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SpilebenさんMV「序章」徹底考察
私はエヴァンゲリオン世代ですよ。
考察なんて初恋するより前からやってましたよ。
まあエヴァンゲリオンがああなるなんて
ひとつもわかりませんでしたけどね!
さあやるか。
※もちろん超個人的全力解説なので解説になってませんし、意味不明です。ご承知おきください。
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まずは側から
Director : シシカバ氏
Production : NEW BLACK
シシカバ氏はテーマに添いながらもゴージャスと可愛さを共存させるのがお得意そう。しっかり世界観を振ってその中からMVとして聴きどころとアーティストのポイントをピックする作品作りがが素晴らしいですね。
ざっとMV確認し感覚を頭にぶち込む。
では敬称略にてスタートです。
「序章」Spileben 2024 作詞・作曲・編曲:Masafumi Okamoto
イントロ
ゆったり目の3カットから音はめ3カットで立ち上がるSpileben
ゆったり目の3カット、1は足組み左が上、3は足組み右が上
足組み自体はアピールだったり拒絶だったり心理的には判断が難しいところですが、左上は開放的、右上は内向的と言われています。これは人間はどちらの二極も併せ持っていることを示唆し、また聞いている(見ている)私たちが、内向的、外交的どちらであろうとこの序章を届けると言う決意でもあります。
また頻繁に足を組み替えると言うのも不安を暗示し、現状の不安定さを示していると考えられます。
そしてSpilebenが立ち上がり始まります。これはまさに序章の始まりですね。横から撮るのは決意の眼差しと、その見据える先を見せる効果とSpilebenを挟んだ左右の空間で未来と過去を表現。
並べられた耳障りのいいPhrase
実際そんな単純じゃなくて いやんなっちゃうよな
Pros and Cons ずっと見比べている
歩き始めるSpileben。まさに序章の始まり。
「実際そんな単純じゃなくて」で正面のカット。この辺のフレーズは口語なのでSpilebenが喋っているような表現。
で「ずっと見比べている」終わりの音はめ、サイド、斜め、正面、引き等。これは気持ちがいい。
愛されるとか 名を馳せたいとか
きっと独りよがりの延長線上にあって
でも僕たちはそれを夢と呼ぶんだ
綺麗事だっていい
右ギリギリから歩き始める。歩いて行こうとしてる距離がわかる。この後の歌詞「延長線上」を示唆。その後「でも」で初めて後ろのカット。反論の接続詞で後ろ姿。これはセンス。素晴らしい。そこから3つの扉が見える。3つの扉。モンティ・ホール・ジレンマですね。直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答が異なる問題。それを抱えながら「綺麗事だっていい」で扉を開きます。これは秀逸。
書き始めよう ストーリーの1ページ目
序章は未来の自分へ贈る言葉を綴る
「後悔はさせないから」
「書き始めよう」で長い廊下を歩いてくるSpileben。このパートのポイントは窓。「1ページ目」「言葉を綴る」でも窓の外を見る1カット。窓は閉鎖された空間に開放感を与え、心理的なストレスを和らげると言われる。ここから歌詞も大きく変わって、アクティブな歌詞になっていくため、ストレスのかかっていた前の歌詞からの解放感を表現している。また窓をジョハリの窓と捉えても自己分析して書き始める「序章」なのでこれも意味が通る。すごい。
で音はめ3カット。好きー。
過去を取っ払って イマを蹴破って
明日へ行くんだ迷いは放り捨てて
「泣いてもいいよ 悔やんだっていいよ」
なんて言葉 甘すぎるわ
迸れ 栄光よ
ダンスパート。美しい。好き。これは考察は出来ない。魅入られてしまうので。目を皿にして見るパート。「明日へ行くんだ」で階段。そしてこれ下りなんだよ!!!不安や自信のなさなんですよ。「泣いてもいいよ」でさらに下り。「明日へ行くんだ」なんですよ。不安でも「明日へ行くんだ」なんですよ。そこから「甘すぎるわ」で窓。客観性。これも自己分析なので窓。そこから「迸れ栄光よ」で音はめ。まさに迸るようなカット。天才。
可憐に咲いて 散るだけ
そんな自分になるのは嫌なんだ
NEW AGE 声枯らして 食らいついて
始まるFirst Step
「そんな自分になるのは」で入ってくる側のカット。今までは居た部屋から出てきてたのが、暗い部屋の中に扉を開けて入ってくる。暗い部屋で「そんな自分」を表現している。これうまいなあ。
「食らいついて」です。もうこのダンスが好きで好きで好きで。単純そうに見えてどうなってるのか全くわからん。どういうこと?天才かよ。天才だよ!
笑っていいですか 息してもいいですか
些細なことに許可なんて必要ない。じゃない?
