【First Gravity】メジャーデビューライブの再演において、彼女たちの内宇宙に生じた摂動【感想戦】
「何すかそのタイトル!?」
「Gravityっつったらコレしかないだろ」
茶番は置いといて、過日2024/01/27にホロライブ所属タレント『ときのそら』と『AZKi』のユニット、『SorAZ』としてのメジャーデビューライブ、First Gravityが開催された。
コイツはメジャーデビューアルバムのFuturity Stepを引っ提げて行われたものなので、この記事を読む前に、まずはそっちを聞いて欲しい。
聞いたな? では記事を読む前に……今が2024/02/24までであれば、そのライブのアーカイブチケットを買え。ようやく見れるようになったから。
既に現地にいたとか、配信で見てたとかいうヤツはそのままでいいぞ。
よし、ライブは見たな?
では帰っていいぞ。こっからは一般人の駄文しかないからな!!
とりあえず、ライブのスクショを載せつつ、Futurity Stepの曲としての感想、First Gravityの演目としての感想なんぞを書けていければと思ってゐる。
アルバム購入時に感想書いてなかったからねぇ……出すものは出しといた方が後悔が残らないってモンだ。
ライブ自体は昼夜2公演あったんだが、演目的にかぶる部分も多いので、大枠の流れは同時に、際立って差異のある部分は昼夜パートに分けていく。
開演
昼夜共に、定刻よりかなり遅れての開演になった。
まぁこれはある程度仕方ない。現地、馬鹿みたいにギチギチだったからね…
ビカビカエフェクトの壮大なオープニングから繰り出される1曲目は『せーので!』!
聞けば聞くほど、この曲が『First Gravityの1曲目』として書かれたことが伝わってくる。
二人で再度、今度は有観客のステージに並び立つという『夢のファーストブレス』に、この曲以上の適任がありますか。いやない(反語)。
「せーのっ」の掛け声というキャッチーな入り、アップテンポで場を上げられる曲調と、ライブの暗幕を上げるためにあるような曲なんよ。
ライブ中はぴょんぴょん動くそらちゃんに合わせ、アーティスト衣装でアイドルムーヴを頑張るあずきちが大変かわいいので、そこも注目ポイント。
ラスサビの〆『ready go!』ではベースを歌うAZKiパートと、ブッ飛んだハイキーのハモりをぶちかますそらパートが印象的。
自然に聞こえるのが不自然。それっておかしくないかな?
高音域ってある程度声を張らないと出ないと思うんだけど、確かにCD音源なら後から調整もでkライブでも生歌調整余裕でした。バケモン。
ボルテージをさらに上げるように、2曲目に投下されたのは『Scale the walls』。
Futurity Stepのラストの曲にして、最も早くに発表された先行リリース曲でもある。
最初の曲がアルバムの最後に配されるの、そこはかとないときのそら感があるよな。
立ち位置を変えながら語り合うようなデュエット。コレ! コレよ!!
今までのSorAZの系譜を受け継ぐハイテンポなバンドサウンドに、優しくも力強く応援してくれるかのような歌声と歌詞。何度聞いても良いな???
こういうパフォーマンスに弱い。
SorAZ! 尊さに限界はないのか!?
全てが完璧。
基本的に「良い…」しか語彙のないIQ2のオタクになってる。
推しと推しがステージに立っとるんやぞ、まともな精神状態でいられるわけねーだろ。
オープニングを締めるのは『ふたりDestiny』。
そらちゃんソロの歌枠で披露されたときは『ひとりDestiny』などと弄られたが、歌のパワーは本物だ。
開催場所のCLUB CITTA'にもマッチした曲調で、歌詞もライブタイトルのFirst Gravityを強く意識したものであることが伺える。多分アルバム選曲時にはライブのテーマまで決まってたんだろうね。
かわいい曲、優しい曲からのめちゃくちゃかっこいい曲。
SorAZは芸風が広い。当たり前だけど、この二人はどんな歌やらせても形にできるぐらい歌が上手い。
もちろんそれぞれ得意分野はあるのだろうけど、Futurity Stepでは「ふたり」だったから挑戦した曲調も少なくないのではないかな。
ライブステージでは特徴的な振り付けも必見だったが、個人的にはやはり2番Bメロの「繋がるいつでも未来でLet's meet up」を推したい。
CD音源だと「毎度そらちゃんのパート高いなwww」ぐらいだったのが、ライブだと据え置きのハイトーンに圧巻のパワーも加わり、思わず「たっかwwwwww」と変な笑いが出ること間違いなし。ビクターさんも満足!!
