心霊スポットでゴーストネクロ使ったら、霊気のパワーで必勝説
『シャドウバース Advent Calendar 2023』の、12月18日投稿の企画記事として執筆致しました。
企画を立ち上げたゆーみんさんには感謝を申し上げます。
どうもはじめまして匿名あです。
普段はX(旧Twitter)の方で、ブロンズシルバー縛りのシャドバユーザー大会を週一回のペースで開いています。
本記事はシャドバアドカレ2023の存在を知った私が、なにか面白い記事を書きたいと考えたところ
心霊スポットに行けば心霊現象の効果でゴーストネクロがバフされて勝ち続けられるんじゃないか?
と突拍子もない案が頭に浮かんだので、それを踏まえて、実際に心霊スポットに行ってみたという体験を書いたエッセイです。
1/ネクロマンサーに俺はなる
12月3日の昼
仕事の昼休みの休憩中に、ふとTwitterを眺めているとあるてさんのシャドバアドカレ2023の記事ツイートが目に入った。
「なんか面白そうだなぁ」とアドカレのリンクを開くと、数枠まだ参加できる枠が残ってる状態だった。
以前からnoteで何か記事を書き始めたいと思っていた気持ちと、残りの枠がすぐに埋まってしまわないかという気持ちが衝動的に登録ボタンを押させた。
思い切って参加登録を済ませてしまった私は、すぐに「どんな記事を書こうか」考える。
私の立場的に言えば、ブロンズシルバー縛りのユーザー大会を定期的に行ってる主催者なので、「特殊ルールユーザー大会の手引」とか「ランクマッチでは見かけない、あのカードが活躍する特殊ルール大会集」みたいな記事を出すのが空気感としては合っているんだろうなと思う。
しかし私が最初に思い付いたのは「シャドウバースを「車道バース」と誤字する人がいるので、車道までバスで行く〜車道バス旅〜」と言う案だった。
案を出して即座に「いやいやシャドバ要素が語呂だけだし、そもそも読み方も「シャドウ」じゃなくて「クルマミチ」やないか」と自分でツッコミを入れてしまう。
それに車道なんて地名は、名古屋市民にしかわからないだろうよ。
他の案はないかと考えているとき、一番最初の案に引っ張られ、自然と何処かシャドウバースに関連するような場所に行くという方向性になった。
良い案を出すためシャドバのカードに似たゆるキャラやご当地マスコットがいないかネットで検索してみたりしたけど、ピンとくる物は見当たらなかった。その検索の作業をしている過程で、突如思い浮かんだのが今回の記事の元になった「伊勢神宮で、月と太陽を入れた構築を使用したら必勝説」である。
その案をなぜ思い浮かんだのかというと、伊達政宗という日本国内の何処かに関係しているカードがあることを思い出したからだ。
と言っても伊達政宗が有名なのは仙台で、私が拠点としている名古屋からは遠いのでその案は断念することにした。逆に近い所を探すと伊勢神宮のアマテラスに関する場所なら割と楽に行ける距離だと思った。
その後調べてみると、伊勢までなら電車で一時間半ほどで行けるとわかったので「じゃあ伊勢神宮に行くか」と決断した時に、ふと不安が過った。
「伊勢神宮でシャドバをするのは迷惑ではないか」と。神社にシャドバやりに行くのも少しイタいよなぁとも感じてきた。
「せっかく案が決まったのに」と悩んでるうちに、なんかんやして最終的にゴーストネクロ=心霊スポットにするかとなって決定した。まあ心霊スポットなら行ける距離にいくつもあるしな。
ただ心霊スポットにシャドバやりに行くのも相変わらずイタいけど
ちなみにタイトルが必勝説なのは、心霊スポットでシャドバする理由が欲しかったためポルターガイスト的な現象でゴーストネクロが無敵にならないか検証するという目的を後付で決めたことによるもの。
心霊スポットでシャドバやることを想像したら、まあ流石に怖くはなってきた。不安な気持ちを誤魔化すため「リアルでネクロマンサーやってる気分で行くか」と変な気合を入れて出発当日を待つことにした。
2/私をリアニメイトしないでくれ
12月10日午前7時
心霊スポットに行くためだけに、朝早くから名古屋駅に居た。
「TPO的に考えれば、心霊スポットは夜に行くものだろう」と、前日の計画段階では薄々感づいていた。
でも流石に12月の夜は寒すぎて、行く気が起きない。
夏だったら、ヒンヤリとした空気感でちょうどいいなと思うけど。だけど今の時期は流石に違う。こんな時期に行ったら冬の寒さと暗闇の怖さで翌朝には凍死してる。まさに灼熱も凍る絶対零度みたいなもんだろう。
それはさておき名古屋駅から乗ったのは、愛知県の大手私鉄である名鉄名古屋本線。
豊橋駅行きの特急列車に乗り込み、東へと向かう。
