【種子】 リライト
35世紀
「岡星!21世紀の人間の化石が見つかったって本当!?」
「はい、アマンダさん。研究のため、今からこの化石の奥歯に挟まっているものから当時の食生活を解き明かしていこうと思います。」
「岡星っ!これは!?ここに映っているものは何?」
「なんだろう。何かの種子のようにみえます。ピンセットでつまんでみよう。うむ。たしかに何かの種子だ。はっ、まさか!これは!」
「岡星!どうしたの!」
「これは、イチゴの種!さまざまな果汁の反応もあります!ということは、この化石、毎朝しぼりたてのフレッシュジュースにストロベリーを混ぜて飲んでいた可能性がある!う、この種子の隣!異なる種子が!」
「岡星!これはものすごい発見よ!歴史がひっくり返るかもしれない!」
「アマンダさん、落ち着いて!これは、まさか!例の文献っ!たしかこのページ、や、やっぱりだ、これはドライフルーツとなったキウイフルーツ!しかも炭水化物や乳のような反応も出ている!ということは、やはり21世紀に、人類はドライフルーツ入りのシリアルを毎朝常食していたんだ!」
「岡星!ひっくり…かえった……歴史の常識……が……。」
「まって、アマンダさん!まだあります!マシンは解析をまだ進めています!ナッツだ!さらなる種子の反応!これはっ、まさかっ、ピーナッツをペースト状にしたものと焼けた粉状の小麦の種子のような食べ物が一緒に食べられていたっ!マシンがそうはじき出してます!」
「まさか…信じられない…」
「信じるも信じないも、アマンダさん、これが解析結果です!スキッピーです!21世紀の人類も、スキッピー・ピーナッツバター・スーパーチャンクをトーストに塗って食べていた!食べていたんです!」
「お…欧米よ!これは…欧米よ!」
「信じられませんが…マシンはまだ解析を進めています…これは、この種子の反応は!間違いない!ハーゲンダッツ・マカダミアナッツ味!しかも大容量のもの!」
「欧米かっ!」
「またです!この種子の反応!アーモンドミルク!健康を気遣ってアーモンドミルクをコーヒーに!」
「欧米かっ!」
「もしやっ!!これは、デザートのピーカン・ナッツ・パイ!」
「だから欧米かっ!」
「違います!ペルー原産のピーカン・ナッツです!」
「南米かっ!」
「歯の間からDVDまで出てきました!混浴露天風呂連続殺人シリーズ!」
「ナッツはナッツでも、木の実ナナよ、それ!豊満かっ!」
「CDも!うぬぼれワルツ!」
「だから、木の実ナナかって!スタイル抜群、豊満かっ!!」
「ギギギギギギ………」
「どんぐりかっ!はだしのゲンのどんぐりかっ!」
「わたしは肥満体の生物学教授で〜す!」
「違う意味で豊満かっ!ナッツはナッツでも、お前は1996年公開の映画、ナッティー・プロフェッサーの主役のクランプ教授かっ!」
「ナッツかしい〜!」
「岡星っ!」
【おしまい】