ちなみにココ、低音パートのあずきちの声が全然潰れてない。張り合うのか!? アレに!!??
何がすごいって、ここのあずきちは平時のしっとり目の歌声を維持していること。ホンマにAZKi先生は毎度いい仕事をする。方向性は違えど二人ともバケモン。
言っとかないといけない不満点もあって、この曲に限った話ではないが、配信側のカメラ切り替えがメチャクチャ激しい。
ソロパート歌ってる方が抜かれてないみたいな残念な場面も多数あったので、次はもっとええ感じに頼むで。
MC①
完璧なパフォーマンスをしていた二人からは考えられないゆるふわ感。
YouTubeでコラボ生放送してるときの空気なんよ。これもまたSorAZだなぁという感じ。ほほえましい。
というわけで、YouTubeでのチラ見せ配信はここまで。急いでチケット買わなきゃじゃん! あっ、いっけね、もう買ってたわ!!
個人的には夜公演の「どこから来たの?」問答がお気に入り。
神奈川⇒外国、東日本/西日本とあまりにもざっくり。それでええんか??
この後の演目に移るにあたって、ライブテーマを詩的に表現した二人の掛け合いがあるんだが……
そらちゃん面白くなって吹き出しちゃってるじゃん。
バチバチに決まった最高にカッコいい台詞を言うのには抵抗があるようです。かわいいね。
そらちゃん、決められたセリフ読みの時は往々にして『少し気を張ったお姉さんボイス』になりがち(これはホロが出してるボイスでもそう)。
この事実を覚えておいてください。後でテストに出ます。
バラードパート
一度暗転した後に出てきた二人は
ド゛レ゛ス゛あ゛わ゛せ゛だ゛ぁ゛!!
AZKi5周年ライブでの新衣装お披露目から、全人類が見たかったヤツ。
このためにチケ代を払う価値がある。コレを見に来た。
というわけでMC開け1発目は『MAG-NET』。
柔らかく切ない曲調が衣装の魅力を引き立てる。この感情が……てぇてぇ……って、コトォ?
どちらも白基調に濃い目の青が差し色として使われている配色で、ビジュ面でのシナジーも抜群。
顔面偏差値の暴力。推しの顔が良すぎる。しかも二人だぞ二人。
オープニングがアイドルをイメージしたパフォーマンスなら、こちらは歌姫をイメージしているのだろうね。
端的に言うなら優雅で荘厳。この時のステージは、いわば運命づけられた二人の聖域――アアアアァァァエモさが爆発するぅぅぅぅ~~~
このMAG-NETという曲、サビ含め顕著に上下のパートが分かれているんだが、そらちゃんが上パートのメイン旋律で、あずきちが下パートのハモりを担当している。
Futurity Stepのトラックとして珍しいわけではないのだろうが、そらちゃんは歌コラボの際にハモり側を担当することが好きかつ多いので、そういう意味では結構貴重なトラックではある。
「いやメイン旋律はあずきちパートだろ」という諸氏がいたら教えてくれ。俺に音楽的素養はないから、まぁそうなんだろう。
俺がとやかく言うより、適当に撮ったスクショをぺたぺた貼ってた方が価値がある。
何故ならSorAZは完璧ゆえにどこを抜いても画になるから……
生まれてきてくれてありがとう。ちょっともうSorAZのない生活が考えられないトコまで来ちまったみてぇだ。
次の曲目は昼夜で異なっていて、昼公演は『いけないんだ』。
これはかなりいけない感じですねぇ……
こんなんガチ恋量産されてまうで。
一張羅に身を包んだ歌姫二人に挟まれて両側からウィスパーボイスで好き好き言われるのは大変にいけないと思います。
(๑╹ᆺ╹)ヌンアズモソウイッテルヨ(╹◡╹▰)
あ゛ぁ゛~SorAZの間で暮らしたい……。多分ここの空気が世界一美味い。
生まれ変わったらSorAZの間で呼吸される空気になるんだ、俺。
一方で夜間の5曲目は『惑わす星』がエントリー。
昼公演に無かったトラックなので、ここで披露されることを予想した諸氏も多いのではなかろうか。
こういう柔らかい曲調の歌がSorAZ一番得意やから!(※個人の感想です)
そらちゃんは芯のある優しさ、あずきちは包み込むような柔らかさのある歌声で、絶対的癒し空間を展開してくれる。
単純に俺が聞き慣れているだけかもしれないが、ときのそらもAZKiも『誰とでもあう歌声』を持っていると思っている。
そんな二人が噛み合ったらどうなるのってのが顕著に表れてるのがこの惑わす星だと思っていて、特にサビ辺りは「ときのそらとAZKiの歌声」ではなく「SorAZの歌声」のように聞こえるという不思議な感覚を覚える。
俺の方が惑わされてるやん。この……魔性の女たちめ!!(えー)
ドレス姿でのバラードパートを締める6曲目は、名前が長いでお馴染みの『君と僕はアルビレオ 惹かれ合う彗星テイル』。
長ぇよ!! 歌詞か!? 歌詞にもあるわコレ!!!
