。
「そのくらいの価格差なら【美味しい】と思っているビール飲む方が良くね?」
『んー、そうなんですけどー』
「ここの会計、俺が出すわけだし、金額なんて気にせず、好きなの飲みなよ!」
例えば、ハイボールくらいベクトルが違っていて、「僕、ハイボール好きな上にビールより安いんです!」なら全然分かる。でも、【ビールっぽい味】を求めて変な節約でホッピーを飲むのは訳わからん。
『ホッピーも美味いんで、遠慮して、とかじゃないですよー』
その日はツヨシの言ってることは理解できず、変わった子だわ、で終わりました。
そこから数ヵ月して。
一人で毎週、営業締め日の仕事帰りにご褒美と称して通っていた、浅草橋の「やきとりセンター」。いつも三割くらいの混み具合でキレイなカウンター席に通してもらえるし、Wi-Fiもあるし、で居心地良くて快適でした。今、調べたら閉店してたけどね!(快適すぎた説)
同じ店に数回通うと自分の食べたいもの、飲みたいものってのがパターン化してきます。一人だし、そんなに何品も食べきれない。レバーに鶏皮チップス、山椒の効いたシビレきゅうりにスーパードライってのが定番でした。
そんななか、「ちょっといつもと違うものを頼んでみたい願望」が生まれて、2杯目で頼んだのが、、、初のホッピーセット。
しばらくして、1/3くらい焼酎が入ったジョッキとホッピーが目の前に。ゆっくり瓶のホッピーを注ぎながら、マドラーで軽くかき混ぜます。
おそるおそる口に近づけて飲んでみると、、、確かに若干ビールっぽい。けど、焼酎の味が勝ってるな、やっぱりビールのほうが美味いよな。。。という第一印象。
しかし、頼んでしまったものは飲まざるを得ないわけで、タブレットで動画を観ながら、チビチビ飲み進めます。。。ん、意外と飲めなくもない。
何とかジョッキを空けると、瓶に残ったホッピーを眺めながら考えます。ここは二択だ、ナカ(焼酎)or仕切り直しのビール。んー。
とりあえず、ナカ頼んでみようか、こんな日があっても良いでしょ。半分くらい残ってるホッピー残すのもなんか悪いし、「ナカください」ってなんか通っぽいし。(イミフ
店員さんにナカを頼むと、でっかいボトルを持ってきて「良いところでストップって言ってください」、、、、はい?
みるみるうちに半分ほどまで注がれていき、「ス、ストップで!」とかなりダサい感じて止めてもらいました。全然、通っぽくない。てか、ストップ言わないと満タンになるシステムすごいな。
残ったホッピーを注ぎ、マドラーでカチャカチャしてると、、、なんか【この作業も含めて楽しいぞ、ホッピー】という思いがこみ上げてきました。あと、度数強いから酔うぞ、これ。
思えば、東北にいたときにはほとんど見かけてなかったし、東京ならでは、と言えなくもない。そのうち、戻るんだろうし、こっちにいる間は、ホッピーとの付き合いも悪くないかな、と思うように。
その後、やきとりセンターに行く度にホッピーセットを頼むことになるのですが、味に関して言うと、なんとなく昔、ツヨシが話そうとしていた気持ちが分かる気がします。
「ホッピーはビールに若干近いけど、【っぽい味】=【ホッピーの味】が好き」
「面と向かって【美味いか?】と言われたら【美味い!】とは断言しづらいけど自分は好き」
「むしろビールより高くても、ホッピーが飲みたい気分の時すらある」
悪気がないとはいえ、「ビールより美味しくないならビール飲みなよ!」と言ってゴメンね、ツヨシ(^^)
あー、久しぶりに今日はホッピー飲もうっと。