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【逆噴射小説大賞2021 わたしの作品紹介】


今年も参加しましたよ!逆噴射小説大賞に!

このコンテストに参加するのは3回目。毎回書いていて面白いのです。もちろん他の方の書いたものも面白いのです。大好きなコンテスト。

今回は何かを書くというのが難しい状況にいたのですよ。というのも二ヶ月くらい前に両腕を傷めてしまい、書くペースが非常に遅かったこともあるし、頭がモヤモヤとしている時期でもあった。

でも憧れの羅刹先輩だったらどう言うだろうって考えると、「たいしたことはない…かすり傷だ」以外に何も言わないんじゃないかって。そう思うとやはり今年も参加したいって思ったのです。実際に参加してよかった。やってみたら道は開けた!なぜか手も良くなった!

では、ゆっくりと作品を巡っていきましょうか。全部自画自賛です。


じゃん!


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着替えてきました!では、素敵な旅へ共に参りましょう!




作品を紹介するにあたってもっと背景を楽しんでもらいたいので、ここは過去の作品も併せて読んでいただくことをおすすめします。というのもわたしの書くフィクションは結構な確率で作品同士がどこかでリンクしていることがあるのです。同じ世界があって時系列で前後していたり同じような時期の作品であったり。仮想の世界がそこにある。そのように立体的に作品を重ねることによってあることを目指しています。

好きな作品を読んで、その話の後に続く世界をもっと知りたいって思ったことがあると思います。このキャラクターは今後どんな生活をおくるんだろうとか。そういった想像をもっと楽しめる世界をつくりたい。

前置きが長くなりました。では作品をみていきましょう。


まずは一作目を振り返る前にこちらの重要な作品を読んでくれると嬉しい。

コンテスト参加作ではありません。

オツキヤンという団体が何かしらから何かしらを守るような話。この世界に少しリンクするのが今回の応募一作目。

800字だけれど完成に1週間以上かかりました。会話劇の早くも遅くもないスピード感と隠れた胡散臭さ。金と欲。この辺りをしつこくならないようにすることを心がけました。文体は全体としてさらりとしていますが、作品を包むモヤのようなものは伝わってくるのではないかと。とても思い入れのある作品です。

この世紀末の世界の混沌ってある種の特別さがあると思ってる。世界が今よりまだまだグレーな部分だらけだった頃の話。どのようにリンクしてくるのか、気づいてもらえると嬉しいな。

この世界にさらにリンクしてくるのが応募三作目のこちら。

小説の冒頭がDJのラップでできている作品。この後の流れとしてはバトルの参加者8名分の紹介がライムを刻みつつ続いてから本戦が始まるという構想です。観客が合いの手を入れていることからアンダーグラウンドでだいぶ続いてる歴史あるフェスであることがうかがえます。時系列でいくと、蟹時雨→Festival Festibattle→満ち欠け戦隊 オツキヤンの順。別々のお話なんだけど、たしかに同じ世界のお話たち。

そして最後の一文。クリオネのフィクションをこよなく愛する人ならお気づきかも。それは昨年の参加作品から

ここにもリンクしていて、この前と後どっちの話なんだろうってところも気になるし、でも登場人物的にはこの時代だよねって推測も楽しい。


今回の二作目が次に紹介する猫の作品。

猫に人がモフられる世界。人は猫をモフっているようで実は心をすでにもモフられているのでは、そんな気持ちになってきます。そして考えてみるとそれは決して悪いことではない。そんな作品です。

この作品は今回のボツ作品である

の後の世界。このボツ作品を書いてから急遽思いついたのです。

この作品自体に目を通してみると、父親とタマの関係を踏まえて息子との会話をから推測する世界が楽しい。そして再度カフェオレをの作品に戻る。作中に猫のものと思われるセリフがあるのですが、ひょっとしたらこの内のどれかがタマなんじゃないかって思ってもらえたら嬉しい。(ヒントはわたしの他の作品にあります。この世界と前後する作品があと二つあります。いつも読んでくださってる方は気づくかも)

このタマは通常の猫の寿命を超えた存在で、タマ自体が人と接することによって変わる部分と変わらない部分があって。長い時間を人と関わりながら生きてきたタマ。ずっと続く物語。


以上が今年の参加作品紹介でした。

入賞できるかどうかわからないけれど、参加できてよかった。

では、また砂漠の荒野で来年会いましょう。

さよなら さよなら



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クリオネ
本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。