【肉の奏でるその歌は】 手紙
自分で初めておきながら、手紙を手紙として書くことはあまりないので、少し緊張します。
昨日のコメントを読んで、あなたの心の中を初めてまじまじと覗かせてもらえた気がしました。あなたがコメント欄に罪悪感を感じたと文字にした時、あなたがこのnoteにいてくれる心強さを感じました。もちろんその企画に沿った作品でしたので罪悪感を感じる必要はなかったのかもしれません。それでも、わたしよりも人生の経験を積んでいる先輩がサラッと弱さのようなものを文字にしてくれて、わたしはいろいろと許された気がしました。
なにせわたしは自身の投稿に罪悪感を感じることが多いのです。
自身の作品を書くこととそこに他の誰かを入れて作品にしていくことは大きく違って、わたしは好きな人のことを書いたり作品に登場さることが多々ありますし、勝手にnoteを紹介することもあるので、いつもこの罪悪感を感じます。きっと気分を悪くさせちゃった、会ったこともないわたしがそんなことをしたから。そんなことを考えてモヤモヤします
noteは現実と変わりません。でもアイコンに身を変えた自分はいささか大胆なことも許される、そんな気がすることも確かです。そんな時にタイタンさんの作品に触れると、この人は優しい人なんだろうな、とつくづく思います。ニュートラルな場所に作品で強い個を描かずして空に大きな弧を描く、そんな優しさ。
すごく面倒見がいい人なんだと思ってます。誰かが何かしようとしていて、その小さな音に気づいてくれる。そしてそこに駆けつけてくれる。なんや、おもろそうやなって。いつもありがとうございます。
エアすき焼きをしましょう。エアすき焼き!
「そや、クリオネちゃんなかなかすき焼きのセンスあるで。」
「あ、ありがとうございます。野菜とかを入れるタイミング教えてくださいね!」
「ええ肉はな、音がちゃうねん。覚悟があんねん。うまいすき焼きにしてくれよって覚悟があんねん。でもだまっとんねん。だから耳をすませなあかん。」
「もう少しですかね。」
「歌や。肉が歌を歌い出す瞬間があるんや。その菜箸は指揮棒や。いまクリオネちゃんはコンダクターや。肉にええ声で歌わすのは簡単やないでぇ。」
「タ、タイミングを!」
「ええ肉はな、覚悟の差なんや。あ、そや、ワインでも開けよか。すんません、今日の肉に合う赤をください!」
「奉行、タイミングをっ!」
「あれ、まだ入れてなかったんかいな。まあええわ、最初の肉な、これをパイロット・ビーフって呼んどるんやけど、これは出汁の意味合いもあんねん。ここで玉ねぎや。こいつもええ出汁がでんねん。ちょっと強めに焼いて香りを出してから砂糖と醤油で仕上げていくんや。ほら、こうやって、ええ匂いがしてきたやろ?すき焼きはな……」
ハゲのタイタンさんへ
クリオネより愛を込めて