バラード調かと問われればそんなことはないが、シルエットの大きい衣装に大振りの振り付けが映える。
わたしはそらちゃんの手首のヒラヒラが腕を大きく振ったときにたなびくところがすきです。
曲名にもなっている「アルビレオ」はデネブアルタイルベガプトレノヴァインフィニティで有名なデネブの持ち主、白鳥座のβ星で、寄り添い合う2つの星が1つの星に見える二重星だ。SorAZやん。
また彗星テイルについても、1つの彗星からは「塵の尾」と「イオンの尾」の2つの尾が伸びている。天体に詳しい諸氏は「おっ」と思ったのではなかろうか。
タイトルも歌詞も、「2つで1つ」を強烈に意識していると言えるだろうね。
この曲、そらちゃんは「エンディングっぽい」、あずきちは「オープニングっぽい」と意見が二分していて、二人の感性の下地が透けて見えるのもいいんだよな。
異能バトル系アニメならエンディングに合うだろうし、日常学園系アニメならオープニングに合うだろうな。
SorAZがいるのは既に日常なので、アルビレオはFuturity Stepの1曲目になったということです。そうか?
Futurity Stepは通常版・初回限定ときのそら版・初回限定AZKi版の3種類あったんだから、トラック順を偉い人・そらちゃん・あずきちで各々決めていても面白かったかもしれないな。偉い人の通常版とAZKi版はあまり変わらなそう、そらちゃんはなかなか独特な感性をお持ちなので……
MC②
さっきまで壇上にいた女神はどこへ???となったゆるふわMC。温度差えぐ。
あずきちに進行を全面的に任せているからか、そらちゃんメチャクチャフリーダムです。
昼の部ではここで「どこからきたの?」をやっていて、そらまめ達の住居をGUESS!していくあずきちが見れる。
〆の「盛り上がっていくんぞー!」は流行らせてはいけない……! 絶対にだ……!!
夜の部のMCでは、あずきちが座って休憩しているところがすっぱ抜かれるというアクシデントから始まっている。
アーカイブではここはカットされている……なんで切った??? めっちゃ重要なパートでしょソコ。
記憶が確かなら昼の部のMC①では二人とも座ってた気がする。何でここもカットした??? 許せねぇよなぁ!!??
夜の部ではエルタマさんのお弁当とフラスタが話題に挙げられていた。
特にフラスタはバカほどデカいブツが用意されたらしく、
マジでデカいwwwwなんやこれ
これもまた二人の歌の引力の証明ってことだな。ぬんぬん(๑╹ᆺ╹)
ソロ&デュオ at Day
このパートは昼夜で全く別物なので、まずは昼から紹介する。
装いを4th fesのブライト衣装に変えた二人が歌うのは『刹那ティックコード』!
