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最近気になったウェブの話題(2025年1月24日)
バーンワークス株式会社の加藤です。
「ウェブサイトを作る人の雑談」は、最近私が個人的に気になったインターネットやウェブに関連する話題をゆる~くまとめるバーンワークス株式会社 公式 note のサブコンテンツです。
今日は2025年の1月24日。前回の更新からなんだかんだで1ヶ月空いてしまいました。遅くなりましたが本年もよろしくお願いいたします。
さて、今週もいくつか気になる話題があったので触れておきましょう。
AIが自分でウェブにアクセスして色々やってくれる時代がすぐそこに
日本時間だと今日ですが、OpenAIが「Operator」と呼ばれる、いわゆる「AIエージェント」のプレビュー版を発表しました。まずは米国のChatGPT Proユーザーのみへの実験的な提供開始ですが、今後、他の国や利用者への展開も予想されます。
詳しくは下記のプレスリリース(英語)に書かれています。
https://openai.com/index/computer-using-agent/
日本語での報道も色々とされていますが、ITmediaさんの記事を下記に。
昨年の末に「Browser use」というAIエージェントツールが話題になりました。
「Browser Use」はChatGPTなどと連携させることで、AIがローカル環境にインストールされたブラウザソフトを自動で操作し、指定したタスクを自分(人間)の代わりにやらせることができるツールですが、今回発表されたOpenAIの「Operator」は、それ自体に独自開発されたブラウザの機能を持ち、通常のChatGPTのようにチャット欄にやって欲しいことを入力すると、あとはAIが目的のサイトのアクセスして、例えばホテルやレストランを指定の条件で予約したり、デリバリーピザを注文したりといったタスクを実行してくれるそうです。
仕事柄、様々な関連サイトを検索して回って、必要なデータを集めたり、調べ物することは多いですが、今後はAIにお願いしておけば自分専用のアシスタントのように必要な調べ物をやってまとめておいてくれるなんて日が当たり前になりそうです。
先日も発表されていましたが、今年は特に米国ではAI関連で巨額な投資が色々と予定されていますし、飛躍的にAIの性能が向上する可能性がありますので、注目の年になりそうです。
Announcing The Stargate Project
— OpenAI (@OpenAI) January 21, 2025
The Stargate Project is a new company which intends to invest $500 billion over the next four years building new AI infrastructure for OpenAI in the United States. We will begin deploying $100 billion immediately. This infrastructure will secure…
go.jpサブドメインが不正利用可能な状態だった件(DNSサーバの設定放置には気をつけましょう)
話題的には昨年末の話なのですが、中京大学の鈴木教授がご自身のサイト上で下記のような投稿をし、注意喚起がされました。
総務省の Dangling (宙ぶらりんな) CNAME を保護した話
要するに、
レンタルサーバ(本件ではさくらインターネットさんですが、レンタルサーバ自体の問題ではありません)でとあるサイトを運用していた総務省さん
go.jpにサブドメインを設定し、その外部レンタルサーバに向くように設定していたが
当該サイトを閉鎖(サイト削除・レンタルサーバ解約)後もサブドメインのDNS設定(CNAMEレコード)を削除しせずに放置していたため
解約されたさくらインターネットさんのサブドメインを第三者が取得することで、そのまま総務省のサブドメインでのサイト開設が可能になっていた(つまり乗っ取りできた)
というもの。
簡単に言えばDNSサーバの管理上のミスといいますか、人的ミスなのですが、内部でしっかりとしたルールや確認手段を構築しておかないとこういうミスは容易に起こりますので他人事として笑ってもいられないでしょう。
ちなみに、公的な機関などが.jpなど、汎用JPドメインを安易に取得して期間限定サイトを立ち上げ、公開期間が過ぎたからと、これまた安易に廃止したあとで、そのドメインを第三者が再取得して結果的にドメインがもっていた信頼性や外部リンクを悪用されるという事案もありますが、本件はそれとは関係ありません。
さて、今回はここまで。
最後までお読みいただいてありがとうございます。もし今回の内容が少しでも参考になった、気に入っていただけた、という場合はぜひフォローしていただければ幸いです。
また次回の更新でお目にかかりましょう。
それでは。
バーンワークス株式会社について
バーンワークス株式会社は、ユーザー体験を最大化する情報デザインとウェブアクセシビリティ対応を専門分野にサービスを提供する『ウェブアクセシビリティに強いウェブサイト制作会社』です。
弊社では、より本質的な視点に立ったウェブサイトの構築、アクセシビリティ対応などの関連サービス、ウェブシステム開発などを創業以来、10年以上にわたり企業、公的機関向けに提供しています。
下記のようなサービスをお求めの企業・団体様、ぜひお気軽にご相談ください。
ウェブアクセシビリティガイドライン(JIS X 8341-3:2016 等)に適合、準拠、または配慮したウェブサイトの構築をお求めの企業・団体様
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書いている人について
加藤 善規(かとう よしき)
埼玉県出身(東京都生まれ埼玉育ち)。専門学校でメカトロニクスを専攻後、製造業での生産、品質管理や、全国チェーン物販店での店舗開発などに従事する傍ら、独学で学生時代から続けていた趣味が高じてIT業界に。
フリーランスによるウェブサイト制作業務等を経て、2004年より都内ウェブサイト制作会社に所属。同社取締役ウェブサイト制作部門統括。2014年、バーンワークス株式会社を設立、同社代表取締役に就任。
ウェブフロントエンド技術、およびIA(情報設計)、アクセシビリティ、ユーザビリティを主な専門分野とし、ウェブサイト制作ディレクション業務、コンサルティング業務の他、セミナー等での講演、書籍の執筆などを行っています。
好きなことはサッカー、フットサル (観戦 / プレー)、モータースポーツ観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、ギター、腕時計鑑賞。サッカー4級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。
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