途中の知立駅という巨大要塞のような見た目の駅で、豊田市方面へ向かう三河線(山線)というローカル線に乗り換える。
豊田市の主要駅である豊田市駅でほとんどの乗客が降りていく一方、それよりも先にある平戸橋駅という場所で下車する。途中で乗り過ごしたりもしたが、1時間半ほどで到着した。(知立駅で降り逃し、新安城駅から知立駅へと引き返した。)
平戸橋駅の雰囲気は閑静な住宅地の中に、ひっそりと佇んでいる小さな駅という感じである。乗降客は見た感じ、私を含めて3〜5人ほど乗り降りしていた。
改札口を抜けて駅前に視線を向けると、ポツンと平戸橋公園の案内看板が立っている。それには平戸橋公園の全体図が載っている。その図の一番北側に書いてある前田公園が、今から向かおうとしている心霊スポットである。
一応前置きとして言っておくと、私は前田公園に一度だけ行ったことがある。
その日が最悪な一日だったことを鮮明に覚えている。つまり私にとっては、いわく付きのロケーションであることは間違いない。
その時のことは、誰にも話さずに墓場まで持っていくつもりだ。なのでもし死んでも、誰も私のことをリアニメイトしてまで聞き出そうとしないでくれ。
とりあえず前田公園に行くために平戸橋公園を抜ける。平戸橋公園は勘八峡と呼ばれる花崗岩が侵食されて出来た峡谷の河川敷にある公園で、自然が多くあり散策するにはうってつけの憩いの場である。
嫌な思い出がある場所だけど、それをもかき消してくれるぐらいには気持ちのいい場所だと感じる。
平戸橋公園から北へ、川沿いの道路へ坂を上がると前田公園の入口がある。
前田公園は愛知県内では、そこそこ有名な心霊スポットとして知れ渡っている。そんな前田公園だが、着いた時点で賑やかで穏やかな雰囲気が漂っていた。
前田公園のすぐ横にあるゲードボール場では、地元の人たちが大勢集まって清掃整備活動をしている。前田公園入口の正面の階段では、学生さんが階段ダッシュのトレーニングをしている。それに親子で楽しそうに六角堂の方へ登っていく姿も見受けられる。
ここに来る前からわかっていたことだけど、前田公園で怖いなんて感情は一ミリ足りとも湧かない。てか湧くわけもない。地域の人たちに愛されている公園だなと思う。
ただ前田公園が不気味だと思われるのもわからないわけではない。石仏や灯籠が立ち並んで、独特な宗教感を漂わせているからである。「たしかに夜の誰もいない時だったら怖そうだな」と内心では理解できる。
前回ここに来た時は、入口から続く長い階段の途中にある六角堂までしか行ったことがなかった。なので今回はさらに奥に進んで、シャドバが出来る所がないか探してみることにした。
階段を登り切ると大きな聖観音菩薩が鎮座しており、そこの横からハイキングコースのような道に入れるようだった。少しだけその道に入ってみると、ハイキングコースの途中に一定の間隔で石仏が並んでいる。
いたずらされたのか、首のない石仏も居る。「まあ心霊スポットと噂されるとヤバい連中がやってくるんだろうなぁ」と切ない気持ちになる。まあだからといってシャドバをやりに来る私も、人のこと言えないが。
前田公園の入口に比べると人がいなく静かなので、六角堂付近よりは寂しい雰囲気はする。
この道を進んでもシャドバのやりやすい場所があるようには思えなかったので、聖観音菩薩の前にある休憩所スペースまで戻って検証することにした。
3/祟るぞ許さない憎いの三連コンボ
休憩所のベンチに座ってシャドバを開く。デッキは一応用意してあら。何処からコピーしてきたか覚えていないが、デッキリストに放置されていたゴーストネクロを使用つもりだ。
特に以前使用した記憶もないので、ほぼ初見で触るデッキとなる。
とりあえず一戦目を始めた。「先行が引けたのは幸先がいいな」と思っている反面、正直負けようとしてる気持ちのほうが強かった。
なぜかといわれると、この記事を書くと決めた時点で、「一戦目で負けるオチが面白いんじゃないか」と考えていたからだ。
一戦目の対戦開始の画像を貼る→結果は…→長い空白→負けました。→結論[必勝なわけない]という感じで、「シャドバをやり始めた後の部分を全カットしたりしてみるのも、少し面白いかもしないな」と思っていた。
そもそもランクマッチで勝てる自身もなかったから。
だけどもう皆さんも、お気づきかもしれない。
この語り口調で文章が続いているということは…
その通り、一戦目は勝利した。
これでもう、当初予定してたオチで終わることができなくなりました。\(^o^)/
とりあえず気を取り直して二戦目やっていく。
勝ったのに、気を取り直してって可笑しいか。
