
スモールビジネスの創業期のHP作成でなぜ100万円使ってはいけないか
元ネタ
これは本当にそう。
— とみー (@tommy199777_) October 14, 2024
全てのビジネスで、お金かからない方法で始める、があるなと。
友人が起業はお金貯めてたらと言ってて「なぜ?」と聞くとホームページ作るの100万するからと。今なら無料で作れるしホームページ作ったからお客様来るわけじゃないのに、知らないって怖い。… https://t.co/gjMJ00Efde
創業期のHP作成でなぜ100万円使ってはいけないか
HPそもそも必要か
必要だとしても100万円かけるべきか
そのHPで商談がいくつとれていくら回収できるか
自分で作れないか
他社はどうしているのか
HP制作一つとってもこれだけ思考を深められるわけで、思考が浅い人はマイルド詐欺に遭って月額3万円の5年契約など結びがちです。
もし仮に、
「100万円かけてHPを作ったら法人顧客の契約がとれて3ヶ月で200万円が回収できます。投資対効果は3ヶ月で200%」
と具体的に投資対効果が見えているなら創業期にHP作成に100万円使うのも正当化されるでしょう。
しかしそうでないならばもっと慎重になるべきです。
創業期に100万円使えるお金があるとしてなにに使えばよいのか
創業期に100万円使えるお金があるとして、使うべきはHPの外注ではなく
経営者の時間を買い
思考してHPの必要性を考え
必要最低限の仕様を設定し
経営者自ら手を動かす、もしくはディレクションすること
です。例えば、
「年商1,000億円以上の法人向けに営業代行サービスを提供し、SEOや問い合わせフォームからの営業で集客し、綺麗な清廉潔白な企業としてPRしていきます。」
という場合、綺麗なHPは必要で、頑張って作り込む必要があります。
しかしその場合でも、
どんなメッセージをメイン訴求とし
何色をつかって
どんなページを作り
フリー素材で人を掲載するなら何歳のどんな人を
といった企画部分は丸投げしてもうまくいかないケースが多く、経営者自ら考えるべきでしょう。
また、個人向けサービスならそもそも自社HPは最初は必要ないケースが多いです。
HPが創業期から必要だと仮定して
仮に、ピカピカのHPでなくても最低限は作っておきたいと仮定して、今ならWordPressやnotionを使ってほぼゼロ円で作成できます。
こういった手間を惜しむとほぼ確実に高くつくか、安くて悪いものができあがります。
そのため、創業の最初に100万円をもし使うとするならば、間違いないのは経営者の時間の確保のためでしょう。
「目の前のキャッシュのために請け負っている業務委託の仕事を30万円分減らし、確保できた時間でHPなど自社業務をやる」
「時給1,000円で単純作業を依頼し、経営者の時間を確保する」
などがよいです。
HP制作に限らず丸投げ、手間を惜しむ発想はほぼ確実に失敗します。
HPに限らず丸投げ外注は失敗しやすい
初期のHPすら外注するようならその後の集客も確実に丸投げで外注するはずですが、そうなると絶対にその事業は失敗します。
そういう意味では初期のHPをいくらかけてどのように制作したかはいいリトマス紙になりそうで、弊社の場合、必要がない判断でまだコーポレートサイトすら作っていません。
HPに限らず丸投げの外注は絶対やってはいけません。
外注とのうまい向き合い方はこちらをどうぞ。
会員の退会機能すらしばらく作らなかったスタートアップの時例
数十億円以上でEXITしたとあるスタートアップ、最初の数年はほぼ雑談なく黙々と開発し、必要性が低い判断で会員の退会機能すらしばらく作らなかったそうです。
投資対効果を追求するというのは極端にはこういうことで、経営者自らいい意味でケチになるのが大切です。
弊社が約70万円でサイトをリニューアルした話
弊社のとあるサイトの刷新では
私がゼロから企画し、figmaでデザインを作成
クラウドワークスで経験豊富なデザイナーさんを見つけ、時間単価5,000円、合計数万円でレビューいただく
クラウドワークスで駆け出しで実績を積みたいデザイナーさんを見つけ、スマホ版のデザイン作成を数万円で作成依頼
創業期の知人に60万円で開発を依頼(WordPressでのデザイン反映や機能開発)
とコストを抑えつつやりたいことを実現しました。
こういう涙ぐましい努力が大事で、安易な外注は身を滅ぼします。
経営者自ら取り組むべきなのはコスト削減だけが理由ではない
スモールビジネスは経営者が最も顧客を知っているケースが多く、そのため経営者がコピーライティングしたほうが効果が上がり安いです。
仮に広告代理店や制作会社に外注するにしても、外注先もその道のプロではありますが自社の市場や顧客については素人で、いいアイディアは出づらいです。
また、いいアイディアが出せる優秀な担当をつけてもらうためには法外な費用を払う必要があります。
コスト削減だけでなく、純粋にいいプロダクト、成果物を作るためにも経営者自ら取り組んだほうがパフォーマンスが高いです。
なぜ外注先からいいアイディアが出づらく、優秀な担当をつけてもらうために法外な費用がかかるのか
単純に会社に中抜きされるためです。
最低の金額で発注すると、先方からは儲からない顧客と判断され、新卒2年目社員などを担当としてつけられます。
それでじゃあ先方のベテランの優秀な社員に発注をとなるのですが、そのような社員は大企業の利益が厚いクライアントの対応で忙しく、当然、それを上回る魅力的な案件を依頼せねば、担当につけてくれません。
創業期はこのような努力に尽力しても会社が儲かってくると怠りがち
創業時の資金がない時はおそらく多くの経営者が当該記事に記載のことも対応していると思うのですが、これが創業時から資金に余裕があったり、事業が伸びたりで銀行口座に数千万円あると、こういった涙ぐましい労力がめんどうで、
「たかが200万円、300万円、外注すればいいじゃないか」
という話になります。
そのため余剰のお金は運用に回すなどで仮想の予算がない環境を作り出し、再現性高くケチになる環境を意識的に作り出すのがおすすめです。
【お知らせ】
「毎月100万円以上のビットコインを買えるキャッシュを生み出すスモビジについて研究」するコミュニティ、「BMRスモールビジネス研究所」を開始しました。
ご興味ある方はぜひ覗いてみてください。