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ふるさと納税なんてするもんか

なんか最近よく聞くようになったけどよく分かってない言葉トップ3。
ふるさと納税、つみたてNISA、iDeCo。
この中でもふるさと納税をしたことある人口はわりと多く、該当する人間が知り合いにいると、絶対やったほうがいいと言われてきた。

そんなん、分かってる。
やったほうが得をするなんてことは。
だって、もらえるんでしょう。実質2,000円の負担で、美味しいものや日用品が。本来なら払ったっきりになるお金にプラス2,000円したら、嬉しいものになって私のもとに返ってくるんでしょう。

そこまでは分かっている。
てかなんなら、前の年ふるさと納税のサイト経由で風呂敷を1枚買ったことがあるけど、申告するのを忘れていて、1枚の布を1万円弱で購入しただけになっていた。

私を悩ませているのは、その申請だか申告だか分からないけど、ふるさと納税のサイトで返礼品を選んで届いたあとのことなのだ。

申請とか申告とか、「やるぞ!」と思い立たないとできないこと、というのを極限まで後回しにしてしまうきらいがあるので、私の中でデメリットがメリットをはるかに上回っているのである。
そんな面倒なタスクをわざわざ自分に与えるぐらいなら、ふるさと納税なんてしなくていい。「え?!ふるさと納税まだしたことないの?簡単だよ。やったほうがいいよ」「したことない人ってまだいるんだ笑」「絶対損してるよ」などと一生言われ続けてもいい。

じゃあ、やってくれるんですか?「やったほうがいい」とだけ言うのは無責任では?従来どおりに生きているだけの私を「損している」とまで言うのなら、私の代わりに面倒な手続きすべてやってくれますか?そういうことであれば、考えないこともないですけど。でもどうせやってくれないでしょう。

ここまで来たらふるさと納税したことない自分を貫こうと思った。かまいたちのトトロを見たことがないネタのように。一度もふるさと納税したことがない、それもひとつの選択。
世間一般で脱毛する人が男女問わず増え、脱毛するのが当たり前、エチケットとまで言われる時代になったが、脱毛しないのも選択肢のひとつであることは変わらない。
それと同じく、ふるさと納税しないのもひとつの選択だ。世間と逆行していこう。他人になんと言われようと、自分を軸とした世界で生きていくのだ。



そう思っていた頃が懐かしい。
私は2024年、ふるさと納税をした。
絶対したほうがいいことが分かった。

めちゃめちゃ強がっていたにも関わらず、年末が近づいてきてふるさと納税のサイトを見てしまっている自分がいた。
ふるさと納税は12月末が区切りになっているらしく、会社でも「駆け込みでふるさと納税した(=返礼品を選んだ)」という声を聞くようになって、気になってしまったのだ。

ということでとりあえず上限額がいくらなのかシミュレーションした。すると、前の年よりも上限額が4倍ぐらいになっていた。無職から転職したてで年収がシンプルに低かった2023年に比べて、2024年はフルで働いたし昇給もあったからだろう。

そうすると……なんか結構いろいろ選べるっぽいな。ただでさえネットショッピングが好きな私は、返礼品を眺めはじめると止まらなくなった。

会社の先輩は言っていた。ふるさと納税では日用品をまとめて頼んでいると。たしかに、トイレットペーパーほど買い忘れたことに絶望を味わうものはない。ということでひとつはトイレットペーパーにした。

あとは自分の地元と、ゆかりのある土地の返礼品を選んだ。自分で寄付先を選べるのなら、自分がお世話になった自治体の発展を願いたいものだ。また、返礼品がスイーツというのも嬉しい。チョコレート菓子と、冷凍のスコーン※が数日後届いた。
(※カバー画像参照。友人とよく行く店のものだったので、あの店のスコーンが届いたと連絡したら「え?!ジップロック?!オカンからの仕送りかよ〜笑」と言っていた)

残りは日用品にするか食品にするかで数日悩んだ。悩んだ結果、ひとつは冷凍ブロッコリーにした。買い物のたびに毎回カートに入れているため、ある程度まとまった量、しかも国産のものが手に入るのは嬉しい。もうひとつは冷凍ハンバーグにした。なんかすごくレビューで絶賛されていたためである。

こうして、返礼品を選び終えた。
寄付する自治体が5つに収まったので、ワンストップ特例というのが使えるらしく、よく分からなかったがその制度を使うことにチェックを入れた。

時系列は前後するが、スイーツの返礼品が届いた時のこと。同封された書類を確認すると、自治体マイページというのにログインするとオンラインで申請が完結するらしい。

なるほど?ログインしてみる。
オンラインワンストップ申請をするみたいなボタン(もう記憶がない)を押してみる。
するとなんてことであろう。すでにその時点で寄付していた3つの自治体が追加されていて、チェックしたらもう申請できる状態になっているではないか。
だとしたら、簡単だよというのは真実かもしれない。勧めてきた人は、具体的な申請方法やかかる時間までセットで伝えてほしい。(自分で聞けよという話)

ということで残りの返礼品を選び、それらも反映されたらまとめて申請しようと思い、後まわしにしていた。
申請期限の前日である、1/9まで。

いっこうに残り2つの自治体が追加されていない。何度更新しても画面は変わらない。おかしい。
残り2つの自治体から届いた封筒を開ける。他の自治体から届いた時の、自治体マイページの案内が入っていない。

これは、自治体マイページの対象外だから、郵送で出さないといけない自治体だったのか。慌てて『自治体名 ふるさと納税 オンライン申請』みたいな感じで検索してみるがうまく出てこない。
郵送の場合は、1/10必着と書いてある。

無理だ。関東から九州まで、郵便物が1日で届くはずがない。郵便局のサイトで届くまでの日数を調べたら、3日かかると書いてあった。
明日は有給をとって、九州に飛び立つか。わりと本気で考えながら、書類すべてに目を通す。

おや?書類の裏面にQRコードが記載されているのを見つけ、私はそれをひとすじの希望と認識した。
どうやら、自治体マイページの対象外ではあるが、別のふるまどというサービスで2つともオンラインで申請できるようだった。危なかった。

書類に記載があった通りにIAMというサービスを使いふるまどにログインし、マイナンバーカードをスマホの背面で読み取り、住所の確認をして、申請完了。
ふるまどでの申請が済んだので、自治体マイページでも同様に申請を済ませた。

え?終わった。

デジタルの発展のおかげで、申請するかと思い立ってから焦った時間も含めて30分ぐらいで終わった。
後まわしにしていたタスクを終えて、世界が輝きだした。
こんなに簡単なのか。ふるさと納税。
これは、やらないと損だ。猛烈に人に勧めたくなってきた。
というわけで、このnoteを書くに至る。
これを読んで、私と同じように重い腰を上げ、初のふるさと納税in2025を完遂させられる人がいたら嬉しい。



あとは、オーブンを使うのが面倒で後まわしにしている返礼品の冷凍スコーンを焼かないと。


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