My Lovingに収録された、SorAZの開始地点とも言うべき曲だ。
これは単なる懐古厨の独り言なんだけど、この曲はオリジン衣装(豊洲NSSで披露されたアレ)で演って欲しかった感はあるんだよな。
いや、わかるぜ。あずきちのモデルが4代目になったから、オリジン衣装の用意はないんだってことぐらいは。
とはいえ、そらちゃんの2020年モデルにオリジン衣装着せることはできたのだし、やってやれない事はないんだろうな。
当然だけど手間はかかるし、ホロ内でも(特にENやIDは)ブライト衣装を着れるメンバーの方が圧倒的に多いから、オリジンはこれから箪笥の肥やしになっていくのかなぁと思うと寂しさは拭えないね。
青白と赤黒で好対照になってる感じ、すげー好きだったよ。
始まりである刹那ティックコードも、その次に出た紅藍クロニクルもかなりかっこいい調の曲だったから、今回のFuturity Stepでかなり幅が広がった感じはある。
SorAZに歴史ありだ。当然か……4年もやってるのだからな……
昼の部8曲目の演目は、そらちゃんのソロに切り替わっての『ケ・セラ・ソラ!』。
ときのそら活動5周年を記念したsoraSongグランプリで採用されたメモリアルな曲でもある……この紹介は作者のnoteを引っ張ってくるのが一番楽だろう。
楽曲としてはEP『Beyond』に収録されているので、気になった方はそちらもチェックだ。
そらちゃんの歌はいつでも俺たちに元気を与えてくれる。
アイドルとしての歌い方とパフォーマンスを身に着けた彼女は、6年経った今でもVドルの最前線に立ち続けている。
音楽学校の一生徒でしかなかった子が、夢見たステージを目指してアイドルになるっていうストーリーが好きなんよな。
まぁこの辺は過去の俺のnoteの方が詳しい。とりあえずは、夢の叶うときまで追いつづけていたいということで一つ。
歌もパフォーマンスも、何なら性格も良い。全部持ってる。
それは天賦ではなく、彼女自身が勝ち取ったものだと知っているからこそ尊いのだろうな。
そらと来たら次はもちろんあず!
メジャーデビューEP『3枚目の地図』収録の『ω猫』だああああああ!!
ずるいでしょこんなん。戦略兵器か???
拙者、美人がかわいいことやってるのに弱い侍。
黒髪ロング美少女がにゃんにゃんしてるぅ!!
何だ、ただの楽園か。俺たちのアルカディアはここにあった。
これはちょっともうかわいいしか言えないIQ2のオタクになってるわ。
語彙力高めの感想読みたい人は別のトコ行ってください。俺には無理。
そらちゃんをステージに呼び戻して、今度は二人で『猫ならばいける』!
ネコからのネコ! こんなんかわいいの過剰摂取になるやろ!! 加減しろ!!!
楽曲としてはAZKiソロ、アルバムは『Re:Creating world』に収録されているんだが、そんな通り一遍の解説はどうでもいいんだよ。
見たかこのかわいさを!!! クソ……SorAZを飼って溺愛したい……
感想配信を聞く限りでは、どうやらあずきちがそらちゃんにネコ曲を歌わせたかったらしく、ただただ感謝の言葉が出てくる。
ありがとう……ありがとう……と萌死した死体が申しております。あずきちは天才。
昼の部特有のパートを締めくくる11曲目は『エレクトリカル・サーフィン』。
曲についての感想は、これが収録されているアルバム『Sign』について記した過去のnoteで語っているので、そちらを参照いただこう。
おもしろFLASH倉庫で青春を過ごした人々にとっては、何故だか馴染みのあるような曲調。VTuber黎明期からVの沼に浸かったインターネットサブカルおじさんは大体エレクトリカル・サーフィンが好き(偏見)。
一部そらとも界隈ではクロール呼ばわりされてたサビの振り付けもかわいい。二人がやるとかわいさ倍増だぜ。
無限にフロアを煽ったり、あずきちがケチャったりと、このパートはマジで盛り上がることしかしてない。
昼の部では元気・かわいい・楽しいと、時間帯にも合致した明るくアガるセトリになっていたな。
パーフェクトだ、SorAZ……
ソロ&デュオ at Night
夜の部では、幕間ムービーと衣装はそのままに、全く別のセトリになっている。
幕開けに配されたのは、昼の部で披露された刹那ティックコードと対になるかのような『紅藍クロニクル』。
刹那ティックコードがSorAZの始まりなら、紅藍クロニクルは初めてのSorAZ名義の曲だ。意味合いは違えど、コレもまた開始地点だよ。