Right or Wrongは後回しで「I just wanna move on」
出ました。白黒に分かれたテーブル。食卓。食は、生物的に必要で日々の楽しみや喜び。そして食卓は家族や友人、知人らとの社会的つながりを媒介する場。その場が白黒。二極化。そこに1人。このパートで「許可」という形で明確に他者が出てくる。そこに1人。どこまでいっても人は1人ではあるが1人の中にイントロパートであった開放的、内向的を併せ持つ二極がある暗示。
さらにさらに!食卓は社会的つながりなので「愛される」。そこにある地球儀と王冠は「名を馳せたい」で1番の歌詞を暗喩。やべーすげー。
「息しても」で林檎。ここは不死の暗喩として林檎を見つめるSpileben。これが「些細なこと」。「必要ない。じゃない?」でひっくり返す動作。綺麗。
「I just wanna move on」でシャンデリア。前に進む。煌びやかな光の方向へ。「栄光」へ
賛辞を贈ろう 夢追い人へ
「0から1に」は険しき道であり
尊い日であり 美しき願い
「夢追い人」で出ました葡萄。花言葉は陶酔、忘却、思いやり、好意、信頼、親切、慈善、酔いと狂気、人間愛。Spilebenで「0から1に」というと私は酔いと狂気を推したい。01は狂気だと思ってます。枠の外であってほしい。「美しき願い」でナイフとフォーク。破壊と創造。そしてダリア。ダリアは次パートで。
過去を取っ払って イマを蹴破って
明日へ行くんだ感情を曝け出して
言葉紡いで眺めて嫌になって
消してまた書いて
自問自答 繰り返し
「イマを蹴破って」でダリアにナイフを入れる。ダリアの花言葉は優雅、気品、栄華、威厳、裏切り、移り気、気まぐれ、不安定。まさに「過去」。「過去」を食して過去の全てを取り込んで「明日へ行くんだ」。「感情」でナイフを見る。ナイフに映る自分の感情。それを使って過去を切り取り自分へ取り込む。
「消してまた書いて」で蝋燭。これはロウソク問題ですね。発想が固定観念や先入観にとらわれてしまい、別の発想が浮かばなくなる。だからまた書く。書き続ける。
だけど叶えたい もっと知りたい
超えたい限界 さあ行こう未来へと
NEW PHASE 信じ切って 走り切って
これがMy Way
ここはから間奏部分はもう黙って見よう!!!!!!!
Spilebenの身体表現こそが全て。このパフォーマンスが全てを物語ってる。
Let me hear you say LA LA LA LA
Storyの始まりに Ey
Let me hear you say LA LA LA LA Glory!
興味の果てにあるものへ
Let me hear you say LA LA LA LA
Holy crap 止めらんないね
Let me hear you say LA LA LA LA
一切合切 欲しがっていくよ
ここで初めて外に出ます。中庭。歌詞も「Let me hear you say」なのでSpilebenが外に向けて声をかけます。内省的に歌い上げてきたものがここで一気に外に打ち出される。その中でも歩みを止めないカット。大いに盛り上がりますね。
恥ずかしさも不甲斐なさも知ってる
今はI Know that それは強さ
どこまでも進むために
扉があく。しかも自動。ここはカメラ的には入ってくるだけど、外に出る。中庭でなく建物外。ここまでで己をさらに曝け出した結果、自分で扉を開くのではなく”扉は開かれる”なんですよ!!天才かよ。
「どこまでも進むために」車ですね。後部座席。
過去を取っ払って イマを蹴破って
明日へ行くんだ迷いは放り捨てて
「泣いてもいいよ 悔やんだっていいよ」
なんて言葉 甘すぎるわ
迸れ 栄光よ
このダンスパートでやっと照明全開。今まで座っていた食卓に大きなライト。さっきまでそこに居た自分が照らしてくれている。「過去を取っ払って」も過去の自分は照らしてくれている。
「明日へ」で助手席へ。1番で下り階段だった部分ですね。運転をしていないので、やはりどこへ行くかがわからない。少しの不安。ただ前に進むことは確実。
可憐に咲いて 散るだけ
そんな自分になるのは嫌なんだ
NEW AGE 声枯らして 食らいついて
始まるFirst Step
これ「可憐に」の少し前のカットで、助手席で少し笑うんだよね。で「可憐に」のダンスも少し笑みがある。俺わかったわ!!!!助手席問題。「どこまでも進むために」で後部座席に乗ったのはSpilebenの車だから。で、助手席に乗ってるのは私たちの車に乗ってくれてるからだ。早く乗って運転しなよ。お前の人生だろって。それがこの落ちサビなのか。おおおおお!!すげええ!!!!!
で「始まるFirst Step」でSpilebenが運転手付きの車の後部座席に乗ってSpilebenは先に行くんだ。すげえええええええええ!!!!
ほんまに好き。
めちゃくちゃ見たけど、超理解度上がった。俺だけの序章ができました。
以上、ぶるがくでした。