二戦目も勝った。
三戦目やるか…
「三戦目も勝ったぞ?」
四戦目に行く。
あれ?なんかめっちゃ勝ってないか。六連勝したぞ。
6連勝なんて珍しくないと思われるかもしれない。
ただ私にとっては、ここ2〜3年で5連勝以上した覚えがない。
「もしかして本当に説が立証できるかも」と、ちょっと調子に乗り始めた所で七戦目をやり始める。
七戦目を始めてから「そういえば、ここでシャドバをやり始めてから、一時間ぐらい立つなぁ」とふと思った。
ゲームを開始した時は人が来なかったので、スマホの音量を出してゲームをプレイし始めていた。プレイを続けて少し時間が経って来るにつれて、散策しに階段を登ってくる人が増えてきたと感じる。
そんな中、「祟るぞ、祟るぞ〜!」「許さない…」「許さない…」「許さない…」「憎い…」「憎い…」「憎い…」「祟りパワー!」「許さない…」「許さない…」「許さない…」「許さない…」「終わらない舞踏」「終わらない舞踏」「終わらない舞踏」「終わらない舞踏」「消えたくない…」「消えたくない…」「消えたくない…」「消えたくない…」とスマホから声が鳴り続けているのである。
たまに人が来るのだけれど、場所が場所でセリフがセリフなだけに「ヤバい奴がいる」と思われてるんだろうな。
また勝った。
「もう流石に幽霊に取り憑かれているんじゃないか」と冗談で思ってしまった。近くでは階段ダッシュを登り切った学生さん達が休憩し始めた。そんなことも気にせず、その後ろで8戦目を始める。
初手から「祟るぞ、祟るぞ〜!」「許さない…」「憎い…」の三連コンボを公園に響かせる。
学生さん達の方も、流行りのPOPな曲を流し始めた。POPな局長の隙間へ、弔根の幽霊船からの「許さない」の三連コンボ。
おまけに、出てきたゴーストをリズミカルに連打。
「にににににくにく憎いにににににくにく憎いにににににくにくにくにく憎い…にににくにく憎い…にににくにく憎い…にににくにく憎い…にく憎い…憎い…憎い…にに憎い…」(相手が予期せぬ遅延)
もはや狂気の沙汰である。
もしや心霊現象って私のことではないかと錯覚してしまう。
まあゴーストを連打する件は、流石に全部冗談だけど
私は遅延行為なんかしたりしないよ
8連勝で説立証に期待がかかる。必勝説が立証されると言うことは、負けるという終わりが無いと言う事でもある。
つまりゴーストネクロで勝ち続けることでプレイを終えられず、永遠に心霊スポットの住人になるという世にも奇妙な物語が完成されてしまうのだ。
必勝説の裏側に、こんな意味がわかると怖い話があったと思うとゾクゾクする。
ゾクゾクしながら9戦目に向かう
私が九連勝したことで、そろそろ皆さんもお気づきになって来るのではないでしょうか。
この「心霊スポットでゴーストネクロを使ったら、霊気のパワーで必勝説」は、筆者である匿名あが、永遠に終わらない心霊スポットでの対戦に迷い込む話ではないのです。
必勝説の真意には、この記事を読んでいる貴方が、永遠に終わらない必勝説の記事に迷い込む話なのです。
そうです。永遠に終わらない世界の住人は
お前だ!!!
4/ゴーストは消滅する
結論を言おう。前田公園に幽霊なんていない。
だからと言ってゴーストネクロで必勝出来なかったから、幽霊がいないっていうことではない。
怨霊なんて消し去る程に、前田公園は地域の人々から愛されているし、公園全体が綺麗に整備されるほどに豊田市から愛されている。
この街の未来は明るいと思う
豊田市にもし来る機会があれば、ぜひそんな前田公園に立ち寄ってみてはいかがですか?
5/おまけ
前田公園の検証は、10時半には終わった。当時は記事がこんなに長文になるとは思わず、心霊スポット2件目に向かおうとしていた。
一旦名古屋駅に戻り、駅前の一蘭で腹ごしらえ。オスカランの酸味を3杯入れた、私好みの酸っぱいラーメンでお腹を満たし、2件目の心霊スポットに行くことにした。
おまけ記事が長くならないように、色々省く。
名鉄名古屋駅から名鉄犬山線に乗り、新鵜沼駅から各務原線に乗り換え。そして各務原市中心地の手前にある苧ヶ瀬駅で下車する。そして苧ヶ瀬駅から北へ15分ほど歩いた所におがせ池がある。
おがせ池は花火大会が行われるほど、大きな池だが心霊スポットだという噂が流れている。
そんな訳でおがせ池に隣接されている、おがせ公園のベンチで一戦目スタート
完
最後までお読み頂き、感謝を申し上げます。
明日はなすちゃ。さんの「はんなりシャドウバース」が投稿予定です。
ではまた何処かでお会いしましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?