いやしかし、久しぶりに刹那的クロニクルでのお披露目を見たけど、SorAZめちゃめちゃパワーアップしてんな。歌唱力の上昇が顕著。
SorAZは最強だということがよくわかる。
経験に裏打ちされた歌唱力、パフォーマンス、そして何よりコンビネーション。
V界隈の黎明期から共に駆けてきた二人だ、お互いに絶大な信頼があるのだろうね。
かっこよ……
マジなんなんだよMC①の〆で全然かっこいい台詞言えなかったのに、歌唱中は完璧にバチバチにキマってるじゃねぇか……
昼はそらちゃんからだったので、夜はあずきちから。
というわけでAZKiソロパートに選出されたのは『画面の中の君が好き』。
俺は開拓者としての日は浅い部類だから、この歌にどういう来歴があるのかは分からない。
ただこの曲は、そんな俺が覚えているぐらいには名曲だということ。
と思ったら『作詞・作曲/瀬名航』。あーはいはい、なるほどね? 強いわけだよ。
VファンからVTuberへの想いを綴る歌をVTuberが歌うという代弁構造。
こういう仕組み、嫌いじゃないわ。
ステージ上を大きく動いて、フロアの振りを促すあずきち。
歌姫であるとともに、この子もまたアイドルなのだと思い出させてくれる。
ホロライブはアイドル事務所なんでね。芸人事務所じゃないんで。
ラストの大合唱を経て、そらちゃんへとバトンタッチ。
演じる曲目は
『ゆっくり走れば風は吹く』だぁ!!?? ウッソだろマジかよ。
流石にコレはそらともが出ざるを得ない。この曲だけは絶対にないと思っていた。
『My Loving』のラストトラックに据えられたこの曲は俺氏がnote1本こさえるぐらいの激エモ曲で、古参そらとも(主語大きめ)にとっては特別な1曲でもある。
だから、と言い切ってしまうが、ときのそらはフェス等の『そらとも以外が介在する場』でゆく風を歌うことを良しとしなかった。
これはときのそらの歩みを噛み締めるものであって、ときのそらを知ってもらうための曲ではないから。
それでもこの曲は歌われた。それも、瀬名航作詞曲繋がりというかなり強い文脈を引っ提げて。
開拓者も多く存在するであろうSorAZのライブでこの曲を披露するのには、並々ならぬ決断があったのであろうと勝手に思っている。
自らの夢に向かって暗中模索でも道を拓いてきたのがときのそらなら、
定められた終わりに抗って歩み続けることを決めたのがAZKiだ。
だとすれば、二人の曲としてもしっくりくるんじゃないかな。
さてさてこの曲を語る上で忘れちゃいけないのが『間奏の語り』。
CD音源では昔時の夢が、2ndライブでは未来への祈りが、歌枠では皆への感謝が込められていたが
コレなんだよなぁ……(感嘆)
さて、私はMC①の項目で「ときのそらは決められたセリフ読みの時は気を張ったお姉さんボイスになりがち」であることを語っています。
そしてこのセリフはそうではない。
もうお分かりですね? この語りはときのそらが自ら発している。
ライブのソロパートという大一番で、台本など無いアドリブで、こんなセリフがすらすら出てきますか。これが本心から出てくるのがときのそらなんです。
だから好きになった。ステージに立ったときのそらは、まさに原義通りのアイドルだ。
良すぎる。全てが。
First Gravityで歌われたことに感謝したい。きっとどんな曲でも良かったのだろうが、結果的にはコレしかなかった。
SorAZには『これから』があるのだと確信させてくれたのだし、それが一番じゃないかな。
あずきちを呼び戻しての10曲目は『フレ―フレーLOVE』。
コールが楽しい曲で攻めてくるぅ! まぁ完全に盛り上がりどころなのはそう。
これも出自としては、ときのそらの『My Loving』に収録されたものになる。My Lovingの半分がFirst Gravityで演じられたよ!!
まぁ1stライブ『Dream!』で初披露された新曲という向きもあるだろうが……
あとは、アニゲーフェスNAGOYA2020でSorAZが登壇した際に歌われた歌であることも付記しておくべきかもしれない。
いやぁいいなぁ。振り付けもそうだけど、何というか衣装に合ってる。
こーれブライト衣装の曲でしたわ。チアコスというわけでもないのに、何がそう思わせるのか。
尊すぎて死んじゃった……そらまめ耐久テストやこんなん。
本来ソロの曲でも、2人で歌うとまた別の味わいがある。そういうの無限に摂取したい。
夜公演の本パートを締めくくるAZKi側の楽曲は『Intersection』。
これも昼と同じく『Re:Creating World』に収録されている。単曲リリースもされてるよ!
