病気=病人ではない!
私がガンになって、がんサバイバーになって間もなく10年。
この期間を通して感じたこと。それは、「病気=病人ではない」ということ。
「あなたはガンです」と告知された当時は、本当に気持ちが滅入りました。世界が真っ暗になって、何を見ても「美しい・楽しい」と感じない。
人の笑顔を見ても妬んでしまう。家族にも当たってしまって、かといって、あまり弱音は吐きたくないから「自分ではない自分」を演じて、それが余計に苦しくて。
バッドエンドに向けてずるずる進んでいく。。。そんな陰鬱な気分でした。
今思うと、ゾッとします。
ただ、今はどうか?
常に楽しい!充実しています!とまでは言えません。
ただ、少なくとも「ガンに苛まれている可哀そうな私」ではありません。
生(活)かされていることに感謝し、当たり前に感謝。
そんな、幸せな毎日を送っています。
ここまで来て感じたのですが、「病気になると病人を多少は演じていないかな?」と思います。
これはあくまで私見ですが、自覚症状もないのに
・ガンになったから、もういろいろと我慢しよう
・痛みがあったら「ヤバい!再発?うわーどうしよう。落ち込むなぁ」
・ガンなんだから、治るまでは(いろいろと)我慢しよう
といった捉え方。ありませんでしたか?私はありました。
そんな病人な気分になっていたとき、主治医の先生から言われた一言。
バートンさんは病気(ガン)です。ただ、病人になるかどうかはバートンさん次第。それにもし、病人になっても、「どうするか?」を決めるのはバートンさん。
さて、どうしたいですか?
心が軽く、楽になりました。
「そうか!自分で決めて良いんだ!」と。
例えば、
・慌てずゆっくり治していきましょう
と、声をかけられたとします。
これを、
・慌てなくて良いレベルなんだな。それなら、楽しくのんびりやっていこう
と楽しく捉えるか、
・大病だからゆっくり休まないと治らないんだ
と落ち込み気味に捉えるか。
どうですか?その後の行動が、まったく違ってくると思いませんか?
言うまでもなく、病気の進行度や自覚症状によって、制限されることはあります。物理的に困難なこともあるでしょう。
ただ、注意したいのは、
・自分の心(気持ち)で、できないとあきらめてしまうこと
これは、とってももったいない。
どうせ演じるのであれば、
・病気だから〇〇〇できない(ネガティブっぽいイメージ)
の人ではなく
・病気だけど〇〇〇したい(ポジティブなイメージ)
の人を演じたい
私は、そう思います。
鏡の中の自分は笑わない。鏡に映る自分が笑うことで、鏡の中の自分も笑う。「鏡の法則」ですよね。
・笑いはすべての病気に効果絶大
これも、主治医の先生から教えてもらったことです。
先生は、毎回、「バートンさん。笑っていますか?」と聞いてくれます。
10年来のお付き合いなのですが、毎回です。
笑顔で聞いてくださるので、私も笑顔になれます。感謝しかありません。
「あなたは病気です」と言われると、どうしても「私は病人なんだから」と、ネガティブ思考になってしまう機会が増えるのかなって思います。
ただ、そうなったときに、「病気になったからこそ、できることは何だろう?」と考えてみると、ちょっと楽しくなります。
ガンになったからと言って、明日、死ぬわけではありません。
いつ死ぬかなんて、誰にも分かりません。
私のように、ステージMAXでも、ずっと生きている場合もあります。
病気になったからこそ、毎日を、毎時間を大切に。
日常生活の中でできること。結構、多いですよ。
ぜひ、ワクワクしながら考えて、やってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。