『モラハラ怪獣大戦争〜第3話〜』
前回のあらすじ
突如、新たに現れた、もう一体のモラハラ怪獣に逃げ惑う子供達を前に、いよいよ戦いが始まる。
第3話 『開戦の一撃』
私は、モラハラ怪獣に変身した。
口撃が苦手な私は、ありったけの力を込めて、『開戦の一撃』を打ち込んだ。
『ガコン⁈』と大きな音が響いた。
そして、リビングの壁に大きな穴が開いていた。
敵モラハラ怪獣は、あまりの出来事に驚くものの、口撃を緩めはしないので、冷静に2発目発射の構えを取ると、敵モラハラ怪獣は現場から逃げようとした。
すかさず追いかける私から、敵モラハラ怪獣は逃げるべく車のカギを手にして走り去った。
これにて、初戦は終了した。
再び、私はモラハラ怪獣から人間に戻るが、開戦の一撃で破壊された壁の穴は、そのままに残っている。
その後、カレンダーなどで隠されて現在に至る。
とりあえず、子供達は戦争が一時的に停戦したことを理解したものの放心状態だった。
今、振り返ってみれば、そりゃそうだろうよ。
説教部屋が、いきなり戦場になり巻き込まれたら何も理解出来なくて当たり前でしょう。
当時の私は、敵モラハラ怪獣をやっつけてやったぞくらいの気持ちと、壁に穴開ける以外に何かしら方法はなかったのか?と後悔と反省の気持ちが入り乱れておりました。
これ以降、敵モラハラ怪獣との楽しい会話と笑顔が、この星から消滅した。
今回は、ここまでにします。
最後まで読んでいただいた方々に、大変感謝しております。
取り急ぎ、御礼まで。
次回予告『モラハラ怪獣大戦争〜第4話〜』
『とある夜の戦い(前編)』