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私らしく生きる? 第一部

ガラスの中で目を覚ます

四方をひとしきり眺め、触れてみて、それを認識する

今日も目が覚めた、そして同じ場所にいた

血豆が手のひらにできて、毎日血が出る。

それほど強く、何度もガラスの箱の中に置かれた木の杭でそのガラスを打つ

ガラスの割れる音は聞こえるけれど、けっして割れてはいない

だれかがどこかでガシャンとガラスの割れる音をたてているだけ

毎日新しい杭は新しい朝とともに私のそばにある

それは希望のようであり、杭があるおかげで私は自分の手でガラスを打たなくていいようになってる

何時間もそうしていると、オルゴールの音がきこえてくる

ハ長調の音。

なのにそれは強く私を悲しくさせる。

いったい誰がオルゴールをこんなものにした?

私はさらに強くガラスに向けて杭を打つ

遠くで少女の穏やかな歌声がきこえる

時計の針の動く音がきこえる
この空間で私は秒針であり、短針であるのに、だれかが時計のネジを巻く

せかされるように、私はなんども杭を打ち付ける

世界は広くそこにあるのに、ガラスの箱がそこにあるがために、私は草にすら触れることはない

心のなかでもう今日は諦めました、そう誓うとガラスの箱はふっとなくなる

私は私でなくなって外にでる

分厚い着ぐるみの中で私は息をする
なんてことはない、ガラスの箱が形を変えて着ぐるみになったようなものなんだ

私は着ぐるみごしに草に触れることができる

私は着ぐるみの中で歌を歌うことができる

私は着ぐるみごしに街に溢れてる音をきくことができる

そしてまた部屋に帰り、私は心のなかで呟く

私をガラスの中に戻してください

明日も杭を手に私はガラスを打つ

自分でこのガラスを割る日までずっと

私は打つ

私は割れるかはわからないガラスを打ち続ける


うーん、暗いなぁ
なんだか私の人生じゃないみたい
いや、ひょっとしたら私は根暗なのか?

話は変わるけれど、大仁田厚 対 蝶野正洋 の入場シーン、これがすごい。

アウェーに乗り込んでいくんだけど、もうね、ゴミとか投げられてすごいんだけど、大仁田まったく気にせずタバコくわえて電流爆破マッチに向かうのよ、かっこよすぎて痺れたわ。

最近は大仁田厚に心を囚われてる
動画の後に宇多田ヒカルの prisoner of loveまで聴いてしまってるんだからもう重症かも

大仁田と宇多田ヒカル、ともに求心力がある




本日も【スナック・クリオネ】にお越しいただいき、ありがとうございます。 席料、乾き物、氷、水道水、全て有料でございます(うふふッ) またのご来店、お待ちしております。