それでも、薄っぺらい言葉を吐き続ける
自分の言葉は薄いと思う。日ごろから、薄っぺらいと感じている。
周りを見るとどうだ。納得感がある。説得力がある。
自分の言葉は、しょせん借り物だ。経験を伴わない、経験すらない人間の空虚な言葉だ。
27にもなって、何も経験がない。空っぽの人間。それが私だ。
周りを見ると、仕事もして、プライベートも充実して、様々な経験をしている。
私はどうだ。精神疾患になって、プライベートもぐちゃぐちゃで、何も経験していない。
他人をほめる言葉も、薄っぺらい。所詮は表面をなぞるだけ、簡単な語句で紡いだ文章だ。他の人も、同じように。いや、もっと分厚い言葉で話せるだろう。
こうやって書いていても、やはり薄く感じる。
薄っぺらい人生。
薄っぺらい経験。
薄っぺらい人格。
ここから生み出される文章なんて、薄っぺらくて当たり前なのだ。
だが、私は文章を書くのをやめられない。薄っぺらい文章をいくつも繋げば、いずれは布くらいにはなれるだろう。
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