ロケ地に合致したクラブミュージック調。ジオゲッサーかな?
あずきちは交差点(インターセクション)マップやってたもんな。ジオゲッサーだな。
要所でノリノリになれる曲を入れ込んでくる。
SorAZはライブの雄という感じ。踏んできた場数が違うのよ。
お互いにそれを知っているのだろうね。全編通して、いい意味で気負いがない感じがする。
ステージ上で煽る二人に合わせ、フロアのコールも最高潮でした。
もう抜群の安定感。培ってきた経験が全部生きてる。
実力、慣れ、自信、誇り、ライブを形成する全てがこのFirst Gravityには込められている。
始まりでありながら集大成。そういう「これまでの歩みを集める力」を引力と表現するのであれば、正しくFirst Gravityだったんだろう。
MC③
ここでは昼夜共に、Futurity Step外からの、ソロパートを含む選曲について語っている。
ソロパートはあると思ってたけど、想像よりずっと少なかったね。
まぁソロ聞きたいならソロライブ行けという話だし、何よりこれはSorAZのライブなのだから、デュエットなんてあればあるだけ良い。
各衣装でのMCが用意されてるのも良いね。
二人は平時の配信も3Dではあるのだけど、やっぱわちゃわちゃ動いてるとかわいいなって思う。
多分始まって10分ぐらいしか経ってないと思うんだが、そろそろラストらしい。勝手に終わるな。
ラストスパート
終幕へのスタートダッシュを切るのは『恋愛コスモロジー』。
Intersectionの時も言ったけど、こういうテクノ調の曲はロケ地に合ってるんだわ。
正直『Futurity Stepのトラック』としては他の印象的な曲の後塵を拝していた感のあったこの曲だが、『First Gravityの演目』としてはかなり上位に入ってきた。
ライブ映えする曲ってあるんだな……なんか再認識したわ。
一体何がそうさせるのか。言語化上手い人、ちょっと感想がてらに書いといてください。
ポップにライトにリズミカルにと、ノレる要素盛り盛りなナンバーだが、歌ってる内容は激重ラブソングなので、その辺紐解いてみるのも面白いかも。
いいんですか!? SorAZからこんなクソデカ感情ぶつけられて!?
まぁどっちかというと『アイドルユニットとしてのSorAZ』ではなく『アーティストとしてのSorAZ』に沿った曲のように思う。誰が歌ってもいい内容だしね。
ボルテージの上がった会場を『ハジメノイッポ』でさらにぶち上げるぅ!
来ましたトップメタ。ライブ会場でバカほどコールするために生まれてきた曲。
『Futurity Step』のリード曲にもなっていて、とにかく楽しい!!
とんでもない物量のコールを、直前のそらちゃんの歌枠で練習した人もいるのではなかろうか。
ちなみに配信組の私はコピペ用のテキストを用意していて、コピペの速度が追い付かず敗北しました。クソァ!!
前曲とは異なり、SorAZが歌うことが前提の曲。これがアイドルってこと。
物理CD持ってる人は、歌詞カードの1面にギチギチに詰まったリリックを見て俺と一緒に笑おう。
結びに配されたナンバーは、やっぱこれだね『テレパシー』!!
アルバム中で最後まで残った曲だ、火力が違う。
こーれはセトリのトリの貫禄ですわ。このセトリ考えた人に特別手当出しといてください。
名目上の閉幕曲でありながら、「ここからはじまる」「まだまだ終わらない」という歌詞から強烈なメッセージを感じる。
これは……知ってる文脈だなぁ……
まぁメジャーデビュー1stライブですからね。2ndも3rdも何なら100thぐらいまでやってくれ。
うおおおおおおおおおおおお!! 銀テだああああああああ!!
この時の銀テは4色ほどあって中々豪勢だったんだが、何よりも昼夜10本の計20本にSorAZそれぞれの手書きメッセージが記されていた。
家宝やん……そんなん……
#SorAZGravityで検索すれば、当時の豪運持ちのポストを発掘できるはずだ……多分。めっちゃ多いけど。
もし紹介してもいいよって人がいれば連絡ください。このnoteにポスト埋め込んどくんで。
いやぁ完璧な〆だったなぁ。First Gravityも終わりかー。最高のライブだったなー!!
――終わらないんだなぁ、これが!
