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当たり前なことなどない

 ガンになって、改めて、とても大切だと気づいたこと。

それは、「当たり前」ということ。


 例えば、こんなこと。

・ご飯を食べる

・仕事(勉強)をする

・生きる

 これらは、「当たり前」と感じる方は多いでしょう。

”ありがた味”など感じない方も、いるかもしれない。


「えっ?だって、こんなの当たり前でしょ?」

確かに、当たり前と言えば、当たり前。

普通です。


 でもね。この「当たり前」。

私から言わせたら、全然、当たり前じゃない!



 10年前。子どもたちも4歳と1歳のあの当時。

(3男は生まれていない!)


 5年生存確率を「野球の打率」くらいで言われ、

当時は世界がモノクロでした。

 子どもたちの寝顔を見て、声を殺して泣き、

自分ではどうにもできなくて、奥さまに当たり散らす。


 「あなたは、ガンです」と言われた瞬間。

私の「当たり前」が、当たり前ではなくなりました。



そこから間もなく10年。


 主治医の先生に会うたびに言われます。

「バートンさん。あなたが今、生きていること。

全然!当たり前じゃないよ!

これ、本当にキセキなんだよ。

自覚している?」

「いいえ(笑)。でも、感謝はしています」

そう。

 私が今、こうして生きているのは当たり前ではない。

 主治医の先生が診てきた何百人?何千人?もの患者さんの中で、

私と似たケースで5年以上生きている人は居ない。

希少種ってことですね(笑)

 

 誰かに教えてもらいました。

「当たり前の反対は、感謝」なのだと。


 そうだ。今の私には、「感謝」しかない。

・車に乗れる

・温かい布団で寝られる

・仕事ができる

・生きていられる


どれもこれも、当たり前じゃない。


 ガンになって、世界が大きく変わりました。


 私の見る世界から、当たり前がなくなりました。


新たに「感謝」が生まれました。

・生きていることは当たり前

だったのが、

・毎日、生かされていることに感謝

と思えるようになりました。


みなさんも一度、

・当たり前

と思っていること。考えてみませんか?

 自分がいかに、「恵まれているか」が、

気づけるかも知れませんよ。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。



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