【流氷の天使】　#磨け感情解像度

小さい頃より多くを望まない子であったと聞いています

おんぶも抱っこも望まない、あまり泣いたりするわけでもなく楽な子であったと

積極的に友達と遊ぶわけでもなく、家でガチャガチャで出たおでんの消しゴム（ちくわぶだらけ)で何年も遊んでたり。そんな子でした

それは大きくなってからも変わることはなかったと思います

自分からは人によっていかないし、遊びに誘うこともほとんどない

要求を外に出さず、すべてを自身に向けていたと思います

振り返れば、いくつかの空間において冷たい人だと思われていました

わたし自身は冷たい人ではないことは熱心な読者の方々は察してくれていると思いたいですが、やはり察しのとおり少し変わった人間でもあります

性格が少し変わっているし、ちょっとした逆風のようなもので乾き固まった強靭なメンタル面を持ち合わせています

この強靭なメンタルは外からの圧力には相当強力ですが、内部からの崩壊には限りなく弱い特殊な構造をしています

少し変わった考えを持っている上に強烈な壁を備えたわたしは簡単に人を傷つける

それに、人と関わりすぎるとわたしの中の安定していた物質が体内を乱浮遊し始める

漂う

厚い氷の下　

その流れに合わせて　

冷たい海の氷の下で生きてきたわたしの手は冷たい

たとえ誰かに手を差し伸べても

冷たくて握ってもらえないかもしれない

冷たい海の氷の下でいきてきたわたしの手は冷たい

たとえ誰かに手を差し伸べてもらっても

その手を握ることを躊躇してきた

手を繋ぎたい

大好きなひとたちと

もしこの手があなたを凍えさせないのなら

手を繋ぎたい

そしてあなたの熱を感じられるのなら

手を繋ぎたい

わかるよ、どうなるか

その手の導く先にある暖かな海で

わたしはきっと溶けてなくなる

でもわたしはそれでいい

（暑いのは苦手）

こちらの企画に参加しています

illyさん、サトウカエデさん、素敵な企画をありがとうございます。

CAUTION


ヘッダーに高山厳さんの13枚目のシングル【心凍らせて】の歌詞の一部が出てきますが、当作品は高山厳さんと一切関係がありません。

当作品は高山厳さんについて言及しているわけではありません。

作品へのご意見は高山厳さん宛でなく、クリオネ宛にお願いします。