アンコール at Day
昼の部でのアンコールでは、既に物販が複製原画以外売り切れていることが伝えられた。
そもそも複製原画なんて高い上に買う人限られるだろうから、数絞っててもおかしくないシロモノだと思うんだけども。
あずきちの「是非Sold Outさせてください」に「持ってるー!」の返答が結構聞こえたことからも、『売り切れないレベルで刷った』んだろうなと。
なんなら何で他のグッズは売り切れてんだよと、そういう話。
今日ここでライブを開催できた謝意をそれぞれ伝え、演目は本当に最後の曲へ。
最後はきらめいて走るか! 『キラメキライダー☆』!!
予測可能回避不可能でしょこんなの。
しばし泣く。よすぎる……
これまで幾多のホロのライブを締めくくってきた、信頼と伝統の一曲よ。
始まってすぐの1番Aメロをそらちゃんが歌えないアクシデントが。
なんか珍しいな。復帰直後の声の感じからすると感動で言葉に詰まったように思うけど、ソロライブでも歌唱中にというのはなかった気がする。
あずきちと二人で、というのが本人の思った以上に嬉しかったのだとしたら、それってエモじゃない?
正直アイドルのライブなんて音源は流して演者がやるのはパフォーマンスだけだと思ってるがね、二人とも全然そんなことない。毎回生歌でステージに挑むし一生ファンサしてる。
完璧なショーよりも最高のライブを。二人がアイドルであると共に、誇りあるアーティストであることの証左だと思う。
そんな二人だからこそ、ユニットでメジャーデビューなんて芸当ができたのだろうな。
感慨深いな。なんというか言葉にならんわ。
アンコール at Night
急な特報からの
多いって!!!
確かにね? ライブイベントの最後に重大告知するのはホロライブあるあるとして有名よ???
しかしもうちょっと抑えられんかったのか。こんだけぶち込まれると歓喜より先に困惑しちゃうんだわ、俺とか。大丈夫か???
というわけで夜の部アンコールです。とんでもない情報量だったぜ。
昼の部で言及してた複製原画についても、無事売り切れたようで何より。完売御礼だ!
そらちゃんの「あと10時間ぐらいやりたい」には完全同意しかできないんだよなぁ……楽しすぎるんだ、ライブ。
ここの感想戦では、いつもはすらすらお礼の言葉が出てくるそらちゃんが言葉に詰まるという、ちょっと珍しいシーンが見れるゾイ。
まぁ心残りがあるぐらいの方が次があって良いってね。SorAZ2ndライブが開催されるときは……きっと現地チケ応募して敗北するんでしょうなぁ……()
とかく今日はオシマイです。本当にラストの曲は『Shiny Smily Story』!
個人的にはOur Bright Paradeが来るかと思ったが、まぁ納得の選曲よ。
これも、ホロのライブイベを始まりから終わりまで見届けてきた曲だ。そういうことだ。
ホロの歴史とも言える曲を、ホロの歴史とも言える二人が歌う。
ここ、来期のホロ史のテストに出ます。そんぐらいエモい。
そらちゃんもあずきちも、パーフェクトなアイドルだったよ。
日頃の生放送ではふわふわだったりお茶目だったりするけど、ひとたび気合を入れてステージに立てばコレだもんな。ずっる。
俺から言うべきことはあまりないな。とにかく――
この日に、ありがとうございました!
総括
SorAZはいいぞ。
余談
リアル会場のCLUB CITTA'では、昼の部・夜の部それぞれで、終演後に特別なライブキービジュが映された。いわゆる表情差分ってやつ。
これもまぁXのポストを漁れば出てくるだろう。
「現地で撮ったから俺の写真を載せてくれ!」という奇特な人がいれば連絡ください。紹介させてもらうので。
感想配信リンク
https://tokinosora-fc.com/video/smzzWiobhxWDdZBuErwkvBiA
セットリスト
このnoteでもバカみたいにSSを載せたはずだが、手元のフォルダには1300枚の画像がある。
要するに、このnoteの10倍は見所があって、1000倍は見ごたえのあるライブだったってことだ。
知った気になるのではなく、是非実際に知って欲しいと、そういうことだ。
君が実に酔狂な、その辺の一般人をつかまえて月一で飯を奢るような人間なら、そこの『サポート』というボタンを押してみてもいいだろう。